夏真っ盛り。
ちょいとアカデミックな空間で
お疲れ様~、カンパ~イ♪
自由学園 明日館。
ここは、『婦人の友社』 の創業者である
羽仁吉一・もと子夫妻によって1921年(大正10年)に
創立された女学校だったそうです。
旧帝国ホテルの設計などで知られる
巨匠フランク・ロイド・ライトとその弟子 遠藤新の設計。
帝国ホテルの設計のために来日していたライト氏を
遠藤氏が夫妻に紹介し、
おふたりの女児教育理念に共鳴を受けたライト氏が
設計を引き受けることにした、という逸話があるそうです。
左右シンメトリーになっている木造漆喰塗りの校舎です。
ライト氏が得意とする作風の 『プレイりースタイル様式』 で、
軒高を低く抑えることで水平線を強調させたデザイン設計。
ナルホド、背景のビル群を取っ払うと
広大な草原の中に建つハウスが…ちょっとだけ想像できます。
この日、ここを訪れたのは
上司が取引先から 「素敵な場所があるんですよ」 と
教えてもらったのがきっかけです。
お互い東京には長く住んでいるのに
こういう建築物があるなんて全く知らなかったので
「じゃあ勉強に行ってみようか!」 と。
ビアガーデンの開催時刻(18時~21時)に合わせて
訪ねてきました。 (勉強じゃないじゃん)
場所は池袋駅メトロポリタン口から住宅街へ続く小路を
5~6分ほど歩くいたところです。
開園10分前にはすでに20人ほどが並んでいました。
※入園料:400円
ご覧の通り、会議用テーブルと椅子があるだけの
シンプルな会場で、席は自由席。
校庭の隅にお酒とおつまみ(ALL 500円)が
用意されていてセルフサービスです。
枝豆、チーズ、フライドポテト、卵焼き、漬け物、お稲荷さん…
メニューはそんなものかな?
でもそれでじゅうぶんです。
夜空の下で、いい風が吹いて、ビールが旨~い♪
日が暮れて、皆さんほろ酔いになったところで
マンドリンとギターの演奏が始まりました。
楽しい~♪
現在は国の重要文化財として “動態保存”のモデルとして館内見学のほか
セミナーやコンサート、ウエディングなどに活用されています。
詳細は、明日館HPのスケジュールをご覧くださいネ。
※動態モデル=使いながら 文化財を保存すること。
演奏会が終わると、
職員の方による館内ツアーが始まります。
こういうのって絶対参加した方がいいです。
いろんな話しが聞けて楽しかったです。
◆ホール
ある教室の壁に掛けてあった風景スケッチは
上司が学生時代の課題で模写したものだそうで
いろいろと勉強させていただいて感謝しています。
私はオールマイティにサポートできる部下として
「もちっと頑張らんといかん」 と思った夜でした。
そこかしこに優しい温かみのあるデザイン設計。
幾何学構成の窓枠や照明、壁や天井、机や椅子たち。
ロイド氏と遠藤氏の仕事は、夫妻や子供達に対する
深い想いをこうして伝え続けていました。
また同時に、夫妻が当時の日本の女子教育に
どんなに尽力されたか子供達を愛したかが
至る所から伺えました。
◆講堂
まだまだたくさんの写真を撮り、
ご紹介もできるのですが、
この場所だけは “はじめて見る楽しみ” を
残しておきましょう。^^)
大正から昭和にかけて
この場所で学んだ女学生の
声が、笑顔が、日なたくさい香りが、
足音が、まだそこに残っているような…
ふと気付くと そんな面影を探しながら
歩いている自分がいました。
明日館は訪れた人の心を
ほっこりと和ませ
豊かな時間を過ごさせてくれる
そんな場所です。
ぽかぽか~ん
チャマのほっこりスペースは
何と言っても南向きのこの出窓
日がな一日、ここにこうして寝そべって
ニッコーヨクします
ニッコーはケンコーにも
ケッコーいいらしい、なんつって~
By チャマ