「50年ぶり」に…。 | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

「50年ぶり」に…。


 負けた…。

 ホンジュラスが負けた…。

 「0-2」、完敗…。

 コスタリカのホームで、実に「50年ぶり」の敗戦…。(正確には「48年ぶり」)

 どうしたホンジュラス!?

 圧倒的な攻撃力を誇る割には、負ける時は「完封負け」が多いホンジュラス。やはり、中盤の要…ウィルソン・パラシオス(トットナム所属)の欠場が響いたか?しかし、言い訳は無用。この敗戦を受け止めないと!!

 プラスに考えれば、この敗戦もむしろ良かったと言えるのかもしれません。

 なぜなら、コスタリカにアウェーで勝ち続けた50年間、それでもW杯には手が届かなかったのだから(82年スペインW杯は出場)、「50年間負け無し」の記録が途切れた今、今度は逆にW杯出場を決めてしまうかもしれません。そんな予感もしなくはありません。

 それに、メキシコ、ジャマイカ、カナダと戦った3次予選の「死の組ドクロでも、最初の試合、アウェーでメキシコに「1-2」と敗北を喫したところから始まり、結局、最終的には首位通過してるのだから、今回もそのパターンになる可能性は充分あります。

 他会場の結果は…(左がホームチーム)

 アメリカ 2-0 メキシコ

 エルサルバドル 2-2 トリニダード・トバゴ

 …となり、この結果、順位表は…


 1位:コスタリカ(1勝)「勝ち点3」<得失点差+2>

    アメリカ

 3位:エルサルバドル(1分)「勝ち点1」<得失点差 0>

    トリニダード・トバゴ

 5位:ホンジュラス(1敗)「勝ち点 0」<得失点差-2>

    メキシコ


 …となりました!!

 
 心配なのはメキシコ…。

 親善試合も含めて、ここ最近の5試合で「1分け4敗」と絶不調。しかも、その「4敗」は全て完封負け…。ヨーロッパで実績のある大物…エリクソン監督が指揮を執るようになってから、メキシコ伝統の「ショートパス」を繋ぐサッカーを止め、サイドから素早く崩すサッカーに方向転換をしているとの情報があるのですが、長年かけて培ってきたスタイルを急に変えるのは至難の業…。どうなる、メキシコ!?

 そして、我らがホンジュラス…。

 まだまだ、1試合が終わっただけ!!これから勝ち続けて、絶対に南アフリカに行くぞ!!