気分がほぐれるような緩い本を開きながら飲んでいる新茶は、3月14日摘みの蒙頂甘露(もうちょうかんろ)という中国緑茶。
緑茶にはキリリと目が覚めるような風味のものもあれば、とろりとやさしい甘みにほわんと癒されるようなものもあり、このお茶は後者です。
小さな新芽はたっぷりの白毫に包まれていて、淹れる前から爽やかな香りがします。
最初はだいぶ温度を下げて50℃くらいのお湯で、ゆっくりゆっくり茶葉が開いていく様を楽しみながら飲みごろになるのを待ちます。
白毫がたっぷり含まれるお茶特有の香りと甘みをじっくりと味わいながら、少しずつ熱めのお湯を注ぎ足して甘露という名がぴったりのやさしい甘みを堪能。
日本の新茶にも新芽の軟らかい間だけ見られる毛茸(もうじ)という産毛のようなものが含まれていて、茶湯の表面にキラキラと輝くほこりのようなものが見えます。これはおいしい新茶のしるし。
美しい茶葉を眺めながら楽しめるのが中国緑茶のいいところ。ふんわり緩い気分にしてくれるお茶のお供には、ネコの写真と共に禅語を紹介している「ねこ禅」という本を。
お茶で気分がほぐれ、本で心が洗われ、猫さんのくつろぐ姿に頬が緩みます。いろんな新茶に心惹かれる至福の季節到来です。
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