猫とは戦ってきた! ④


ある秋も深まった深夜。お月様

学生だった私は秋の夜風を感じながら、寝静まった自宅の部屋で一人勉強をしていた。メモ

と、窓の方でガッ、ガッ、ガリッ……ゴッ……と妙な音がした。えっ

こんな夜更けに何事? 爆弾

見ると、カーテンがかすかに揺れた。何? 何……? 誰?ガーン

なお近づいて窓を見ると、しっかり閉めてあった網戸が10cmほど開いているではないか!えっ

今のは網戸が開けられた音だったのだ。!!

誰っ!!!!!はてなマーク

部屋は2階だった。窓の外はベランダだった。UFO

泥棒か? 変態か?

誰かを呼びに行くべきか、竹刀を手に取るべきか……一瞬迷っているとき、むっ

窓際に置いてあったドレッサーの後ろでガサガサと音がし、カーテンもゆれゆれし、ベル

続いて、「ラブラブにゃぁぁぁんドキドキドキドキドキドキ

細くかわいらしい声が私の耳をくすぐった。恋の矢

真っ黒な子猫がいつの間にか部屋に入り込んでいた。えっ

体調30cmほどの幼い華奢な猫だ。ネコ

こいつが網戸を開けたんか? すごい力だね。べーっだ!

外はそろそろ寒いのだろうね。お茶



それにしても、だ。

なぜわざわざ私の部屋にやってくるのだ? 私は猫と闘う女パンチ!

食べられたいのか、おまえは? と問いただしてみても、むっ

黒猫ちゃんはここぞとばかりに、「ラブラブにゃぁぁぁぁ~ん?キスラブラブドキドキ」と甘えてくる。

「こいつは甘えておけば大丈夫。うぷぷ。ネコ」と人の足元を見たように甘えてくる。恋の矢キス

こ、こ、こいつぅ……。憎らしいっ。でも、かわいいっっっ。ラブラブ!

しかたない。居てもいいぞ!(負けた。)シラー

ってことで、猫など飼ったことのない私は、特に「飼う」というのでもなく、その猫が部屋にいることを許したのだった。天使

が、猫は恩知らず。1週間もしないうちに、ふらりと居なくなってしまった。オバケ

それでいい。得意げ

別にそれでいいのだが、あの媚態たるや……! ダウン

やはり、猫、かかってきなさい!