明日、いよいよU-20W杯中米予選が開幕。大きな期待に応えるために。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

明日、いよいよU-20W杯中米予選が開幕。大きな期待に応えるために。


※U-20ホンジュラス代表の集合写真(ホンジュラス国内最終合宿にて撮影。自身の向かって左の黒人がカルロス・パボン)

国内最終合宿!①


国内最終合宿!②


国内最終合宿!③


 4日前、
ホンジュラスからバスで8時間かけて、無事にU-20W杯中米予選の開催国エルサルバドル入りしました。昨日は同ホテルに宿泊する最大のライバル・コスタリカとグアテマラも到着してニアミス…。「いよいよ戦いが始まるんだな」と実感しています。

 ブラジルW杯2014でのホンジュラス代表のあまりにも不甲斐ない戦いぶり、ボーナス問題などで内部崩壊してやる気さえ感じられなかった選手たちのプレー…ホンジュラスサッカー協会、そしてホンジュラス国民の失望、怒りはピークに達しました。

 ホンジュラスサッカー協会会長はチームの敗退後「これまでこういう事は一度もした事がなかったが、代表を戦う資格がない数名の選手に関しては、今後、新監督が決まった時に『彼らをもう代表に呼ぶべきではない』と進言させてもらう」と、数選手の事実上の「代表追放」を宣言。そして「次のロシアW杯は、昨年のU-17W杯でベスト8に進出したメンバーが主体となっている現在のU-20代表の選手たちが中心となって戦い、ホンジュラスサッカーの歴史を変えて欲しい」と我々に対する期待の言葉を述べました。

 さらに「2大会連続でコロンビア人監督が指揮を執ってきたが、将来的にはホンジュラス人監督やコーチでW杯を戦いたい」と、ホンジュラス代表を「ホンジュラス化」していく方針を表明。その「ホンジュラス化プロジェクト」の最初の一歩が、ホンジュラス代表歴代最多得点記録保持者であるレジェンド、カルロス・パボンの我々U-20代表スタッフ入りであり、それだけにとどまらず「次のフル代表の中米杯で指揮を執るのはホンジュラス人監督。選手は現在のU-20代表とU-23代表を中心とした若手で臨む」と発表しました。いかに我々U-20代表に対する協会の期待が大きいか、伺い知る事ができます。

 一気に推し進められる、近年のホンジュラスサッカー界において例がない「一大改革」…。その改革の中心として期待されているのが我々「U-20代表」なのです。

 また、上記のパボンのみならず他にも過去に選手として活躍したレジェンドたちを各世代の代表チームのスタッフに入閣させて国内の指導者を育成していく「ホンジュラス化プロジェクト」が正式に始まった中にあって、例外中の例外で
「日本人」である自分が外国人であるにも関わらずU-20ホンジュラス代表のGKコーチを務める事の「意味」の大きさ…。これはホンジュラスサッカー協会から「Yojiはホンジュラス側の人間」と認められた証に他なりません。

 ホンジュラスサッカー協会会長はインタビューにて「U-20代表のGKコーチを日本人が務めている事は驚きである」と喜びのコメントと共に述べ、協会会長の口から直に僕の存在が語られた事で世間の注目を集める事となり、先日は僕の特集記事が全国紙の「El Heraldo」に掲載される事となりました。※その新聞記事は→【
Sueño ir al Mundial con Hondurasホンジュラスの一員としてW杯に出場するのが夢

 パボンの加入でコーチングスタッフの内の1人が削られる(クビになる)噂もありましたが、エルサルバドル入りする前日に協会から呼び出され、既存のコーチングスタッフ全員が今月7月~12月まで契約を延長。今回の中米予選で敗退すればその時点で契約打ち切りになる条項は入っていますが(もちろん、そんな事には絶対なりません!)、このタイミングで契約が延長されたのも「お前たちを信頼しているぞ」という協会からのメッセージです。

 チームとしても個人としても協会と国民の大きな期待を一身に背負って、U-20W杯予選を戦う事となりました。

 これまでのキャリアの中で「クラブチーム」としては数え切れないほどのプロの試合を経験してきましたが、「代表チーム」として戦うのは、これが初めて。文字通り一国を代表して戦う代表チームは、やはりクラブチームとは比べものにならないほどのプレッシャーがかかります。しかも、この期待の大きさ…。

 それでも、どんな時でも、最終的に行きつくのはこのスタンスです。


 今やるべき事をただただ無心で魂込めて全力でやって、天命を待つのみ


 多くの人々の支えのおかげで、【2190日目】にしてやっと夢が叶って愛するホンジュラスという国のために働けるようになった今の自分。支えてくれた人たち1人1人への恩返しの意味を込めて、必ずW杯への出場を果たします。そして協会と国民の期待に応えます。必ず。


 明日、難敵パナマとの一戦でU-20W杯中米予選が開幕。

 
 続く第2節はブラジルW杯でベスト8に入った「永遠のライバル」コスタリカ、第3節は前回のU-20W杯にホンジュラスを差し置いて出場した開催国のエルサルバドルと、いきなり最初の3試合が天王山。全6試合総当りの戦いが全て「中1日」で行われるという超過密日程。チーム一丸で乗り越えて、まずは中米予選を突破します!!


 父さん、母さん、待っとれよ!!必ず、ニュージーランド(来年のU-20W杯の開催国)に連れて行くけえのう!!



※練習後に監督、コーチ陣と打ち合わせ。

国内最終合宿!⑤


国内最終合宿!④


国内最終合宿!③




※U-20W杯中米予選のスタッフ公式パスが今日、届いたのですが、名前が…。

U-20W杯中米予選公式パス2014





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