天海僧正毛髪塔(テンカイソウジョウモウハツトウ)の毛髪の謎
前回記事(「ハゲの毛髪?」)の続きです。
(↑ネットより拝借。天海僧正)
上野公園内に「天海僧正毛髪塔」を発見し、
すなわち、「天海僧正の毛髪が納められている塔」と思い、
なぜにハゲの毛髪が納められるのか?
ということに、大いなる疑問を抱いた。
で、調べても私にはその疑問は解決できず、
謎は深まるばかりであった。
が、
ビンビンビガロさんが実に納得のいく謎解きをご教示くださったので、
ここにご紹介しておきたい。ヾ(@°▽°@)ノ
以下、ビンビンビガロ説。(以下「ビン説」と略します。)
「毛髪塔は天海のものではなく、
お寺に過去納められた、やんごとなきお方達の遺髪を奉ったものです。
そういった謂れの遺髪は古い菩提寺によくある事です。
誰の遺髪かは、各お寺とも明らかにしませんが、
権力のあるお方なのは確か。
そのお方の為に塔を建立したと言う事実が、仏教界の権力に繋がるのです。」 (ビン説) (=◇=;)
私はさらに疑問をぶつけてみました。
「天海の毛髪ではないのに、
なぜに天海の毛髪塔ってことにしてるんですか?
やんごとなきお方達は、「髪」のある方、
つまり僧侶ではない人たち・・・という解釈で、よございますか?」と。
ビンさんに再びご解答頂きました。
「説明が難しいのですが、誰の遺髪を奉じたか、明かさないと思われるので、
天海が建立した毛髪塔と理解すれば良いと思います。
京の塔は、大概皇室とか貴族が入ってます。
関東でそれは無いと考えられるので、何かいわくがあると思われます。
そもそも、自身の塔を建てる訳が無いので、
あららたなんかが変な戯言を流すから誤解が広まるのです。
ただ、明かせないじんぶつを奉じた場合は、
天海の塔と名付けるのは他にも例があります。」(ビン説)
ここで、今一度「天海僧正毛髪塔」の説明板を見直してみよう。
天海僧正毛髪塔(Hair Pagoda For Priest Tenkai)
「天海僧正は、江戸初期の天台宗の高僧で、諡号(シゴウ)を慈眼大師(ジゲンダイシ)という。
天文五年(1536)に奥州会津郡高田郷(福島県)で生まれた。十一歳で出家、十四歳で比叡山に登り実全に師事して天台教観を学び、さらに三井寺や奈良で諸教学を学んだといわれる。のちに江戸崎不動院(茨城県江戸崎町)、川越喜多院(埼玉県川越市)、などに住し、徳川家康の知遇を受けた。元和二年(1616)家康が没すると、その神格化にあたり権現号の勅許を計り、合わせて日光廟の基本的構想をたて造営を指導した。その後も将軍秀忠・家光の帰依を受け、江戸城鎮護のため上野忍岡に寺院の建立を進言し、寛永二年(1625)に寛永寺を創建した。
寛永二十年(1643)に子院の本覚院にて一〇八歳で示寂。遺命により日光山に葬られ、この地(旧本覚院跡)には供養塔が建てられた。後に本覚院伝来の毛髪を納めた塔も建てられ、毛髪塔と呼ばれるようになった。」
天海僧正が亡くなり、彼の「遺命」によって彼の遺体は「日光山に葬られ」、
彼のための「供養塔」が他の人々によって建てられた……ここまでは、問題ない。
次が問題。
このように「天海僧正」を主語にして、彼の人生を語り、
彼の死後は彼のために何が作られたかが“受身”で記され、
その説明文に、そのまま続いて書いてあるから、
「納められた」という「後に本覚院伝来の毛髪を」も、
本覚院に代々守られてきた「天海僧正の毛髪」だと読んでしまうのだ。Σ(~∀~||;)
だが、
よくよく見れば、
「天海僧正の毛髪を納めた」とは明記していない。
「本覚院伝来の毛髪」としか記されていない。(-_☆)
ということは、この毛髪は、
本覚院伝来の“やんごとなきお方、なれど、名は明かせないイワクありの人物”の毛髪……とも読めるね!
天海さんが遺言して、やんごとなきお方の毛髪を納めた塔を建てさせたのか、
命じてないのかは、
私には確認しようもないけれど、
とにかく
「天海僧正毛髪塔」とは、
本覚院伝来の“やんごとなきお方の毛髪”を、
天海僧正の名を冠した塔に納めてある
……と考えると、
「毛髪」であることに納得である!
(↑ネットより拝借)
ハゲの毛髪をむりやり集めたわけでもなく、
天海僧正が得度の際に剃髪したその毛髪でもなく、
どこぞのどなたかは下々のものには明かされもしないドエリャー人物の毛髪が
あの塔には納められている!
と考えた方が実に自然。(・∀・)
結論
「天海僧正毛髪塔」は、
=「天海僧正の毛髪が納められている塔」
ではなく、
「(天海僧正の命令によって建てられた)名は明かされない高貴な人物の毛髪が納められている塔」
であろう。(o^-')b
毛髪、万歳っ!
ビンビンビガロ説に納得です。
あ~、かなりすっきり!ヾ(@^(∞)^@)ノ
毛穴のつまりが取れた思いです。
加齢のせいでダメになってしまっていた毛穴から
一本新たに生えてきた心持ちが致します。
それにしても、
天海僧正毛髪塔に納められた毛髪の持ち主、
“さるやんごとなきお方”は
誰なのか、
やはりちょっと気になりますわ。(^^ゞ
(注:以上はビンビンビガロさんの説を私なりに納得してみせている日記なので、
質問、疑問、イチャモン等は、この日記に入れてくださいませね。)
前回記事(「ハゲの毛髪?」)の続きです。
(↑ネットより拝借。天海僧正)
上野公園内に「天海僧正毛髪塔」を発見し、
すなわち、「天海僧正の毛髪が納められている塔」と思い、
なぜにハゲの毛髪が納められるのか?
ということに、大いなる疑問を抱いた。
で、調べても私にはその疑問は解決できず、
謎は深まるばかりであった。
が、
ビンビンビガロさんが実に納得のいく謎解きをご教示くださったので、
ここにご紹介しておきたい。ヾ(@°▽°@)ノ
以下、ビンビンビガロ説。(以下「ビン説」と略します。)
「毛髪塔は天海のものではなく、
お寺に過去納められた、やんごとなきお方達の遺髪を奉ったものです。
そういった謂れの遺髪は古い菩提寺によくある事です。
誰の遺髪かは、各お寺とも明らかにしませんが、
権力のあるお方なのは確か。
そのお方の為に塔を建立したと言う事実が、仏教界の権力に繋がるのです。」 (ビン説) (=◇=;)
私はさらに疑問をぶつけてみました。
「天海の毛髪ではないのに、
なぜに天海の毛髪塔ってことにしてるんですか?
やんごとなきお方達は、「髪」のある方、
つまり僧侶ではない人たち・・・という解釈で、よございますか?」と。
ビンさんに再びご解答頂きました。
「説明が難しいのですが、誰の遺髪を奉じたか、明かさないと思われるので、
天海が建立した毛髪塔と理解すれば良いと思います。
京の塔は、大概皇室とか貴族が入ってます。
関東でそれは無いと考えられるので、何かいわくがあると思われます。
そもそも、自身の塔を建てる訳が無いので、
あららたなんかが変な戯言を流すから誤解が広まるのです。
ただ、明かせないじんぶつを奉じた場合は、
天海の塔と名付けるのは他にも例があります。」(ビン説)
ここで、今一度「天海僧正毛髪塔」の説明板を見直してみよう。
天海僧正毛髪塔(Hair Pagoda For Priest Tenkai)
「天海僧正は、江戸初期の天台宗の高僧で、諡号(シゴウ)を慈眼大師(ジゲンダイシ)という。
天文五年(1536)に奥州会津郡高田郷(福島県)で生まれた。十一歳で出家、十四歳で比叡山に登り実全に師事して天台教観を学び、さらに三井寺や奈良で諸教学を学んだといわれる。のちに江戸崎不動院(茨城県江戸崎町)、川越喜多院(埼玉県川越市)、などに住し、徳川家康の知遇を受けた。元和二年(1616)家康が没すると、その神格化にあたり権現号の勅許を計り、合わせて日光廟の基本的構想をたて造営を指導した。その後も将軍秀忠・家光の帰依を受け、江戸城鎮護のため上野忍岡に寺院の建立を進言し、寛永二年(1625)に寛永寺を創建した。
寛永二十年(1643)に子院の本覚院にて一〇八歳で示寂。遺命により日光山に葬られ、この地(旧本覚院跡)には供養塔が建てられた。後に本覚院伝来の毛髪を納めた塔も建てられ、毛髪塔と呼ばれるようになった。」
天海僧正が亡くなり、彼の「遺命」によって彼の遺体は「日光山に葬られ」、
彼のための「供養塔」が他の人々によって建てられた……ここまでは、問題ない。
次が問題。
このように「天海僧正」を主語にして、彼の人生を語り、
彼の死後は彼のために何が作られたかが“受身”で記され、
その説明文に、そのまま続いて書いてあるから、
「納められた」という「後に本覚院伝来の毛髪を」も、
本覚院に代々守られてきた「天海僧正の毛髪」だと読んでしまうのだ。Σ(~∀~||;)
だが、
よくよく見れば、
「天海僧正の毛髪を納めた」とは明記していない。
「本覚院伝来の毛髪」としか記されていない。(-_☆)
ということは、この毛髪は、
本覚院伝来の“やんごとなきお方、なれど、名は明かせないイワクありの人物”の毛髪……とも読めるね!
天海さんが遺言して、やんごとなきお方の毛髪を納めた塔を建てさせたのか、
命じてないのかは、
私には確認しようもないけれど、
とにかく
「天海僧正毛髪塔」とは、
本覚院伝来の“やんごとなきお方の毛髪”を、
天海僧正の名を冠した塔に納めてある
……と考えると、
「毛髪」であることに納得である!
(↑ネットより拝借)
ハゲの毛髪をむりやり集めたわけでもなく、
天海僧正が得度の際に剃髪したその毛髪でもなく、
どこぞのどなたかは下々のものには明かされもしないドエリャー人物の毛髪が
あの塔には納められている!
と考えた方が実に自然。(・∀・)
結論
「天海僧正毛髪塔」は、
=「天海僧正の毛髪が納められている塔」
ではなく、
「(天海僧正の命令によって建てられた)名は明かされない高貴な人物の毛髪が納められている塔」
であろう。(o^-')b
毛髪、万歳っ!
ビンビンビガロ説に納得です。
あ~、かなりすっきり!ヾ(@^(∞)^@)ノ
毛穴のつまりが取れた思いです。
加齢のせいでダメになってしまっていた毛穴から
一本新たに生えてきた心持ちが致します。
それにしても、
天海僧正毛髪塔に納められた毛髪の持ち主、
“さるやんごとなきお方”は
誰なのか、
やはりちょっと気になりますわ。(^^ゞ
(注:以上はビンビンビガロさんの説を私なりに納得してみせている日記なので、
質問、疑問、イチャモン等は、この日記に入れてくださいませね。)