自由学園 明日館 (豊島区池袋)2012.08. | 今よりは風にまかせむ。

今よりは風にまかせむ。

  
爺様猫のチャマとふたり暮らし。
休日に自然や文化・歴史にふれたプチ旅に出るのが楽しみです。
緑に包まれたベンチでおにぎりを頬張る… 空を見上げる…
流れる雲を見送る… 深呼吸~~~
すべての煩わしさから解き放たれて、静かな喜びが胸に満ちてきます。


夏真っ盛り。
ちょいとアカデミックな空間で

お疲れ様~、カンパ~イ♪

 

 

自由学園 明日館。

ここは、『婦人の友社』 の創業者である

羽仁吉一・もと子夫妻によって1921年(大正10年)に

創立された女学校だったそうです。

 

旧帝国ホテルの設計などで知られる

巨匠フランク・ロイド・ライトとその弟子 遠藤新の設計。

帝国ホテルの設計のために来日していたライト氏を

遠藤氏が夫妻に紹介し、

おふたりの女児教育理念に共鳴を受けたライト氏が

設計を引き受けることにした、という逸話があるそうです。


風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_外1

上の写真ではちょっとわかりづらいですが、

左右シンメトリーになっている木造漆喰塗りの校舎です。

ライト氏が得意とする作風の 『プレイりースタイル様式』 で、

軒高を低く抑えることで水平線を強調させたデザイン設計。

ナルホド、背景のビル群を取っ払うと

広大な草原の中に建つハウスが…ちょっとだけ想像できます。

 

この日、ここを訪れたのは
上司が取引先から 「素敵な場所があるんですよ」 と

教えてもらったのがきっかけです
お互い東京には長く住んでいるのに

こういう建築物があるなんて全く知らなかったので
「じゃあ勉強に行ってみようか!」 と。 

ビアガーデンの開催時刻(18時~21時)に合わせて

訪ねてきました。 (勉強じゃないじゃん)

 

場所は池袋駅メトロポリタン口から住宅街へ続く小路を

5~6分ほど歩くいたところです。
開園10分前にはすでに20人ほどが並んでいました。

※入園料:400円

 

ご覧の通り、会議用テーブルと椅子があるだけの

シンプルな会場で、席は自由席。

校庭の隅にお酒とおつまみ(ALL 500円)が

用意されていてセルフサービスです。

枝豆、チーズ、フライドポテト、卵焼き、漬け物、お稲荷さん…

メニューはそんなものかな? 

でもそれでじゅうぶんです。

 

夜空の下で、いい風が吹いて、ビールが旨~い♪ 

 

日が暮れて、皆さんほろ酔いになったところで

マンドリンとギターの演奏が始まりました。

 

楽しい~♪ 


風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_外2

 

    ◇明日館◇
    「建物は使ってこそ維持保存ができる」 という理念のもとに

    現在は国の重要文化財として “動態保存”のモデルとして館内見学のほか

    セミナーやコンサート、ウエディングなどに活用されています。
    詳細は、明日館HPのスケジュールをご覧くださいネ。
       ※動態モデル=使いながら 文化財を保存すること。

 

演奏会が終わると、

職員の方による館内ツアーが始まります。

こういうのって絶対参加した方がいいです。

いろんな話しが聞けて楽しかったです。

 

 

◆ホール


風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_ホール1

 

ある教室の壁に掛けてあった風景スケッチは

上司が学生時代の課題で模写したものだそうで

「とても懐かしい」 と喜んでいました。
 
風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_ホール2 風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_ホール3

 

いろいろと勉強させていただいて感謝しています。

私はオールマイティにサポートできる部下として

「もちっと頑張らんといかん」 と思った夜でした。

 

風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_ホール4 風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_椅子1 風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_椅子2

 

そこかしこに優しい温かみのあるデザイン設計。
幾何学構成の窓枠や照明、壁や天井、机や椅子たち。

ロイド氏と遠藤氏の仕事は、夫妻や子供達に対する

深い想いをこうして伝え続けていました。
また同時に、夫妻が当時の日本の女子教育に

どんなに尽力されたか子供達を愛したかが

至る所から伺えました。

 

 

◆講堂


風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_講堂1 

風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_講堂3 風媒花*きわきわの尚奴のブログ-明日館_講堂2

 

まだまだたくさんの写真を撮り、

ご紹介もできるのですが、
この場所だけは “はじめて見る楽しみ” を

残しておきましょう。^^)

 

 

大正から昭和にかけて

この場所で学んだ女学生の
声が、笑顔が、日なたくさい香りが、

足音が、まだそこに残っているような…
ふと気付くと そんな面影を探しながら

歩いている自分がいました。


明日館は訪れた人の心を

ほっこりと和ませ
豊かな時間を過ごさせてくれる

そんな場所です。



 

 

 

チャマ2012.08.自由   ぽかぽか~ん
  
  チャマのほっこりスペースは
  何と言っても南向きのこの出窓
  日がな一日、ここにこうして寝そべって
  ニッコーヨクします
  ニッコーはケンコーにも
  ケッコーいいらしい、なんつって~
                   By チャマ