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ぴよちゃんへの沢山の応援ありがとうございます☆まだくしゃみと目の膿みが止まりませんが、ジッとしている事が無いぐらいにぴよぴよぴよぴよと私達の後をついて回っています♪甘えん坊で活発、トイレも一発で覚えた(飼われていて捨てられたのだから当然なのかもしれませんが)お利口さん!元気になって来て力も強く、目薬のイヤイヤも激しい(^_^;)私とpopさんが新しい女(笑)に掛かり切りなので、最近妙にノアゴンとバージュの仲がいいです。結束力が強まった!?
今回記事より、コメントお返事も簡単ながらぼちぼち再開しようと思います。




さて!月末恒例のお薦めクラシックです!このコーナーを楽しみにして下さっている方の為にも(いなかったらどうしましょう(^▽^;))これは外せません!
最近、やや重めの音楽が続いたので、今月は楽しい愉悦の音楽です♪



1963年没と言う、つい最近まで生きていた、フランス近代作曲家を代表するフランシス・プーランク。ドビュッシーやラヴェルに比べると知名度では劣りますが、フランスのエスプリたっぷりの、素敵な小品をたくさん書いた作曲家です。有名な曲は子象のババールでしょうか。プーランク自身、優れたピアニストでもあった為、ピアノ作品に魅力的な曲が多いようです。



あのロシアバレエ団との関わりもあり、ディアギレフの委嘱でバレエ音楽も作曲していたプーランク、どの曲もバレエやテアートル(劇場)の楽しいお芝居でも見ているような、軽やかで洒落たものばかり。殆んどの作品は題名がついている表題音楽なので、イメージも沸きやすくて親しみやすいです。



深い精神世界とは全く違いますが、前述のディアギレフや、エリック・サティやジャン・コクトーなど、まさにフランスの芸術の黄金時代を飾った面々との交流からも伺えるように、華やかで、フランスの最も良かった“古き良き時代”を感じる音楽です。エディット・ピアフに捧げられた即興曲や、ホロヴィッツに献呈された曲“プレスト”(いずれも短いピアノ曲)等も彼の交友関係の広さを示すものです。



プーランク作品には、まさにフランスのエスプリと言ってもよいきらめきと優雅さと娯楽性があります。サティほどの強いシニカルな面やダダイズムは感じられず、陽気で朗らか、そしてミックスされた哀愁も素敵☆形式も簡単です。少女の頃に夢見たような世界と、軽妙さが心地よいです。題名からして“手のひらの上の心臓”とか“しゃくとりむし”とか“少女の舞踏会”など、物語の世界にも通じるわかりやすさがあります。



しかし簡単そうに聞こえるのに意外にも演奏するとなると、この魅力を引き出している演奏は少ないです。しっかりとした指先と、軽やかな歯切れのよいタッチと、何よりも明朗溌剌としていながら哀愁と優雅さを漂わせた雰囲気が大切!こんなに楽しい作風なのに、聴いていて(弾いていて)ふいに出る温かな切ないメロディに胸が熱くなりホロリとしてしまうのですから。



お薦めの2枚をご紹介!
◆プーランクピアノ作品集
パスカル・ロジェ(ピアノ)
\2700
ポリドール

プーランクのピアノ作品の大部分が収録された2枚組。ロジェは言わずと知れたフランスを代表するピアニスト。特にフランス音楽では、バランスの良さ、都会的なセンス、エレガントな趣味の良さが際立ちます。プーランクを知る上で最もお買い得なCDです。



◆プーランク 主題と変奏 他
ジャック・フェブリエ(ピアノ)

残念ながら私の手元には今ないCD。実家に置いてあるはずなのですが、もしかしたら廃盤になっている可能性もありますが(何故、いいCDに限って廃盤になりやすいんでしょうね(*_*))手に入るようならば、是非聴いて頂きたいです。フェブリエはプーランクと同時代を生きたピアニストであり教育者。この主題と変奏はプーランクピアノ作品では異例の長さ(約15分)ですが、決して飽きさせず宝石を散りばめたような魅力いっぱいな演奏です。時代の良さが直に伝わる気がします。


いずれも美味しいコーヒー、いやいや出来ればワインでも片手に聴きたくなります。気張らずに楽しい愉悦のひとときをいかがですか?
皆さん楽しい週末を!