プチお知らせです。

なんと、現在、開催中の猫いっぱい展が、地元ラジオで紹介される事になりました。

明細は次のblogでお知らせしますね。生放送と言う事で、とてもビックリしています。ドキドキしています。

では、物語の続きをお楽しみ下さい。

画像は、猫沢さんです。

[猫屋敷の老科学者]

猫谷さんに渡されたディスクを、デッキに放り込むと、不思議な音源が流れ始めました。

音源は、作者の奥深くに入って行きます。猫沢さんの音源は、以前、一度だけ金星の周波数を拾って作ったのを聴いた事がありますが、とても心地好いものでした。

今回のは一体?

ディスクが一周した頃、頭の中に映像が浮かんで来たのは、今では珍しい洋館です。こんな山奥に…ここは日本でしょうか?

アンティークな家具や書斎が見えて来ました…書斎を抜けると、配管が張り巡らされた、いかにも研究室のような部屋が見えて来ました。

そこには、白衣を着た白髪の老科学者らしき人物が、猫を肩に乗せている姿が見えて来たのです…

猫は美しい毛並みのロシアンブルー。老科学者らしき人物の足元には複数の猫達が見えます。

すると…ロシアンブルーが、いきなりこちらを見つめるように視線を合わせて来ました…老科学者らしき人物は「何かいるのか?」と猫に聞いています。

この映像は同時に、猫沢さんと猫谷エンジニアにも見えているようです。作者と手と猫沢さん達の肉球を繋ぎ接続した状態で見ているのです。

テラビトの作者の脳細胞を通し映写機のように映し出された鮮明な映像に、二匹は[グッジョブ!上出来!]と褒められました。

どうやら、このディスクの音源は遠隔で目的地や尋ね猫等を探す為の周波数を収録してあるようなのですが…どのような仕組みになっているのか、作者にはサッパリ解りません。

とにかく自分の頭の中に、遠くの場所に住む人物の映像が映った事に、作者は驚きを隠せません。

最初は想像した物が映像として見えたのかと思ったのですが…どうやら違うようです。

まるで、脳内にGoogleMAPを搭載しているみたいです。

猫沢さん達は、作者に、この老科学者らしきテラビトの似顔絵を描き起こせと、スケッチブックと鉛筆を持って来ました。

作者がスケッチ出来るように、作者の指にコードを巻き付けてタブレットに接続しました。

わぁ!映ってる!

ですが描こうにも、実際に目の前にいないし、動いているのでピントがぼけて、顔がよく解りません…

作者は彼を必死にスケッチしようとやっきです。建物の特徴や、外見、風貌を描きとめます。凄い配管だらけ…あ、猫がいる!あそこにもここにも…猫屋敷?まともな人間じゃ住めないよね、こんな場所…?でもインテリア素敵!等と失礼な事を思いつつ筆を走らせます。

じっくり近づいて見ようとすると、さっきのロシアンブルーがやって来てシャーっと威嚇するではありませんか、科学者らしきテラビトは、ロシアンブルーの行動に不思議そうです。「どうした?アル?何もいないぞ?」となだめます。アル…どうやら猫の名前のようです。

一生懸命、彼の顔を覗き込もうと近づきます。穏やかな優しそうな雰囲気ですが、顔はボンヤリとしています。じーっと集中して見ていると、老科学者らしきテラビトの視線とぶつかりました。

作者は焦ります。

「?はて?気のせいか?さっきから、なにやら気配を感じるが…?」

回りをキョロキョロする老科学者

作者は慌てて離れます。ロシアンブルーはソワソワと動き回ります。

「やはり勘が強いようだな。話し掛けられたらアウトです。長居は危険、集中して彼にピントを合わせてください!」

猫沢さんが、手元の機材で研究音源の周波数を調整しました。すると、周りの雑音が消えて彼の顔がハッキリ見えました。

「あ!見えた!!」

作者は、思わず叫びました。白髪だけど意外に若く見える…この人は一体いくつ?と一瞬思いました。

「ぷ!このテラビトだ!彼に間違いない!」

何故か、猫谷エンジニアが吹き出しました。何があったのでしょう?

猫沢さんは、目を真ん丸にしています。

[つづく]

(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。

物語と共に、登場猫達の紹介や、作者と猫達との交流を中心に発表しています。

そんな楽しい猫の星の世界観第二弾を、今年も東京.高円寺猫の額さんでの個展にて発表致します。2015年6月5日~17日に開催決定。ただ今準備中(^O^)

猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)

※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)

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