大沢佳子撮影監督 ワークショップ | きのこママの撮影ニッキ

大沢佳子撮影監督 ワークショップ

6/19(金)

女性限定の撮影ワークショップ が東京赤坂のパナソニックDUスタジオにて行われ、参加してきました。

講師は大沢佳子さん。

日本でも数少ない女性の撮影監督さんです。過去にはウォーターボーイズのステディカムなどを担当されたり、最近では反町隆史主演の「青い狼」をモンゴルへ行って撮影されてきたそうです。


そんなそんな手の届かないような方から直伝で撮影ノウハウを学べるチャンス!!


機材はパナソニックから秋に発売されたAG-HMC155。私なんかが絶対に日頃見ることの出来ない現場の一こまを、しばし体験することが出来ました。


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集まったのは首都圏在住の映画学校に通う学生さんやスチールカメラマンなど8名ほど。

子持ちの主婦、でも撮影暦は20年なんて、私だけです。


カメラに触るのは初めて!という方も多かったのですが、周りを見渡せば照明機材もあり、ミニクレーンもあり、一体何が始まるんだろう??と最初から緊張しっぱなし。


始まって最初の30分くらいは、155のカンタン・ベンリ・テイカカクをうたい、私のハートをふさぶっている155の魅力をDUスタッフさんが説明してくれました。


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SDカード記録は今までキャプチャー(取り込み)にリアルタイム分かかっていたその時間がまったくないのです。瞬時にカードの入れ替えも出来るし、どんだけぶれてもコマ落ちは絶対無いのだそう。これはうれしい。


そしてその後大沢カメラマンによる即実践張りの講習がスタートしました。


絞りとフォーカスのレンズの仕組みや、被写体のバックに写りこむボケ味加減をアイリスの数値や実距離で雰囲気が変わることなどを確認しあいました。


そしていざ実践へ。


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題材は「フラニーとソーイ」という、こちらの小説から数行の台本を、クレーンを使って1カメで作り上げてみようというものでした。


台詞はなく、一人の男性が妹のことで悩むシーン。頭を抱え、タバコを吸い、机の中から本を取り出し、その本の中に残されたメッセージを読み取ると、複雑な表情になる。


という内容を1カメでどのように表現するのか。


私はクレーンを使用するならば、まずは俯瞰から狙おうと提案。

参加者も照明はこのあたりから、最後はこんな感じ、などと意見が飛び交います。


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ではやってみようということになり、ラッキ^なことにクレーンを操作させてもらうことが出来ました。

俯瞰から正面に近づきながら役者の顔を仰ぐ位置までダウン、そして悩める様子を手元を追ったり抽象的にふらつかせるカメラワークで表現。最後は目の表情までアップに。


うーむ、難しい。

これだけの1シーンにクレーンを操作する私以外に、クレーンを押してくれる人、フォーカスを合わせる人、ピントを合わせる人、最初に箱馬に乗っていたのでその箱馬から下りた時にさっと箱馬をぬいてくれる人、照明を操る人。

たったこれだけのワークに6人もの手が加わりました。


日頃一人きりで撮影をしている私としては、まるであちらこちらから手が出て百済観音のようでびっくりですが、それくらい一人一人の役割は重要なのです。だって絶対一人ではできないワークなのですから。


大沢監督自信のカメラワークも披露してもらい、興奮のうちにワークショップは終了となりました。

「まずはここからはじめよう」とはタイトルにありましたが、まさか最初からクレーンがお目見えするとは想定外。


しかしながら今の私にクレーンこそ縁がないものの、ワンカメで自分自身が上から下へゆっくりとクレーンもどきなワークになったときには、カットなしでつながる長まわしのときなどに使えそうだと思いました。


女性限定のワークショップ、機会があったらまた足を運びたいと思います。


赤坂終了後には一緒に参加したmonstelabo さんと、美味しいイタメシを食べて銀座でお買い物。


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H&Mにも行っておのぼりさん状態でしたが、リフレッシュできた1日となりました。