夫婦世界旅行―妻編」は只今中断中
きれいな桜の写真がすでにブログのアチコチで花開いているので、心引けますが、自分の備忘録としてアップしちゃお。
(^^ゞ


2009年桜旅行②毘沙門堂


山科で最初に訪れたのは、毘沙門堂(ビシャモンドウ)。
毘沙門堂は長い階段の先に伽藍が立って見えるらしいのだが、タクシーで行った我々は山道をくねくね上がって境内に到着。車
楽をした分、感動も薄い。(><;)


夫婦世界旅行-妻編-毘沙門堂の枝垂桜

前庭の枝垂桜。
樹齢百数十年、その枝張りは30mにも及ぶという。メモ
満開時期は4月10日~15日」とパンフレットが言うとおり、花は枝先にちらりほらりほころび始めている程度。三月末日ではまだ早過ぎた。!(´Д`;)
満開になったらさぞきれいだろう。ラブラブ


夫婦世界旅行-妻編-桜越しの屋根

名物桜ではないものの、塀越しに顔を出している桜は7分咲きといった感じ。
古びた建物の柔らかい色合いと、薄い桜色がとてもいい具合にマッチしている。
:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

夫婦世界旅行-妻編-塀越しの桜


「勅使門」は、「後西天皇より拝領した檜皮葺きの総門」として由緒ある門のようだが、境内にある小さなお堂の屋根の檜皮葺きはかなり傷んでいた。えっ

夫婦世界旅行-妻編-朽ちかけた檜皮葺


全体、雨風に晒されてはカラカラに乾いてきたのだろう。
でも、破れた桧皮葺も、陽射しの中ではなんだか味がある。v(^-^)v





夫婦世界旅行-妻編-若い桜ちゃん

新しく育てている最中らしい若い桜。キラキラ
華奢で、強い風が吹いたら倒れてしまいそうだが、枝先にはたくさんの花をつけていた。
樹齢何百年の桜も凄いが、こういう若い桜もいいもんだ。(‐^▽^‐)



夫婦世界旅行-妻編-裏心字池(晩翠園)

晩翠園
「心字」の裏文字を形取った池に石が配置された名園……とのこと。メモ
「裏文字」って、文字を逆にしてあるってことなんだろうけど、
「心」を裏文字にすることに、どんな意味があるのかな。!?
心字池はしばしば見かけるけれど、裏の心字池は珍しいのではなかろうか。


昔、高校の先生が、卒業の記念の色紙に「」という文字を毛筆でさらさらっと逆に書いて、
逆もまた真なり」とコメントを添えたことがあった。ドキドキ
もしかして、この心字池も同じココロなのかしらん。ドキドキ



夫婦世界旅行-妻編-宸殿

宸殿」の廊下(縁側?)。


スリッパを脱いで各部屋に入れる。
老人が数人描かれた襖絵が続く。(狩野益信の作)



なぜに老人?と、仙人のような老人たちの姿を何気なく見て過ぎていたら、
お坊様らしき方がいつの間にか現れて、景気よく説明をしてくださった。Σ(・ω・ノ)ノ!

「襖の右から左へ、描かれた老人の目を見ながら歩いてごらんなさい。
老人が目であなたをずっと追ってきますよ。」というのだ。チョキ

老人の目が動くとでも言うのだろうか?目
襖に描かれた机が大きさも変わる?∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
半信半疑で、右から左へ、絵の老人の目一点を見つめて歩いてみる。目


「きれいな娘さんだと、老人が目でずっと追っていくんだ!」てなことをガハガハ笑って言われると、
みのもんたか、あなたは……と内心思いつつ、それでも
「あ! 本当だ! 目がずっと追ってきます~!」なんて応答してしまう。( ´艸`)


実際、目が追ってきたように見えた(気がした)。( ̄□ ̄;)!!
逆遠近法という手法のなせる業らしい。
どの角度から見ても、鑑賞者が中心になるという」手法らしい。(=◇=;)


夫婦世界旅行-妻編-丸山応挙の鯉

私のお目当ての丸山応挙の鯉。ベル
(もしかしたら、これも撮影禁止だったかも? 注意書きがここにはなかったので撮ってしまった。汗)


これも、逆遠近法が取られているらしい。
鯉の目を見据えて前を横切ると、鯉の目がぎょろりと跡を追ってくる。目
おもしれぇ!にひひ


本殿には「天井龍」。いわゆる八方睨みの龍が天井に描かれてた。
どこから見ても龍が睨んでくるというやつだ。
ってことは、これも逆遠近法なわけだ。
絵に描かれたものの目が動く……オソルベシ、逆遠近法!(=◇=;)

(この天井龍に見とれていたら、肝心な「毘沙門天像」を見忘れた。ガーン



この毘沙門堂は門跡のひとつで、「御成之間」なるものがあった。
お内裏様が座るような厚い畳の台が設えられている。
あの畳台は、中は真綿とイグサとで三重に作られているのだそうだ。
間者が要人の命を狙って床の下から槍で刺してきても、ドリル
この厚い畳台を突き破ることはない。パー
中の真綿が槍の先に絡んで、刺し損じた槍を引き抜くこともできないらしい。∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
敵がアタフタしている間に、畳台の向って左奥の床の間にある隠し扉?(非難口?)から逃げるらしい。
こんな一見長閑な山中のお堂にあっても、危機管理はバッチリだったのだ……。(^O^)/



毘沙門堂……ここは、襖絵の説明も面白可笑しくしてもらえるし、七福神や毘沙門天のグッズもかわいらしく、とても楽しかった。ラブラブ
「逆」の意味をゆっくり考えてみたくなったお寺であった。ラブラブ

             つづく