「強者」の証明!北中米カリブ海地区 3次予選 最終戦<ホンジュラスVSメキシコ>  ~後編~ | 元U-20ホンジュラス代表GKコーチ・山野陽嗣の「世界一危険な国での挑戦」

「強者」の証明!北中米カリブ海地区 3次予選 最終戦<ホンジュラスVSメキシコ>  ~後編~

 負ければ予選敗退


 …の可能性もあったホンジュラス。


 しかも相手は、北中米カリブ海地区の「横綱」、メキシコ…。




 しかしホンジュラスは、状況がどうであれ、相手が何であれ、「勝利」以外は考えていませんでした。



 そして、見事に「1-0」完封勝利!!!



 この結果、


 死の組ドクロ首位王冠1で「最終予選進出」決定!!クラッカー



<全6試合を終えての、「死の組ドクロ順位表>
 

 1位:ホンジュラス(4勝2敗)「勝ち点12」<得失点差 +4>→最終予選進出

 2位:メキシコ(3勝2敗1分)「勝ち点10」<得失点差 +3>→最終予選進出

 3位:ジャマイカ(3勝2敗1分)「勝ち点10」<得失点差 >→予選敗退

 4位:カナダ(4敗2分)「勝ち点」<得失点差 -7>    →予選敗退




 それにしても「横綱」であるはずのメキシコは、3位ジャマイカと「勝ち点」で並びましたが、「得失点差」でどうにか上回り、何とか「最終予選進出」が決定…。前回記事で書いたエミル・マルティネスの言葉その通りの展開…「メキシコに勝って、ホンジュラスとジャマイカで最終予選に進出する」…に、あと少しでなりそうな状況でした…。試合翌日のメキシコの新聞記事の見出しには、

 「カナダよ、ありがとう」

 …との文字が並びました。つまり、最終戦でジャマイカと対戦したカナダは「0-3」と破れはしましたが、それ以上、失点を許さなかったおかげで、メキシコの「最終予選進出」が決まったというわけです。実力差は本当に紙一重だった…。


 正に、「死の組ドクロ…。


 あの「メキシコ」をもってしても、一歩間違えれば「予選敗退」という目に遭っていたこの組を、ホンジュラスは見事に「首位王冠1で通過!!


 しかも「最多勝ち点」はもちろんの事、「最多得点」、「最小失点」も達成し、強豪が揃った「死の組ドクロの中で、数字的にも「最強」である事を証明しました。


 ハッキリ言って、今の「ホンジュラス」は、マジで「強い」。


 「南アフリカW杯」に出場できるだけの実力を、充分に持ち合わせているのはもちろん、W杯で世界を驚かす活躍ができる可能性をも秘めた、本当に奇想天外で魅力溢れる、素晴らしいチームです。


 さあ、次はいよいよ「最終予選」です。

 最終予選に進出したのは、どの国なのか??

 ホンジュラスの初戦の相手は??


 つづく



 ※下の記事に掲載されている写真は、この日、スタメン出場を果たし、ホンジュラスの
勝利
最終予選進出に貢献した、我がアミーゴのエミル・マルティネス青No.14の激しい競り合いシーンです。


 クリックして見てみて下さい!!

 ↓     ↓     ↓     ↓     ↓









※<動画><ホンジュラスVSメキシコ (南アW杯 3次予選 最終戦)>

 (白がホンジュラス、緑がメキシコ

 雨でピッチがグチャグチャな状態ながらも、ホンジュラスはそんな悪環境、慣れたもの!とにかく、右サイドを疾走するダビド・スアソ青No.09(ベンフィカ所属)が速すぎ!メキシコDFラファ・マルケス(FCバルセロナ所属)とのマッチアップは迫力充分!

 そして、ラボーナフェイント(?)でメキシコDFの僅かな隙間をかいくぐってシュートを放ったカルロス・コストリー青No.13
GKSベウハトゥフ所属)のプレーも必見!こんな重要な試合でも
「遊び」を忘れない、ホンジュラスサッカー…。メキシコはムカついたのか、試合終了直前にホンジュラス選手にK-1ばりのローキックを見舞い、2人が退場…。以前も書きましたが、
ホンジュラス人は「人をムカつかせる天才」です。完勝!!