宮崎への“食べ支え”による支援、皆さんが喜んで参加して下さって私も嬉しいです☆
早速、新宿みやざき館にお買い物に行って下さったり、窮地にあるアリマン乳業に乳製品を注文して下さったりして下さった皆さん、ありがとうございます!
スーパーでも積極的に“宮崎産”を探して買って下さっていると言う声も!
私がお手伝いに行っているマンゴー園にも注文頂いているようでありがとうございます。マンゴーはまだまだ、お盆頃までありますのでご賞味下さい。




宮崎は土曜日に梅雨入りしました。連日、重たい雨が降り続いています。まるで牛と豚と畜産農家さん達の涙のようです。
ウイルスが拡散しないように一刻一秒を争って、投光器で照らしながら夜通し殺処分が行われていますが、埋却地を掘っても雨で水浸しになり、穴に掘った土が崩れ落ちて来るので思うように作業が進みません。
また、埋却地の選定基準でもある“水が出ない土地”(農業用水と土壌汚染を防ぐ為)の見極めも難しくなるのではないかと思われます。



作業をされる方は蒸し暑い中、防疫の為にビニールの防護服を重ね着し、ビニール手袋や長靴で汗で蒸されて気分が悪くなった上、雨で作業効率は更にダウンしているとのこと。
そんな作業員の方、遂に県の予算が尽き、国からの支給も無くて、お弁当も出されなくなってしまったそうです。
うちの近所のコンビニから作業員の方がお弁当を買って出て来られるのを偶然見掛け、
“お弁当も出ないの!?”
と思っていましたが、そう言う理由だったのですね。

宮崎県はこれからの台風シーズンに備えて、災害が起きた時の為に予算をキープしておかねばならないのに、とても厳しい状況だと知事が先日、発表したばかりでした。
何で国は早急な支援をしてくれていないんでしょう?選挙ばかりは大急ぎで実施するけれど。
何とか夏休み前までに終息宣言を出したいと言う最中、子供たちの修学旅行や甲子園地区予選も出来ずに居るのに選挙なんてしたらまたまたウイルスが撒き散らされそうです。あと1ヶ月もしないうちに選挙だなんて、ここ川南町ではとても考えられる状況ではありません。
大勢が投票に集まり、選挙カーがあちこちを走り回るだなんて危険過ぎます!町民は(今や宮崎県民全てでしょうが)普通の外出でさえも控えているのに、またしても置き去りなんですね。




先日、ずっと連絡が取れなくて心配していた、popさんの大親友。。。ゴールデンウィーク後に感染が見付かった大きな豚舎を経営していた友人と話が出来ました。
お父さんが所有していたキャベツ畑を潰して、そこを埋却地にしたそうです。今後、3年間は畑で作物を作ることは出来ません。
子豚だけで800匹。職を失うことになる豚舎の従業員たちと総出で処分に当たったそうです。
その後、肋骨を疲労骨折してしまって友人は自宅静養していたそうです。
“情けない”
と涙も枯れ、疲れ切った様子であまり多くを語りませんでした。
従業員たちは今も他の殺処分の現場に駆り出されていると言うことです。
自分の家畜の処分を終えた畜産農家さんや従業員は、牛や豚の扱いにも慣れている為、悲しんでいる間もなく殺処分作業に手伝いに行かなくてはなりません。
友人の豚舎も、4億も掛けて建てた豚舎を放棄するワケにも行かないので再出発を目指すようですが、いろいろ計算するとどんなに早くてもスタートは来年。母豚を買って豚を増やして行って出荷して、今までのように回り出すには3~4年は確実に掛かるとのこと。国からの具体的な補償は未だに畜産農家には伝えられておらず、出荷停止に陥ってからのエサ代だけで6百万は損失したそうです。
彼の家族は、従業員は、そして彼自身もどうなってしまうんだろう?




最近になってあるブログを通して知ったのですが、この地域の獣医さん達の多くは、完全無給のボランティアで殺処分の現場に毎日のように駆け付けていらっしゃるそうです。
そのブログがこちら→
このブログの“パソベッツこじま”の小嶋先生には我が家のノアゴンとバージュはお世話になったことはありませんが、近所の猫好きなおばちゃんが、自宅に遊びに来る野良ちゃん達を去勢と避妊手術させに連れて行ったら
“5匹も居るんだから安くしましょうね”
と、若いのにとても良心的かつきちんとした仕事をされると話していました。



小嶋先生は今、ご自身が往診して来た畜産農家さんちの牛たちを処分する為に赴かれています。顔見知りの畜産農家さんの、自らが診察して来た牛たちを殺すのはどんなにかおツライでしょう。同時にそれは、先生が今後、診察すべき牛をなくす、つまり仕事が無くなる危機でもあります。
そんな中でも小嶋先生は、獣医としての視点から現場の訴えをブログで伝えて下さっています。
牛に注射を打ち続けた右手は腱鞘炎になりかかっているそうです。しかもその注射は牛たちを殺す為の注射とあれば、精神的疲労も相当なものでしょう。
ビニールの防護服とビニール手袋で蒸れた皮膚は白くふやけてボロボロになり、感覚もおかしいそうです。
こんな状態で早急な処分をしようとしているので、いつ大事故が起こってもおかしくないと言うことです。




畜産農家さん達の多くは、殺処分の当日まで牛や豚の毛を繕ってあげたり、身体をさすってあげたり、爪を削ってあげたりするそうです。毎朝搾った牛乳を産廃業者のバキュームカーで回収されていたムッチーさんもそうでしたが、最後の日にはいつも以上に高級な飼料をあげたりするそうです。
自分の娘と同じ名前を付けた母牛や、家族みんなで考えて名付けた牛や母豚は、長年に渡って農家さんを支えた特別な存在だそうです。農家の子供たちは学校から帰るとその牛に
“ただいま~”
と撫でに行くのが日常だったりしたので、生まれた時からいつも一緒に居た牛が突然、全て殺されてしまって精神的に不安定になってしまっているようです。田舎町で娯楽も少ない中、お祭りやイベントも中止になり、動物園や遊園地や博物館や球場は軒並み閉鎖と、子供たちの楽しめる事がどんどん奪われています。ドライブや行楽にも行けず、田舎町の良さであった豊かな緑と家畜が共存するのんびりした光景も無くなってしまいました。
大人の私たちでさえこんなに苦しいのだから、小さな子供たちには理解し難く、我慢が続いてストレスが溜まってしまったり、家族同然の牛や豚を殺処分されたりと言うとても恐ろしい傷痕を心に残してしまうのではないかと心配です。



ボランティアのセラピストさん等が数名、川南に来て下さっているらしいですが、今後は更にそうしたケアが必要になると思います。正直なところ占いとか何とかセラピーとかレーキとか、色々と種類があり過ぎてよくわからないと言うのもあり、胡散臭くて信じられないものが殆んどだと思っていましたが、こう言う時に無償でいち早く駆け付けて下さる心を持ったセラピストさんや占い師さんは人として信頼出来る、素敵だなぁ、と思います。



ブログを通して、遠く海外にいらしても事の重大さを察知して真剣に考えて下さったり、宮崎とは何も縁が無くても心を痛めて我が事として捉えてご心配、応援して下さったりする方がたくさんいらっしゃいます。そうかと思うと逆に、宮崎出身だったり同じ九州内や隣県にお住まいでも全く関心や危機感が無かったり、情報への認識が無かったりする方もいらっしゃいます。
こう言うことって、どれだけ感じ取って考えられる心のアンテナを持っているかだから、どこに住んでいるかとか、どこの出身だとか言う距離感は関係ないのだと思い知りました。
共感し、感動出来る心を持っているかが問われる音楽を演奏すること、聴くこととも共通するものを感じます。
ちっともお礼が出来て居ないのに、ここに来てコメントを下さったり、ご自身のブログに転載や様々な形で宮崎応援の呼び掛けを記事にして下さっている皆さん、本当にありがとうございます☆

5月1日に初めて口蹄疫問題を記事に書いて以来、こんな重たい内容が続いてしまっていて申し訳ないです。
お詫びにノアゴンとバージュのまたたび酔っ払い動画で笑ってお帰り下さいニコニコ
動画1が皿被りバージュ、動画2がタオルと戦うノアゴンですにゃー2人とも酒乱気味です(笑)