悔し過ぎて、言葉にならない。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

悔し過ぎて、言葉にならない。


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年3月6日(日)VS Tampines!「0-2」 1

「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年3月6日(日)VS Tampines!「0-2」 2


 あまりの悔しさに、言葉が出てこないですね。

 Tampinesの守備が固い事も、相手FWが危険な事も、中盤からのミドルシュートが要注意な事も…全て事前に分かっていながら、なお、そこからやられての「0-2」敗北。ミスがらみで先制され、あとは守備固めした相手を崩せず、さらにカウンターから追加点を許す…昨年のTampines戦のリプレーを見てるかのような試合展開に、ベンチから見てて本当にもどかしかったし、悔しかったし、歯がゆかった…。

 上の写真はある意味、去年から続くTampines戦の敗北を象徴してるシーンかもしれない。Tampinesの固い守備に手を焼きながらも、チャンスは何度も作った。しかし相手GKの攻守に阻まれてゴールが奪えそうで奪えない。前半終了間際にPKも獲得したが、この千歳一隅のチャンスも外してしまった…。ならばこれは単なるアンラッキーなのか??「いつかは入る」「入ってれば勝ってたのに…」で済まされるのか??いや、違う。TampinesのGKは、非常に能力が高い。実際、昨年の対戦でも「これが入ってれば勝ってたのに…」ってチャンスをことごとく止められ、そしてアルビSは敗れています。

 おそらく向こうからしたら、あのGKがあれくらい止める事も「計算内」だったはず。つまり、彼の好セーブ…それ自体も「相手の思う壺」だったのです。
それも分かっていたのですが…今回も突けなかった…。決して偶然、シュートを止められてる訳じゃない。あのGKの能力を上回るくらいのシュートを打たないと、いつまで経ってもゴールは割れない…。「これが入ってれば勝てたのに…」その「たら・れば」は、あのGKの能力をアルビSのシューターが越えない限り永遠に続きます。「惜しい」は実は、全く「惜しくなかった」のです。向こうは自分の能力の範囲内で、確信を持ってシュートを止めていた。「たまたま入らなかった」んじゃないのです。

 しかし僕は、アルビSの選手ならあのGKを…Tampinesを越えていけると信じてる。絶対に我々ならやれます。逆にやれなければ、「優勝」は無い。

 負けに「偶然の負け」はありません。もう、Tampines相手に「勉強になった」はこりごり…。何度も同じ勉強はしてきました。次こそは必ず勝つ。いや、絶対に勝たねばならない!!

 今季「初黒星」を喫してしまいましたが、落ち込んでる暇はありません。次の相手Home UもTampinesに負けず劣らずの強豪。大学時代の先輩…Sリーグを代表するDF・アラケンさん も居ます。到底、一筋縄ではいきません。

 敗北の後に、真の「チーム力」が試されます。僕はアルビSの「可能性」を信じてる…。このチームは必ずやれる!!ここからもう一度、全員で這い上がっていこう!!


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2011年3月6日(日)VS Tampines!「0-2」 3


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