南アフリカ特集!!<その5>…『Klerksdorp(クラークスドープ)』 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

南アフリカ特集!!<その5>…『Klerksdorp(クラークスドープ)』


※これは「2008年」に南アフリカに行った時の話です!!(現在はシンガポールに居ます)


「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2008年2月13日(水)klerksdorp到着!1


 まず、「Klerksdorp(クラークスドープ)」という場所を知ってる人自体が、南アフリカ在住の邦人も含めてほとんど皆無に近いと思います。めちゃくちゃマイナーな町です。

 …では、なぜ、そんな場所に行く事になったのか?

 <南アフリカ特集!!<その1>…『Durban(ダーバン)』 >でも書いたように、ダーバンでチャンスを探しながら1人でトレーニングに励む日々を約1ヶ月も過ごしましたが、重要人物が会う約束をスッポカスなど全くチャンスが訪れる気配が無かったので、FIFA公認の南ア人エージェントに連絡を取る事にしました。

 するとそのエージェントが「今すぐ俺の居るクラークスドープに来い」と言うので、急遽、荷物をまとめてダーバンを出る事になったのです…。


 僕はこれまでどんな国でもエージェントを介さず全て独力で行動してきました。エージェントに頼るのは、これが初めてです。
…しかし、この選択が「地獄」の始まりになろうとは、この時の僕はまだ知る由もなかったのでした…。

 
 南アフリカで頭を悩ますのが、「移動手段」。何せ、「鉄道を利用するとほぼ100%の確立で襲われる」「バンは縄張り争いが発生して銃撃戦になる可能性があるから危険」「タクシーも縄張り争いがあるから危険」「バスも危険なのでなるべく乗らない方が良い」「昼間でも徒歩の移動は危険」…など、まるで「じゃあ、ずっと部屋の中に居るしかないじゃん!」ってくらい、ありとあらゆる移動手段が「危険」とみなされ、まともに外出すらできない…。

 そんな「まるで戦場か!?」って治安状態の南アフリカにおいて、長距離移動をしたい時、僕がお勧めする交通手段の1つが上の写真の「Inter Cape(インター・ケープ) 」。確か料金は他のバス会社よりやや高めだったのですが、トイレは付いてるし、無料コーヒーサービスはあるし、椅子は座り心地が良いし、何より安全だし…観光客には最高です。ただ「安全」というのは「バスに乗ってしまえば」って事で、バス停に着くまで、またバス停に着いてからバスに乗るまで、降りてから目的地に向かうまで…の治安はまた話が別!僕もクラークスドープに行く際、あの「世界最悪の犯罪都市」と言われる「ヨハネスブルグ 」の中でも「特に危険」とされるバス停を経由する事になったのですが、そこは本当、ただならぬ危険な空気が漂っていましたね…。アジア人どころか白人すらいないし、おまけに僕みたいに大荷物を抱えてる日本人なんかメチャクチャ目立って、それはもう…恐ろしかったですよ。係りの人に「バスが来るまで、絶対にここを動くな。絶対にだ!」と言われたのですが、あまりにトイレに行きたくなったので、一端そこを離れてまた戻ってくると、再び会った係りの人に「お前どこに行ってたんだ!?ここを動くなと言っただろ!?うかつに動いたら本当に死ぬぞ!」と激怒されましたからね…。それくらい、南アフリカ…特にヨハネスブルグは「危険」って事です。
 
 クラークスドープまでの道のりは長かったです。何時間くらいバスに乗っとったじゃろう…?途中から大自然のサバンナのような風景に変わり、「俺は一体どこに向かっとるんじゃ!?」と心配になりました。そもそも、ここまでして到着して、本当にエージェントに会えるのか!?(過去、ホンジュラスから4カ国の国境を2泊3日かかってバスで越えてパナマに着いたら、チャンスの話が消滅してた…って事もありましたからね…。あれは酷かった…)※詳しくは↓

「人生最大の旅」(なのに片道6000円)!!!!ホンジュラス→ニカラグア→コスタリカ→パナマ…「夢」を追い求めて
 

「日本→中国→アメリカ→イングランド→ホンジュラス→ジャマイカ→パナマ→オーストリア→南アフリカ→日本→シンガポール→?」 -2008年2月13日(水)klerksdorp到着!2



<つづく>


※今回の<南アフリカ特集!!>は珍しく順調に続いてます!!べーっだ!2010冬オフ編 >は一体どうなった…?ガーンいつか再開できればしますんでヨロシクお願いします!!土下座