これまた古いインタビューになってしまうんですが、2008年2月のElleより。この月は2パターンの表紙でした。表紙に「Elle Loves Karolina」って書いちゃってるし、UK Elleはカロリナがお気に入りですよね。私もElleのカロリナは好きです。というか、ジル・ベンシモンが撮るカロリナはイイ!彼の撮るアンジェラとクリスティの写真も好きだな。
Source: UK Elle Feb 2008
Translation: Mia
アルコールやコカインといったハードなモデルライフにハマってしまったことはないんだよね…。
―避けて通るのは難しくないことだったわ。両親はお酒をあまり飲まないし父はアスリートだったから、私はそういった環境を見ることなく育ったの。家族の誰もドラッグをやらなかったし、酔っ払いもしなかった。私は上質な赤ワインが好きだけど、それ以上のことはないのよ。モデル業界に入ったときだって、そういうことに誘惑されることもなかったわ。とにかく、友人達はこう言うのよ。“お願いだから、彼女にコーヒーを出さないで”って。コーヒーですら意識が冴えてしまうくらい、元々テンションが高いの。私が酔ったりドラッグに手を出したりしたら、みんなの手に負えなくなっちゃうんでしょうね。
ファッションについて、どれくらい真剣に捉えてる?
―自分を楽しみの種にすることは好きだけど、一生懸命働いてもいるわ。ファッションは大事よ。だけど楽しむものでしょう。医者みたいにシリアスになるものじゃないわ。
モデルでいることから、何を学んだ?
―自分をどう愛するかということを学んだわ。自分の笑顔を好きになったことがなかったけど、“100万ドルの笑顔”って、今じゃ私のチャームポイントになった。それに“スパゲッティの脚”が嫌いだったけど、今じゃみんなが私の脚を気に入ってくれてる。自分のボディに自身を持つことができたのよ。だけど自分に自信がない時期というのはみんなあるものなのよね。
どうして東欧モデル達が人気になったのだろう?
―私達はスペシャルだからよ!でも、ファッションはデザイナーやキャスティングディレクターやフォトグラファーが望むもの次第っていうサイクルで回っているもの。ブラジル人の次が東欧だったんでしょうね。
自分のルックスがファッションの流れから外れてしまうという心配は?
―なるようにしかならないわ。私は自分のことをよくわかっているから。それに世界が終わるってわけでもないでしょう。でも、まだ自分がゴミ箱行きになっていなくて嬉しいけどね!
君がモデルを始めた頃と、モデル業は変わった?
―今は女の子達が抜きん出ていくのが難しいと思う。昔はみんなに知られていて、売れていてっていう女の子が何人もいたわよね。だけど今は難しいの。何もかもが上手く行ってる女の子がいたとしても、次のシーズンにはその娘はいなくなってしまってるってことがある。それに彼女に何があったのか誰もわからないのよ。
初めての大金を貰ったときは何を買った?
―チェコに両親へアパートと、NYに自分のアパートを買ったわ。スイスにも家を持っているわ。アルゼンチンには土地を持っていて、新しい家を建てようと思ってるの。
その他の道楽は?
―お金は休暇のために使うわ。それと良質なマッサージのためにスパへも。
君に関する、今までで一番ばかばかしい噂は?
―ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーと3人でセックスしたって!US Weekly紙の一面になってたのよ。2人には会ったこともないのにね。
今まで会った中で、一番興味深い人は?
―一緒に撮影してるアーヴィング・ペン。16歳のときだったけど、素晴らしかった。彼にモデルとして選んでもらえるのは本当に光栄なことだもの。彼の撮影は古典的で音楽もなくて、誰も喋ってはいけない空気で、みんな小声で囁くの。とても統制されていて、落ち着いた撮影だったわ。
今までで一番クレイジーな撮影は?
―私はいつもチャレンジ精神のある撮影を受けるタイプなの。水中での撮影ではタンクで呼吸することを学んだし、スキーのリゾート地では凍える寒さの中でビキニ撮影をしたわ。何匹もの大きな蛇を纏わせて撮影したこともあったわね。蛇はすごく冷たくて薄汚いし、舌をチョロチョロと出していたのよ。あぁ、気持ち悪い!
今までで最高のパーティーは?
―有名人が出ているパーティーは大好き。2年前に初めて行ったオスカーのパーティーは最高だったわ。Marchesaのゴールドのドレスを着たの。会の後、Vanity Fairのパーティーに行ったんだったわ。私はバーにいたんだけど、そこにはグウィネス・パルトロウとペネロペ・クスルと喋ってるマドンナがいたのよ。それで化粧室へ行くと、隣でハル・ベリーとニコール・キッドマンが手を洗っていたんだから。
キャットウォークで楽しいと感じるのは?
―ヴィクトリアズ・シークレットのショーは、ブロードウェーのパフォーマンスみたいで楽しいわ。笑うことも出来るし、自分の好きなようにできるの。歌手が出演して、自分とパフォーマンスしてくれることもある。笑顔はダメで決まったウォーキングをしなくちゃいけないファッションショーとは違うものなの。
ランジェリーのキャットウォークを歩くのには、相当な自信がないといけないよね…
―もちろん。VSは何千万人って観客が見ているからね。自分のボディを心地良いと思わなきゃいけないし、自信を持たなきゃいけない。プレッシャーは感じるけど、苦痛だと感じるようならやらないわ。
ショーの前には体重を気にする?
―もちろん。1ヶ月前になったら運動を始めて、食事にも気をつける。でも過激なダイエットはしないわ。どうしても食べたかったら食べるわ。だけど、当然ショーが間近に迫ってきてるのに揚げ物を毎日食べるなんてことはないの。
特別なダイエットは?
―いいえ、ダイエットはしないわ。食べるのが大好きだから。私はチェコ出身だからポテトやビーフ、鴨やウサギのお肉を食べて育ったの。今はそういった食生活ではないけれど、不健康な食生活なんて私には出来ない。つまり、低カロリーなものやマイクロビオティックフード、健康的なものが大好きなのよ。
運動は?
―ピラティスとヨガをやってる。でもキックボクシングやカポエラやスプリントのような、エネルギーを発散させるにはもっとアグレッシヴなワークアウトが私には必要なの。
美容法は?
―毎日5~10分スチームをあててる。それと、血行を良くしたりデトックスしたり、肌を滑らかにするためにドライブラッシングもやってるわ。肌に塗るものは使いすぎないようにしているし、オーガニックのものだけを使ってる。ストレートの男友達がいるんだけど、彼らより私のもってる美容品は少ないのよ!
美容整形やボトックスについてはどう思ってる?
―注射の針や医者に恐怖心があるの。それに、そういったものは好きじゃないわ。整形手術のテレビ番組なんか特に。ボトックスについても特に支持してるわけじゃないし、自分の顔は自然な流れに乗ってほしいかな。
体が大きくても美しい?
―当然。マリリン・モンローやラクエル・ウェルチは二人ともゴージャスで官能的なボディだったわ。それはドレスサイズなんて関係ないの。私達はもっと受け入れるべきなのよ。ベス・ディットーのようにね。彼女を見るとこう思うのよ、“Wow!”って。彼女は包み隠すことなんてしないし、とてもセクシー。彼女自身でいるのよ。
友達は君の事を何て言ってる?
―私はエンターテイナーで、マヌケ。きっとみんな私といることを楽しんでいてくれてるはずだと思う。
理想的な週末の過ごし方は?
―気持ちいいワークアウト。友人とのブランチ。それから映画か遊びに行って、家で夕食を作る。週末は地味に過ごすのが好きなの。
家から出るたびに男の人に声を掛けられるだろう?
―(謙遜しつつ)ええ、そうかもね。でもNYを男友達と出掛けたりしていると、私の弟を含めてみんな私を守ってくれるのよ。
NYではモデル好きで悪名高い男達がいるけど、どう対処してる?
―えぇ、からかいつつ楽しんでいるのよ!彼らって自分のことをすごくホットだって思い込んでいるのよね。すごく見栄っ張りで、うぬぼれてるの。本当に最悪。私は彼らには魅力を感じない主義なの。
ベスト・ドレッサーだと思う女性は?
―私は自分のスタイルを持っていたり、流行に流されない女性が好きなの。ケイト・ブランシェットとヨルダンの王妃はいつも素敵よね。
自分に女王気質なところはある?
―全く。気難しくなるのは好きじゃないわ。どうやったらなれるのかもわからない!
アシスタントを怒鳴りつけたこともないって聞いたけど。
―アシスタントなんてついてないのよ!それに私は人を痛めつけるような人間じゃないもの!
君についての秘密を教えて。
―NYにいるときはいつも地下鉄を使うわ。チェコに戻ったときは、父の車が空いていないとバスにも乗るの。
なるほど、君が女王気質じゃないことがわかったよ…
―バランスの問題なのよ。もちろんドレスアップしてすごいパーティーに行くときもあるけど、仕事じゃないときに地下鉄を使わない理由はないでしょ?そういう日常のノーマルな部分があるから、私は地に足をつけていられるの。華やかさやプライベートジェットだけが全てじゃないのよ…。
パーソナリティのあるモデルのインタビューは面白いです。というか、インタビュー長ぁーーー。カロリナがセレブである証拠ですが、Elleもよくやるなぁ…。