夫婦世界旅行―妻編」は只今中断中
3月末に訪れた京都。


2009年桜旅行④勧修寺(カジュウジ)―勧修寺氷池園


勧修寺の庭園は、「勧修寺氷池園」と呼ばれ、「氷室の池」という大きな池を中心に造られている。
平安時代からずっと池だった池だ。時計
1000年以上も池だった池……そう思うと、なんだか凄い池にも思えてくる。(≡^∇^≡)

夫婦世界旅行-妻編-氷室の池


この池に張った氷を宮中に献上し、その氷の厚さによって、その歳の五穀豊凶を占ったそうだ。サーチ
宮中の「氷室」=宮中の冷蔵庫を支えていた池ということか。(=◇=;)
なぜわざわざこの池の氷なのか。はてなマーク
この寺が京都で一番標高の高い所にあって、一番厚い氷が出来る池だったのだろうか?はてなマーク


庭園は、池の他にもなかなか見所があった。チョキ


山桃の老木
主幹は昔落雷によって二分されたと伝えられ、樹齢350年と云われる古木です


夫婦世界旅行-妻編-山桃の老木


夫婦世界旅行-妻編-裂けて生きる350年

一つ一つが立派な老木に見えるが、よく見ると確かに真っ二つに裂けている幹である。Σ(・ω・ノ)ノ!
雷に幹を真っ二つにされても350年生きながらえて、今も青々と葉を茂らせている。アップ
みごとだ。

野生的な枝ぶりの海棠が色濃く咲いていた。

夫婦世界旅行-妻編-海棠



どの木も根をしっかりと張っている。
よく見ると、根は右回りに捻れながら伸びて見える。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
星雲のように、木々の根も渦を巻くのだろうか?
何か宇宙の法則のようなものを感じる。星空

夫婦世界旅行-妻編-渦巻く根



夫婦世界旅行-妻編-地を覆う

根そのものが花壇の仕切りのようにも見える。∑(-x-;)
根っこが地面を覆っている!グー


高野の槙です

夫婦世界旅行-妻編-高野の槙です

確かに普通の「槙」とちょっと違う。
高野槙というからには、高野山から移植したものだろうか。はてなマーク



夫婦世界旅行-妻編-弘法大師

弘法大師像の四方に飛び石を埋め込んだコンクリート道が敷かれていた。
飛石には数字がペンキで1から88まで振ってある。(ほとんど字は剥げてよく見えないが。)
この石を踏んでいけば、88箇所のお遍路を済ませたのと同じだというらしい。
どれどれ?と数えながら石の上を歩いてみる。あし

夫婦世界旅行-妻編-88箇所分の石

本当に88あった!( ´艸`)

しかし、なんともお手軽な行脚である。これで四国88箇所を遍路したのと同じご利益があるとしたら、なんとも安易な……。40日以上はかかるらしい四国88箇所巡りが、ものの2、3分で済んでしまうのだ。なんだかなぁ……。σ(^_^;)


タクシーの運転手さんが、この弘法大師についての薀蓄を語ってくれた。わんわん

最澄と空海が同時期に中国へ留学していた時、途中で予算がなくなった。国費留学の最澄は帰国を余儀なくされたが、私費で留学していた空海は、そのまま頑張って留学を続け、「密教」を極めた。
帰国した空海に、道半ばにして帰国していた最澄が教えを乞うたが、空海は教えてくれない。ヒミツ
で、最澄は弟子を空海に弟子入り(?)させて、なんとか弟子を通して空海の密教を得ようとしたが、それもならず……という確執があったという。Σ(~∀~||;)

そのうち、かの地にお坊様は一人でいいということで、かつて国費留学生だった最澄が京都に残され、空海は四国に左遷されたという。( ̄□ ̄;)
そこで、空海は四国88箇所の霊場というものを作ったらしい。( ̄□ ̄;)!!

衆生を救おうと尽力した空海は、なぜ最澄の頼みに応えてあげなかったのだろう?
素晴らしい教え(?)ならば、広めるためにも、最澄に教えてあげてもよかったんじゃなかろうか?などと私は思うが、そこが密教の密教たる所以なのだろうか。はてなマーク




ウルシです さわっては いけません
ウルシです ご注意

夫婦世界旅行-妻編-ウルシです

この庭園には何本もウルシが植えられていて、その度にベタベタと貼り付けられた注意書きが目に入る。Σ(=°ω°=;ノ)ノ




夫婦世界旅行-妻編-春の苔

かすかに緑色を含んだ赤茶色っぽい
これは苔の春先の色なのだそうだ。
これが季節になると水分をたっぷり含んで緑色の美しい苔になるのだそうだ。Σ(・ω・ノ)ノ!
苔って一年中緑色だと思っていた私はビックリ!
(道理で、去年、名古屋「有楽苑」で見た苔もこんな色合いだったわけだ!)


夫婦世界旅行-妻編-紅葉若葉

この柔らかいオレンジ色の葉は、紅葉の若葉だという。Σ(・ω・ノ)ノ!
紅葉の若葉は銀杏同様、芽生えの時から、成長した葉と同じ形をした、小さな“ミニ紅葉”かと思っていたよ。
なにやら昆虫の蛹のような、今にも若葉がもぞもぞ~っと頭をもたげてきそうな、柔らかな生命力を感じるね。キラキラ


一番驚いたのが、この木。偃柏槙(ハイビャクシン)

夫婦世界旅行-妻編-偃柏槙1


ひの木科」の常緑潅木で、樹齢は750年。メモ
我が国無双の名木として名高い」と。メモ

「名高い」と言うけれど、今この木のことを知っている人は少ないのではないか?むっ
この木のどこが凄いのか?はてなマーク
どうということのない小さな木ではないか?
と見ると……
この木の幹の付け根あたりで、枝が地面に幾重にものたうち、絡まり、その周りに葉がびっしりと茂り……

夫婦世界旅行-妻編-偃柏槙2

背の低い1本の木の周りに生い茂ってみえる垣根のような緑は、すべてこの1本の偃柏槙の枝葉だというのだ。( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚

夫婦世界旅行-妻編-偃柏槙3


広がる広がる!
地を張ってこんもりと広がっている!
1本の木がどうして上に伸びず地を這うのだ?
広さにして10畳以上はあったのではないだろうか。
たった1本の木の広がり。オソルベシ!(=◇=;)

確かにこれは評判になったことだろう。
名高くなったことだろう。


夫婦世界旅行-妻編-黄門様からの贈り物灯篭

偃柏槙の茂みの真ん中に埋もれるようにあるのは、水戸光圀公から寄進されたという灯篭(勧修寺型灯篭)。
茂みの手前に燈籠の看板が出ているものの、肝心の燈籠がどこにあるのか、なかなか見つけられないくらい、偃柏槙の茂みは広いのであった。


夫婦世界旅行-妻編-偃柏槙4

葉は濃い緑色。小さくて可愛らしいのであった。ラブラブ


               つづく