夏休み第三弾!木曽路・妻籠宿編(長野)2016.09. | 今よりは風にまかせむ。

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爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。

 

江戸日本橋から81里6町

“いつか行ってみたい” が叶ったよ♪

ほっこりと心温もる宿場町 妻籠宿の旅。

 

 

2016年の夏旅は

この第三弾で打ち止めと相成りました。

7月・8月・9月、落語に邦楽に食事会…

いろいろ遊んでくれたお友だちの皆さんも

ありがとうございました。

 

「あぁ楽しい夏だったなぁ」 と

茨城から届いた新米の炊ける蒸気に包まれて

雀踊りのステップを踏む今日この頃の尚雀です。 米 すずめ

 

 それにしても、まさかまさかこんなに早く叶うとは

 夢にも思ってもいなかった信州 南木曽の旅

 だって、東京からだと微妙~に遠いんだもん。

 それを我が 駄友 お天気大明神のMちゃん

 「岡谷まで来れば車で連れてってあげるよ」 と

 新宿駅の始発電車まで調べてくれました。

 なんちゅう心優しい長野県観光大使なのでしょう。 

 10月には2回も長野旅行の予定が入っていますが

 「いいの?行く行く矢印」 と尻尾をブンブン振って出掛けました。

 「そろそろ住民票を移したら?」 と言われる日は

 そう遠くないかもしれません。    M: ( ̄o ̄) アーナイナイ

 

今回はお互いに時間が取れなくて 「日帰り」 です。

①妻籠宿 ②阿寺渓谷 ③油木美林(入口)

3か所も巡れた割にはちっとも気忙し感がなく

のんびりと南木曽の歴史と自然に触れる旅ができました。

これは放蕩 旅慣れしている彼女の采配の賜物でしょう。

すんごい楽しかった。Mちゃんありがとう。ほんとありがとうね。

中山道の宿場町のこと、もっともっと知りたくなったから

また行こうよ。また連れてってね。今度は泊りで。ハート

 

中山道MAP

 

 

お江戸日本橋から京都三条大橋までは、約135里=約534km

これを昔の人は男の足で15日、女性の足で20日間前後で

歩いたというのだから… 女子で一日26.7km?驚きです。

 

妻籠宿は中山道69次のうち江戸から数えて42番目、

江戸から約81里6町=約318km 歩いた宿場町です。

昔女子が約2週間かけたところを

平成女子は1日で往復しちゃうんだもの

凄いなぁ文明の利器は。。。

 

       ≪夏旅≫

       7:00 新宿駅 …(始発 スーパーあずさ1号・松本行)… 9:22 岡谷駅 ・Mちゃんと合流

       9:30 岡谷 IC …(中央高速道・120km)…中津川 IC →

       11:20 妻籠宿 → 13:40 ②阿寺渓谷 → 16:00 ③油木美林遊歩道(入口) → (R19) →

       20:02 上田駅 …(北陸新幹線はくたか) … 21:36 東京駅 … 22:00 チャマの腹を揉む 

 

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2016.09.04.Sun

出発の朝、東京はシトシトと雨が降っていました。 (TーT)

ずっと週間天気予報とにらめっこをしていましたが、

台風やら秋雨前線やらの影響で日本列島はここのところずっと

肉  肉  野菜  肉  野菜♪ じゃないっ 雨  雨  曇り  雨  曇り。

 

 出発前夜も見た妻籠宿の≪ HP ≫のお天気コーナーも

 ← これと同様の呪わしい雨予報を告げていました。

 

    2日前のMちゃんからのメール

    M : 上田は台風の後、一滴たりとも降ってないよ

         私がいるから大丈夫v

 

えーんハズレたじゃないのさー矢印 (≧δ≦)

と朝ゴハンのおにぎりをパクつきながら

八王子の雨空を仰いだところまでは覚えています… zzz zzz zzz

 

 わわわ うっそ 晴れてる!

 

 塩山駅を通過する手前で目覚めて

 可愛ゆいオメメを開けてみると…

 葡萄畑と青空がまぶちいの~。きらきら

 

    ♪ 甲斐の山々~ 陽に映えて~

        我 出陣に~ 憂いなし~  - 武田節 -

 

 

『夏休み第一弾!』 でKちゃんと訪れた石和温泉の町が

びゅんびゅん飛んで行きました。

もうゴッキゲン矢印

 

 

岡谷駅 (長野県岡谷市)

 

まっぷしの青空です。

駅前駐車場で待つお天気大明神のところへ急ぎます。

 

 開口一番

 尚 「ねーねーねーいったい何を信仰すれば

    お天気を操れるのーーー?」 (≧∀≦)

 

 Mちゃんは自他ともに認める晴れ女です。

 どんなに雨続きでもその合間の晴れの日で

 ちゃっかり旅行して来るし、

 今回ばかりはダメでしょうと心配してても

 何とか霧雨までには持っていける神通力が

 彼女には備わっている節があります。

 

尚 「妻籠宿のピンポイントお天気も、雨マークだったのにね~」

M  ( ̄ー ̄) ニヤッ

自信に満ちた横顔が小憎らしいけど有り難や。

 

岡谷 ICから中津川 ICまで高速で向かいました。

約120kmあるので下の道をチンタラ走ると

時間が勿体ないからとのこと。  (*^0^*) ハーイ


 車中では互いの近況報告を…するまでもなく

 しょっちゅう東京で会っているので

 その時の話しやなんかで盛り上がり、

 あっという間に妻籠宿へ到着しました。

 

 あ、ひとつだけ、車中の話を

 ここに書き残しておきましょうか。 (>艸<) ククク…

 それは、この旅の少し前にサンプラザ中野へ

 Mちゃんプレゼンツの某コンサートに

 出掛けた時のことです。

 

腹ペコで駆け付けるだろう私の為に、

Mちゃんは東京駅でカツサンドを買っておいたと言いました。

 

 M 「コレね、東京駅限定の…」

 尚 「わーいサンドイッチ?うれしい~」

 M 「先日テレビで紹介されて人気が…」

 尚 「なにこの絵~ ドラえもんみたいで可愛いね~」

 M 「ひとり4個まで…」

 尚 「いっただっきまーーーす」

 ホントに腹ペコなんだもの、聞いちゃいません。

 

で、、、パクッ! かぶりつくなり

尚 「おいひ~~~~ 細胞に沁み渡るわ~

   ん? コレ、まい泉のトンカツじゃない?」   M: (o゚д゚o) スゴ

 

ハイハイ、ハイ名言出ました。

それでは皆さんも可愛いお顔して Repeat after me

「ん? コレ、まい泉のトンカツじゃない?」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ OKで~す。

 

二噛み三噛みで言い当てた私を、Mちゃん笑う笑う笑う。 (≧∇≦*) キャハハハ

ドラえもんじゃなくて、東京駅の銀の鈴がモチーフだということも

半分くらい食べて気持ちが落ち着いてから 「!」 と気付いた次第で…

お天気神通力に勝るとも劣らない私の神の舌を、ふたりで笑う笑う笑う。

 

 

 

中山道 妻籠宿

 

11:20 妻籠宿(つまごしゅく)に着きました。

 

   ♪お江戸日本橋 七ツ立ち 初のぼり

        行列そろえて あれわいさのさ

      こちゃ高輪 夜明けの提灯消す

         こちゃえ~ こちゃえ~

 

へへ~ん、これを読むMちゃんよ、

ゴッキゲンの尚雀の事だから

   ♪木曽のな~~~ァ なかのりさ~ん~

で始まると思ったでしょう? ハズレ~。

   ♪7時ちょうどのぉ~ ぁぁぁあずさ1号で~

でもなし。ハズレ~。  σ( ̄ ̄┰ ̄ ̄ ) ベ~

 

これはヤングの皆さんはご存じないかもしれませんが、

昭和の皆さん知ってる人は知っている道中唄の一番です。

 

 日本橋を出て京都三条大橋までの東海道53次

 各宿場町で女郎衆が 「こちゃえ~(こちらへ)」 と

 旅人 熊さん八っつぁんを誘う オ・ト・ナの唄。

 

 「七つ立ち」 は 「暁7つ」。

 昔の時刻は変動制ですから、ざっくり早朝4時

 ~6時頃のことです。

 暗いうちに日本橋を出て、高輪に着く頃には

 道がぼんやり見えてくる…

 そんなスケジューリングの旅だったんですね。

 

時の話しから… もひとつ唄いまーす。

 

   ♪引けは九つ なぜそれを

       四つというたか 吉原は
     拍子木までが 嘘をつく ~  

 

江戸時代、廓閣営業時間は「九ツ(0時)」の鐘を合図に
男衆が拍子木を叩きながら廊下を回ったことろで

終了するのが決まりでした。
ところが、あと一刻だけ延長して遊女を働かせる為に
ズルい男衆は知らせの拍子木を4回だけ叩いて

「今は四ツ(20時頃)でーす」 と知らせたんだそうな。

「噓」 で固めた吉原の世界では、「拍子木までもが噓をつく」 。

 

ふぅぅ 前置きが長いですね。

でも、思い出した時に思い出したことを書き留めておく。

歳を取ったら、そーゆーことから始めましょう。 (*≧m≦*)

 

 雨? ナイナイ。

 

 中央駐車場に車を停めて

 この尾又橋を渡った向こうが

 いよいよお楽しみの妻籠宿になります。

 

 ささっ、お天気大明神と姫のお通りでぇ~い。

 (≧◇≦)

 

 

 

 

木曽川へ清流を運ぶ蘭川(あららぎがわ)。 あっちが北。

M 「今日は水量が少ないわ」 と。

実はMちゃん、先々月ふらりとひとりでドライブに来ています。

寂しい女なんです。 (゜-Å)    ぷぷぷ…ぷっ。 (>艸<)

 


 ◆中山道 妻籠宿 (つまごしゅく)

 江戸と京を結ぶ中山道の宿場町のひとつ妻籠宿は、
 江戸から数えて42番目(全69次)にあたり、
 中山道と伊那街道が交叉する交通の要町として
 古くから賑わいを見せていました。

  ・江戸より:81里6町33間(318.8Km)

  ・京より:54里26町59間(215Km)

 

 〈東京からのアクセス〉

 ○中央自動車道

  ・東京→中津川IC 木曽福島方面へ約30分

 ○電車利用  ※いずれも4時間半~5時間かかる

  ・東京駅→ (のぞみ) →名古屋駅→

   (特急しなの) →南木曽駅 → バス・タクシー 

  ・新宿駅→(特急あずさ)→塩尻駅→

   (特急しなの)→南木曽駅 → バス・タクシー

 

 

この日は日曜日だというのに観光客はまばらでした。

やっぱりあの天気予報の雨マークを前夜に見せられたら

誰も来ませんって。。。

 

 

正面の山は伊勢山(標高1373m)だそうです。

江戸時代の活気溢れる宿場はどんなだったんだろうと

時代劇や落語の場面を思い浮かべながら歩きました。

 

 

 

残暑。

(だって我らの夏休みだもん、汗ばむくらいが丁度いい)

な~んて心の中で強がってみたものの、水くれ水ぅ~の暑さでした。

街道のここかしこにこうした水がチョロチョロしていますが

いずれも 「この水は飲めません」 の貼り紙 ・・・ ガビョ~~~~ン!

  ※丸太をくり抜いて作ったものは「水舟」というそうです。

 

 

分かれ道。

M 「ここが妻籠宿の真ん中あたりかな」 と。

なんとなーく往路は下(左)を、復路は上(右)を歩くことにしました。

 

 

 とその前に、右手にあるのは

 延命地蔵 またの名を 汗かき地蔵

  

 妻籠観光協会の≪ HP ≫によると

 「文化10年(1813)光徳寺住職・中外和尚が

    地蔵尊像の浮かび上がっている岩を

    蘭川から運んできて安置した」 とあります。

 

 延命は無理でも、汗かきなら今の我らも

 負けちゃいませんでしたよ。

 

 

下の道。

その奥の突き当たりで右に曲がり、ほどなくして左に曲がります。

↑ カクン →  カクン ↑ です。

 

 

ほほ~なるほど、桝形の跡

 

 

……と、そういうことらしい。   ( ̄ロ ̄;) 雑っ

 

だって 「手を抜くところは抜く、頑張り過ぎないが大事」 って

何かの本に書いてあったもーん。    ( ̄ロ ̄;) ここで使う?

 

 

 妻籠観光案内所です。

 ここで頂いた中山道の案内パンフが

 どれも素晴らしい編集で

 「ぜひぜひ他も巡ってみたい」 と

 尚雀の放浪癖に火を付けました。

 用がなくても立ち寄ることをお勧めします。

 

 

 

妻籠宿本陣

明治に至るまで本陣、庄屋を兼ね勤めたのが島崎家で、

島崎家というのは島崎藤村の母の生家だそうです。

へ~~~でしょ。

 

 

前を行く人と人の距離と、空の抜け感が好き。

 

 

おやきを買ってお茶を頂いたお店はどこだっけかなぁ…

また行かないと思い出せませーん。

 

 

糸瓜

このふたつ並んだ垂れ具合が…。  (*≧m≦*)

 

 

大好きな風船カズラも見つけました。

 

 

高札場

今でいう 「官報掲示板」 で、江戸時代のものを復元したそうです。

 

 

 

水車小屋がありました。

ここ辺りが妻籠宿のおしまいになるので引き返します。

 

 

復路も実にいい眺めです。

 

 

コムラサキ

もう秋なんだな~って思います。

 

 

いや、まだやっぱ夏だよー!

 

 

戻りの道も、右へ寄ったり左へ寄ったり。

色々発見しながら歩いてきました。

 

 

民芸品屋の他に、饅頭、五平餅、お焼き、喫茶店、食事処が

無いように見えて実は点々とあります。

二人とも舞茸の天婦羅が大好きで

蕎麦屋のメニューを見て誘惑に負けそうでしたが

尚 「ここはひとつ我慢してくれい」 と妻籠宿を後にしました。

 

 

 

 

 

妻籠宿 山家料理

御食事処 音吉

 

中央駐車場から車で2~3分の

棚田のド真ん中にある 『音吉』 でランチします。

天婦羅が美味しいと評判のお店だそうです。

私は 「アマゴの塩焼き食べるもん」 と心に決めていました。

後で勉強しましたが、木曽の人は昔からアマゴのことを

タナビラと呼んでいるそうです。

 

 ◆妻籠宿 山家料理 お食事処 音吉
 長野県木曽郡南木曽町吾妻橋場
 TEL.0120-57-3601

  

 地元食材を使った季節の郷土料理が頂けます。

 春は山菜、秋は松茸… 私たちが訪れた日は

 まだ「夏」だったので、松茸は出ていませんでした。

 

 

 

 

 上がアマゴ (天魚)

 下がヤマメ (山女)

 

 そっくりですが、横腹に朱い

 点々があるのが特徴です。

 川魚は20数年前に

 お爺ちゃん師匠から渓流釣を

 習っていたのでちょっとだけ

 わかります。大好物です。    

 (≧∀≦)

 

 

 

 

 店内はとても清潔感があって

 丁寧なおもてなしを受けました。

 でもお茶とお水はセルフサービス。 

  

 

 待ち遠しい。。。

 

 

 

 

 

さあ、たんと召し上がれ! By 尚雀

 

 

イチオシはもちろんアマゴの塩焼きでしょう。

熱々を頭からカプッ!

ふたりとも尻尾も残さず 丸飲み 美味しく頂きました。

舞茸の天婦羅は… ごめんね、なかった。

 

今食べたばかりだと言うのに車の中では

「次は塩焼き2匹と天婦羅盛り合せとザル蕎麦にしよう」

「それいいね、そうしよう そうしよう」 と

盛り上がれるんだから、私ら相当に御目出度い食いしん坊。

 

 

車は阿寺渓谷へ

向かっています。

 

 

 

 

 

 

  

 深~く仮眠

 

 柔らか肉布団が

 仕事中の時は

 ふかふかクッションで

 柔らか肉布団が

 仕事終わったら

 抱っこされて

 そっちに移動 zzz

      By チャマ