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前回の記事にもたくさんのコメントを頂きありがとうございました。ご訪問が遅れていて申し訳ありませんあせる
写真はちょうど去年の今頃、山のてっぺんに住む友人の牧場に遊びに行った時のもの。
放牧される牛たちや、周りに咲く花々も伸びやかで美しかったなぁ。この友人宅は今のところは口蹄疫の患畜は見付かっていませんが、今は遊びに行くことはもちろん出来ません。どこの畜舎も立ち入りはもちろんのこと、近付くこともタブーです。



口蹄疫の爆心地に住んで居る人で無ければわからないピリピリとしたムードで、のほほんと楽しくブログをする気持ちになれないのもご訪問が遅れている大きな要因です。
もう100件近い畜産農家さん、10万に迫る勢いの牛と豚たちがやられてしまいました。町じゅうが石灰で真っ白にされ通行止めだらけ、防護服姿や自衛隊だらけ、町役場は自衛隊の車で埋め尽くされ、田んぼや畑ではショベルカーが穴堀りする光景ばかり。。。あまりにも異様な雰囲気です。町役場からは数時間おきに、口蹄疫に関するアナウンスが流れる毎日。薬で悲鳴を上げながら処分される豚に1頭1頭付き添い、今日か明日にも分娩する母牛までも殺さねばならない畜産農家さんのツラさを聞くと涙が出ます。
普段はおおらかな町の人たちからは笑顔は次第に消え、町のイベントは全て中止、スーパーや商店街も火が消えたかのようです。



私には5軒の畜産農家の親戚や友人がいますが、そのうち2軒(1軒は連絡がつかないのでわかりませんが…)は口蹄疫が見付かってしまいました。1軒はpopさん家の遠縁の親戚で、家族経営の牛屋さんでしたが廃業するようです。このまま廃業する牧場はかなりな数になりそうです。
もう1軒は前回の記事にも書きましたが、大規模な豚舎を経営する友人。。popさんの小学校以来の大親友です。フランスから帰国して真っ先に会いに行ったほどの大切な友。
殺処分への対応に追われ電話で話す暇も無く、防疫の為に会うことも出来ませんが先日、感染がわかってから2度目の電話が掛かって来ました。
奥さんと二十歳になったばかりのお嬢さんと中学生の坊っちゃんは、宮崎市内にアパートを借りてしばらくは別居生活をすることになったそうです。
おうちの中で大事大事にされて来た奥さんでしたが、家計を助ける為に市内で仕事をすることになったとか。お父さん思いな二十歳のお嬢さんは美容師を夢見て専門学校に通っていましたが、やはり家計の為に学校を辞めて働くそうです。



感染を知らせる電話ではやたらに笑っていた親友。壊れそうだと心配していましたが、先日の電話では
“なんもかんも(何もかも)狂うてしもうた。しんきねぇ(悔しい)。”
と泣いていました。
天然記念物並みの昔気質な九州男児魂を持った親友。うちにもしょっちゅう飲みに来てはpopさんや私に
“そんげ頑張らんでいいっちゃが~!”
と言われて嬉しそうに笑っていた親友。彼にとって、奥さんや娘を家計の為に働かせるなんてあり得ないツラさでしょう。責任感が強いので、従業員たちの今後も心配しているでしょう。
親の代から酪農をやっていたワケでもなく、十数年前に何億円も掛けて建てた立派な豚舎も今となっては無用の長物でしかありません。
口蹄疫が出る前から人一倍、消毒の徹底を心掛けて
“うちには絶対に入れん!”
と頑張って来たのに。
処分が全て終わってからが余計に心配です。



今回の口蹄疫、もうご存知の方もおられるでしょうが、完全なる“人災”です。
元はと言えば、口蹄疫が発生していた韓国からの研修生を、ある議員が無理矢理に都農町の水牛農家に受け入れさせたのが感染の発端だそうです!(全ての畜産農家が口蹄疫を恐れて拒否したのにも関わらずのごり押しだとか)。
水牛の調子がおかしくなっている最中、すぐそばの牛舎で今回の口蹄疫の第一号感染が確認されたのです。
えびの市で口蹄疫が最初に発生した牧場は、川南町でも口蹄疫を発生させていた同じ畜産農家が営んでいました。
このことを見てもわかるように、口蹄疫は人が運んでしまうウイルスなのです。



マスコミは報じませんがネット上でも川南町内での消毒液の枯渇が取り上げられて、ドイツ製のビルコンと言う強力な消毒液が話題になっています。口蹄疫殺菌に強い力を発揮し、なおかつ家畜には害が少ないと言う優れ物。
しかし政府は普通の消毒液さえもろくろく援助しない上に、国内に備蓄されていたビルコンを韓国に無償提供してしまったり、有力議員の地元に送ってしまったりで川南町には数十本しか届かなかったそうです。焼け石に水です。



それから口蹄疫のワクチン。これもあるのだそうです。しかし非常用に備蓄されていたワクチンも韓国に全て提供してしまったとか!口蹄疫ワクチンについては様々な問題が絡んでいる為、接種の是非が分かれて難しいようですが、このような大惨事は疑う余地のない非常事態ですから当然ワクチンは役立つはずでしょう。
それなのにビルコンの出し渋りや流出、ワクチンの海外全放出。危機管理能力が無さ過ぎます。
お陰で感染は拡大し、今や川南町は全滅目前です。
ワクチンが安易には接種出来ない病気なだけに、感染が見付かったら初期段階で徹底的にやっつけるのが肝心だったのに。
おまけに口蹄疫支援を行っていた中央畜産会を、口蹄疫の真っ只中にお得意の事業仕分け。あまりのお粗末さに、宮崎は古くから自民党王国だから、民主党政権に嫌がらせで協力して貰えないとまで言われる始末です。
感染力の強さと莫大な損失。もはや宮崎県だけの問題では無く、国全体を脅かしているのは誰が考えても明らかなんですけどね。



政治や外交が、経済の損得勘定と選挙の票集めしか考えずに動くとこんなに恐ろしい事態を招くのだと知りました。口蹄疫発生から3週間も経ってから初めて現地入りするアンポンタン農水大臣が何にもわからなければ、もっと生物学のエキスパートに意見を素早く聞けるような計らいがあるべきです。
爆心地川南町では自殺者が出たとか、感染が見付かった畜産農家の子供が避けられたりイジメられたり、、なんて言う話も聞きます。人の出入りが多い所は感染の可能性が高い為に買い物にすら行けず、郵便屋さんや運送屋さんの出入りさえも恐れているのだから、そんな神経衰弱の町ではうなずける話です。
最初に感染を出す原因を作った農家など、締め出しに遭うんじゃないかとも危惧します。のどかで明るく平和な田舎町が、、、悲しいです。
1日も早く、感染が止まってくれるのを祈る思いです。




※ここからは義援金と支援物資のタオルのお願いです。宮崎県では県の財政が底をつきました。宮崎県へのふるさと納税と言う形でもご協力頂けますが、川南町や畜産農家で、全国各地の方々からの善意の支援を寄せて頂く為の口座が開設され始めました。また消毒等に使われるタオルも不足しています。
以下を参考に皆さんのご協力、転載、声掛けを宜しくお願い致します。


◆川南町役場より
(www.town.kawaminami.miyazaki.jp/川南町役場のホームページです。ご参照下さい)

〒889-1301
宮崎県児湯郡川南町大字川南 13680-1

TEL 0983-27-8001
FAX 0983-27-5879



以下、支援金の名称はいずれも“川南町口蹄疫対策支援金”


・口座名:川南町口蹄疫対策支援金
川南町長 内野宮 正英(カワミナミチョウコウテイエキタイサクシエンキン カワミナミチョウチョウ ウチノミヤ マサヨシ)


・高鍋信用金庫 川南支店 普通口座

番号 1187264


・尾鈴農協 本所 普通口座

番号 0088983


・宮崎銀行 川南支店 普通口座

番号 58905
(後収等専用の振込用紙をご利用下さい)



◆川南町のムッチー牧場だよ~ん。
(green.ap.teacup.com/mutuo/)弥永睦雄さんのブログより


ゆうちょ銀行

川南町のムッチー牧場口蹄疫災害見舞金を募る会(カワミナミチョウチョウノムッチーボクジョウコウテイエキサイガイミマイキンヲツノルカイ)

記号:17310
番号:3609971
店名:七三八(ナナサンハチ)
店番:738

預金種目:普通預金

口座:0360997



◎お宅のタンスに眠っているタオルを送って下さい!

〒889-1301
宮崎県児湯郡川南町大字川南 13658-1

尾鈴農協川南本所畜産課(川南町のムッチー牧場口蹄疫対策)




宮崎県内ではあちこちで募金箱が設置されているのでそちらからもご協力頂けます。全国でもこの動きが広まるといいのですが。
宜しくお願い致します。