Château PICON-LONGUEVILLE 2007 | sleeping beauty

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Château PICON-LONGUEVILLE 2007


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こちら代理で購入のご用命をいただき
ワタクシの選択です

前日にaacoちゃん、u-tanに相談しましたが
シャンパン
デザートワイン
というご意見をもらってて。。。

どちらも持っていらした方がいたので
こちらの選択で結果良かったみたいひらめき電球

だってクリスタルとソーテルヌ(バルザック)でしたから…(*゚.゚)ゞ

1986年アクサの所有のあと復興して
こちら現在はルイロデレールの所有なんですね(2006年から)

クリスタルとバロン
なんか偶然のいい組み合わせじゃない~恋の矢

(後から知って感動している自分)テヘ 黒豆

お味はシュバルブランとはまた違う
品種でヴィンテージなので
違いが楽しめてよかったです

カベルネソーヴィニヨンの比率が多いので
獣的なお味をお好みの方からお任せいただいたので
我ながらよいチョイスかな(ナンチテ)

こちらは若い、フレッシュな黒い果実の果実味があり
ハーブ、シダ、若干血っぽく、しびれるようなスパイス(カルダモン)
そんな感じです

もう少し寝かせてあげた方が良い子ちゃんになってたかな?

このラベルか好きなんですよね音譜

以下延々ワインの説明なんでスルーしてください( ´艸`)

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Château PICON-LONGUEVILLE HP

2007 HP


Chateau Pichon Longueville Baron 2007

AOC Pauillac


シャトー・ピション・ロングヴィル・バロン 2007

グラン・クリュ・クラッセ

格付第二級

AOCポイヤック


シャトー・ラトゥールに向かい合うこのピション・ロングヴィルに

ロバート・パーカー氏は5つ星をつけ

このワインでWA90~92点獲得

クラスマン(現レ・メイユール・ヴァン・ド・フランス)誌は

「深い色調と気品のあるアロマ。密度の高い酒質のワインを引き出す第一級のテロワール」と絶賛

このワインで18/20点獲得

驚異の低収量34hl/haから造られる品質


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ロバートパーカー氏

1950年代、1960年代はスランプだったが、その後、ピション=ロングヴィル・バロンは

驚嘆に値する回復を遂げ、特に1986年以降は一貫して最高級のワインをつくっている。


現在の品質レベルでは1級への昇格は許されないだろうが、

血統以上の出来は見せているため、「スーパーセカンド」と呼ばれることも多い。

1級との価格差を考えると、ボルドーのトップクラスの格付ワインとしては良好なお買い得品である


向かいにはピション・ロングヴィル・コンテスト・ド・ラランドとラトゥール。

この高雅なたたずまいのシャトーは、1980年代前半にはワインの品質も控えめながら

盛り返していたのだが、

1980年代後半に当時のオーナー、ブーテイエ家からアクサという複合保険会社に売却された。


会社は、畑とワインづくりを監視するためにランシュ=バージュジャン=ミシェル・カーズを雇った。

カーズの作風にしたがって収穫日を遅らせ、選別を厳しくし、セカンドワインを導入し、

新樽比率を高めたことなどから、品質は劇的に向上した。


その結果、ピション=ロングヴィル・バロン(ピション=バロンと呼ばれることも多い)は

今、誉れ高い二級の地位にふさわしいものとなっている。


カーズは2000年に引退生活に入ったので、今は高く評価されているクリスティアン・セリが管理人を務めている。


美辞麗句や宣伝努力はさておき、ピション・バロンが1986年以降造っているワインは、

ポイヤックが再び2つの偉大なピションを得たという最良の証拠となっているし、

このシャトーが1990年代における偉大なスーパースターの1つだったことも証明されている。

今では毎回メドックで最も荘厳なワインの1つとなっているのだ。


▼ この2007年のピション・ロングヴィル・バロンでパーカーポイント90~92点獲得!!
90 - 92 points

Cropped at 34hl/ha, this has a deep garnet/purple colour.

The nose is very closed at first

but begins to show some attractive oyster shell aromas interwoven with the cedary black fruits.

Something of estuarine about it: cockle sheds?

The palate has good acidity, fine tannins,

very tight, perhaps lacking a little depth

but good acidity and clarity on the finish. Supple and engaging ?

a “correct” Pichon-Baron. Tasted April 2008.

Wine Journal #0805 (2008-05-24)


クラスマン誌
「シャトー・ピション・ロングヴィル・コンテスト・ド・ララドンと区別するために、

ボルドーでは親しみを込めて「バロン」の愛称で呼ばれている。


ブドウ畑の半分弱はシャトー・ラトゥールと向かい合わせに位置し、深い色調と気品のあるアロマ、

密度の高い酒質のワインを引き出す第1級のテロワールになっている。」


「ワインの品質は、アクサとジャン・ミシェル・カーズ(シャトー・ランシュ・バージュの所有者)の

作業チームが加わってから非常に向上した。

1989年と1990年は純粋なポイヤックのスタイルで頂点を極めている。」


ヒュー・ジョンソン氏
満点の4つ星★★★★評価をつけ

「活力を取り戻した力感あふれるポイヤックで、シャトー・ピション・ロングヴィル・ラランドに匹敵する水準」

と大絶賛


クリスティーズのオークショナーであり、MWのマイケル・ブロードベント氏
2003年のボルドーワインに★★★★4つ星のビッグヴィンテージ評価をし

2003年のベストの16シャトーのひとつにこのピション・ロングヴィルを挙げ

この2003年について「素敵な甘いカシスのアロマと風味!」★★★★4つ星と激賞!!


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面積:68ha
平均樹齢:35年
ブレンド比率:カベルネ・ソーヴィニョン70%、メルロ25%、カベルネ・フラン5%
密植度:9000本/ha
平均産出量(過去5年間):45hl/ha
平均年間総生産量:3万5000ケース
平均年間生産量:2万4000ケース

育て方:

ブブドウは手摘みで、完全に除梗

発酵は温度調節されたステンレス鋼の発酵槽で通常15~17日間続く(例外は1996年で20日かかった)

マロラクティック発酵は発酵槽の中で起こるが、収量のうちごくわずかはオーク樽に入れられる

ワインは12月に樽に移される

新樽は70%

12~15ヵ月熟成(瓶詰めは春)

清澄処理も濾過処理もされる

樽から樽へと3ヵ月ごとに澱引き



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16世紀、ベルナール・ピションロングヴィル男爵の娘と結婚し
バロン(男爵)・ピション・ロングヴィルの名が誕生

ルイ14世とスペイン王妃の結前旅行した際も
シャトーに立ち寄るほどの地位を確立していました

壮麗なシャトーは1851年にラウール・ド・ピション=ロングヴィルにより建設され
1933~1988年までプーテイエ家に所有されました

低迷後、1987年にフランス最大の保険会社アクサ・ミレジムに買収され
名声を取り戻したのはランシュバージュのジャン=ミシェル・カーズの
招聘後といっていいでしょう



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OLD VINTAGE.COM


Ch Pichon-Longueville
メドック地区 

ポイヤック
赤/フルボディ/男性的な力強いワイン
メドック2級

カベルネ・ソーヴィ二ヨン60%

メルロ35%

カベルネ・フラン4%

プティ・ヴェルド1%


各ワイン評論家からの評価 (★…1点/☆…0.5点)
ロバート・パーカー (第4版) ★★★★(4点/4点満点中)
ヒュージョンソン (第5版) ★★★★(4点/4点満点中)
ル・クラスモン (2006年度版) ★★(2点/3点満点中)
ゴー・ミヨー (2006年度版) ★★★★☆(4.5点/5点満点中)


シャトー・ピション・ロングウィル・バロンは、ひときわ目を引く壮麗なシャトーが美しく、とても印象的です。

1850年、【ラ・ランド】と分割されましたが、1855年のメドック地区の格付けでは共に2級に位置付けられました。


その畑は、ジロンド川に近く真南に面していて、【ラトゥール】に隣接する素晴らしい場所にあります。

表層には砂利が堆積していて、水はけがよく、その下には鉄分を多く含む粘土層があります。

その土壌の個性を最大限に発揮できるよう、減農薬栽培への取組みが積極的に行われています。


このシャトーを訪れてみると、歴史を感じさせてくれる優雅なたたずまいの外観からは想像もできないような、

近代的なピカピカの醸造設備に驚かされます。

これらはアクサ・ミレジム社の多大な投資によって新設されたもので、

これによってシャトーは1950年代から70年代にかけて続いていたスランプから、完全に立ち直ってきました。


最新設備では、42基あるステンレスタンクは円形に配置され、

地下のブレンド用タンクへの距離を最小かつ一定にして、

重力による移動でワインにストレスを与えないような配慮がされています。


熟成に使用する樽は新樽70%、マロラクティック発酵を樽中で行うなどし、

骨格あるワインに樽による厚みをも加えています。

また、その一方で、発酵や樽熟成の期間を短くして、果実味が損なわれないようにもしているのです。


そのワインは、深みのある色、男性的で力強く、壮大で厚みがあり、

“ポイヤックらしい壮厳なワイン”として、高い評価を得ています。

多くの改革が実を結び、今後ますます注目を浴びていくシャトーであることは間違いありません。


有名シャトーが集まる一帯で

夏のシャトー。豪華なシャトーが立ち並ぶメドックの中でも、ひときわ綺麗です

道の両側に次々と有名シャトーが見えてくるため、別名“シャトー街道”とも呼ばれているD2号線。


南のサンジュリアンから北上し、ラベルにも記載されていることで有名な

【レオヴィル・ラスカーズ】のライオンが座った門を通り過ぎると、

前面にポイヤック村の壮大なブドウ畑が飛び込んできます。


サンジュリアン地区と境界線となるジロンド川東側から、1級シャトーの【ラトゥール】

“ポイヤックの貴婦人”と呼ばれている【ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド】

そしてピション・ロングヴィル・バロン、この3つのシャトーが並んでいます。


この一帯は有名シャトーが集まっていることで有名です。

ちょうど漢字の「田」の字のように区画が分かれていて、

田の字の下側右には2級シャトーの【レオヴィル・ラスカーズ】、

その左には同じく2級の【レオヴィル・ポワフェレ】があります。


真ん中の横線は、サンジュリアン地区とポイヤック地区の境界線に当たり、

上部右側が1級シャトーのラトゥール、

してその左側がピション・ロングヴィル・バロンの畑という位置関係となっています。


(ちなみに、ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランドのシャトーは、

上部右側のラトゥールの区画の左端に建っていますが、

その畑は上部左側のピション・ロングヴィル・バロンの区画のさらに左側になります)


この一帯は、境界線のところが谷間となっていて、サンジュリアン側とポイヤック側、

どちらの畑もちょうど丘のようになっているのが特徴です。


川に近い土地では、氾濫などが原因となって“自然堤防”と呼ばれる地形が出来上がります。

これはまるで堤防を作ったかのように、砂利が川に向かって自然に堆積していったものです。

川からほど近いピション・ロングヴィル・バロンの畑にも、当然たくさんの砂利が堆積していて、

さらに元々が丘のような地形となっているため、

水はけが良く、素晴らしいブドウが育つ環境が整っているのです。


またそれ以外にも、畑に砂利が多く混ざっているというメリットも大きいでしょう。

畑にある砂利は、昼間は太陽熱によって暖められ、その熱をブドウに反射させます。

しかし、夜になると急激に冷やされ、その冷気をブドウへと反射させるのです。

この寒暖の差がブドウにストレスを与え、このストレスが良いブドウを育ててくれるのです。

環境に最大限に配慮したブドウ栽培

土壌の個性を大切にしたワイン作りを目指す団体「Terra Vitis」の証明書
環境マネジメントシステム規格(EMS)の「ISO14001」の証明書

ピション・ロングヴィル・バロンは合計「70ha」の畑を所有していますが、

その半分以上の40haはこのような好立地にあります。

“グランヴァン”と呼ばれる、格付け2級のピション・ロングヴィル・バロンのワインは、

ほとんどがこの畑から採れたブドウを使って作られているのです。


栽培比率は、メドックの主要品種である

カベルネ・ソーヴィニヨンが60%、

メルロが35%、

カベルネ・フランが4%、

プティ・ヴェルドが1%と、

いかにもポイヤックのシャトーらしい構成となっていますが、

1ha当たりの植樹密度は「9,000本」と非常に高くなっています。


また、平均樹齢を見てみると「30年」と、少し若く感じてしまいますが、

それには理由があるのだとか。1987年、アクサ保険のグループ会社である

「アクサ・ミレジム」がこのシャトーを買い取り、

数年後には、シャトー【ランシュ・バージュ】とシャトー【バタイエ】の近くに、

30haの畑を買い増しました。

その畑に新たなブドウを植えたため、トータルすると平均樹齢が下がってしまっているのだそうです。


アクサ・ミレジムの買収による影響は、それだけではありませんでした。

環境に配慮したブドウ栽培を行い、土壌の個性を大切にしたワイン作りを目指す団体

「Terra Vitis」の認証を受けたり、

環境マネジメントシステム規格(EMS)の「ISO14001」を取得している

数少ないシャトーになりました。


“リュット・レゾネ”という減農薬栽培にも積極的に取り組み、

環境へ配慮するたけではなく、ワインの品質を高めることにも成功しているのです。



円形に配置されたステンレスタンク

収穫口。一番左が最初の選果台で、中央のエレベーターで除梗機まで運びます

アクサ・ミレジムは、このシャトーを購入したと同時に、ワインの品質向上と作業効率のアップを目指して、

醸造所の大幅な改修工事を行いました。


以前は、発酵タンクと樽熟成のための貯蔵庫が別々な建物として独立していましたが、

改修後には同じ建物にまとめて配置させました。

これは、出来るだけワインの移動を少なくし、ワインにストレスを与えないようにするというためであり、

さらにワインが太陽光線に当たらないようにするという配慮でもあります。


またこの改修工事の際に、42基あるステンレスタンクが何と“円形”に配置されるという、

非常に珍しい設計となりました。


敢えてこのような形としたのにはもちろん理由があります。

円の中心部分の地下にはブレンド用のタンクがあり、

ここからステンレスタンクとの距離を一定にして、ワインの移動を最小限にとどめる狙いがあるのです。


さらに、ワインへの影響が大きいポンプを使わずに、

自然の重力によってブレンド用のタンクにワインを搬入させる作業もやりやすくなったのです。


このステンレスタンクを使用して約15日間、28℃~32℃までの温度でアルコール発酵を続けて、

果皮浸漬には20~30日間と、長めの時間を割くことによって、

色素とタンニンを最大限まで引き出すようにしています。


その後、ワインは80%のフレンチオークの新樽に入れられて、

3ヶ月に1度の澱引き、卵白を使用したコラージュ(清澄作業)を施しながら

15~18ヶ月間熟成を続けます。


最後に自社所有の瓶詰め機械を使っての瓶詰め作業、そして出荷の時を迎えるのです。


除梗機。粒だけになると2台目の選果台へと落ち、手作業で果梗を取り除く

円形に配置されたステンレスタンク。


全てコンピューター温度管理 ステンレスタンクを上から見たところ。

円形になっているのがよく分かります


ステンレスタンクの中央部の地下には、ブレンド用のタンクがあります

樽貯蔵室。


畑も増えたため、別の場所に増築中だそうです


自社製の瓶詰めの機械。ワイン作りの最初から最後までを自社で行っています

多くの改革が行われ、注目を浴びるシャトー

ピション・ロングヴィル・バロンのラベルです

ワインの製造方法などに関して言うならば、

ピション・ロングヴィル・バロンは特別変わったことをしている訳ではありません。

しかし、特徴的なのは、ジロンド川左岸のシャトーの中では数少ない、

“樽の中でのマロラクティック発酵”を行っている点でしょう。


マロラクティック発酵とは、乳酸菌の働きによってワインに含まれるリンゴ酸が

乳酸に変わる作用のことですが、

通常メドックの大規模なシャトーでは、温度管理がしやすいように、

これをタンクの中で行うところが多いのです。


シャトーの方にこの点について伺ってみたところ、

「樽の中でマロラクティック発酵は、樽香が早く付く以外にも、

タンニンの質に良い影響を与えるというメリットがある」ということでした。


現在は、まだ全てのワインのマロラクティック発酵を樽内で行っている訳ではないそうですが、

完全にこの方法に切り替えるために、2006年春より地下樽貯蔵室を増築する工事が始まるのだそうです。


ピション・ロングヴィル、シャトー分割前は
かつて不毛の土地であったメドックの大部分は沼地で、

この地域の開拓が始まったのは17世紀頃のことだった。


ピション・ロングヴィルの歴史は、1686年~1689年に、

ポイヤック村近くのサン・ランベールに“40の砂利が多い良い区画”を開拓した

ピエール・ド・ムジュール・ドゥ・ローザンから始まったと言える。


その後、1694年に彼の娘であるテレーズが、当時ボルドーの議会長であった

ジャック・ドゥ・ピション・ロングヴィルと結婚してから、このブドウ畑の名声は高まっていくこととなる。


1850年、当時のオーナーであったバロン・ジョセフ・ドゥ・ロングヴィルが亡くなり、

シャトーは2つに分かれてしまう。

彼は生前からこのシャトーを5人の子供に平等に相続させようという考えを持っていた。


しかし、すでに次男は亡くなってしまっていたため、

ピション・ロングヴィルの5分の2にあたる部分とワイン作りのための機材は、

長男のラウールが一人で相続することとなった。


残り5分の3の畑は3人の娘が引き継ぐこととなったが、

長女はすでに修道女となり、残りの2人の娘もすでに嫁いでいたため、管理が困難となっていた。


ラウールが他界する1860年までは、2つのシャトーに分割されていたものの、

1つのシャトーとして管理されていた。


その後正式に分裂し、

ピション・ロングヴィル・バロンと

【ピション・ロングヴィル・コンテス・ド・ラランド】の2つのワインが出来るようになった。


ナポレオン3世の命により行われた1855年の格付けでは、どちらのシャトーともに2級とされている。


「アクサ・ミレジム」による改革
1933年、ピション・ロングヴィル・バロンは、

シャトー【ラネッサン】の所有者であったブッテイエ家に売却され、

ジャン・ブッテイエとその息子であるベルトランによってワイン作りが行われるようになる。


そして1987年、当時は14人ものオーナーがいたこのシャトーを、

アクサ保険のグループ会社である「アクサ・ミレジム」が購入した。

同社は積極的にシャトーの修復、醸造設備の入れ替えなどを行い

ワインの品質はより一層高まってきている。


畑面積 70ha
年間平均生産量 約24万本(Ch Pichon-Longueville)、約18万本(Les Tourelles de Longueville)
作付け割合 カベルネ・ソーヴィ二ヨン:60%
メルロ:35%
カベルネ・フラン:4%
プティ・ヴェルド:1%
平均樹齢 30年
植樹密度 9000本/ha


タンクの種類 水冷ジャケット付ステンレスタンクを42基
樽熟成の期間 15~18ヶ月間(Ch Pichon-Longueville)、12~15ヶ月(Les Tourelles de Longueville)
新樽比率 80%(Ch Pichon-Longueville)、20%(Les Tourelles de Longueville)。フランス製のオークのみ使用。