あちらこちらで甘く濃厚な香りを漂わせているクチナシの花。雨の日の方がよく香る気がするのはなぜだろう。
そんなクチナシの香りに例えられる中国茶、鳳凰単叢(ほうおうたんそう)黄枝香(こうしこう)。この時期に必ず飲みたくなるお茶です。
中国茶は着香せずとも茶葉そのものが持っている花や果物を思わせる香りがあり、不思議だなぁといつも思います。
咲く前のクチナシの花はまだ香りがしないので、お茶の香りを楽しむためにあえてつぼみを選んでお茶のお供に。
クチナシの葉っぱは、作り物みたいに鮮やかな緑でツヤツヤ。茶葉からは本物の花よりもやわらかなクチナシのような香りが漂います。
黄緑からレモン色になってきたつぼみが香っているんじゃないかと、つい鼻先に近づけて確認してしまうけれど、漂っているのはお茶そのものの香り。
これから咲く花の香りを想像しながら楽しむ鳳凰単叢黄枝香。そんなお茶時間もいいものです。
レモン色が徐々に薄れて真っ白のつぼみがふっくらしてくると、一時間と待たずに開き始めます。
この日の夜は、黄枝香の香りに包まれて眠りにつきました。
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