ブラタモリ 第13回 「新宿・大久保」 | シャブリの気になったもの

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ブラタモリ 第13回 「新宿・大久保」
NHK 総合テレビ 2010/2/4(木) 22:00~


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今回は大久保。
そういえば、ドンキホーテ横の路地を入ってゆくと、
ずっと向こうまで横に入る道が無かったような気がします。
そんな町並みの秘密を知ることができました。

冒頭の戸田さんの語りは…。
高層ビルが立ち並ぶ新宿。
そのすぐお隣に広がるのが大久保の街です。
今や、コリアンタウンとして全国にすっかりおなじみになりました。
週末ともなると、韓流ショップはこのひとだかり。
※出てきたお店は、「韓流スター」
 (東京都新宿区大久保1-17-9 ℡:03-5285-5446)

でも、韓国ばかりじゃないんです。
街を歩けばいろんな言語が飛び込んできます。
それもそのはず。
いまや大久保は人口の37.6%が外国人なんです。
でもみなさん、この多国籍な街、
実は江戸の空間をそのまま残しているってご存知ですか?
また、楽器屋さんが多いのにも訳があるんです。
※出てきたお店は、「THE 中古楽器屋
 (東京都新宿区百人町1-11-23 ℡:03-5386-4560)

ということで、今回は「新宿・大久保」のルーツに迫る。

今回、散策した場所は↓このあたり。

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★タモリさんのホームグラウンド!? (新宿 大久保)

冒頭、タモリと久保田アナが歩いていたのは、職安通り。
セブンイレブン職安通り店からドンキホーテのほうに歩いております。
久保田アナから、毎日やってるお昼の番組の・・・すぐそこですか。
と、「笑っていいとも」の話が! さすがに番組名は出さないのね。
このときのBGMが、「笑っていいとも」のテーマ曲!!(アレンジされてたけど)

道の反対側はもう歌舞伎町、大久保は広いんだけど、
最近では歩いているこの辺りが「大久保」と呼ばれていると説明するタモリ。
(このとき、タモリの額に枯葉が直撃。(笑))
まあ、ロケは秋に行われたって事ですなぁ。

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★韓流だけじゃない (新宿 大久保)

タモリと久保田アナが歩きながら並ぶお店をみる。
勧告伝統工芸専門店「仁寺洞
このあたりは韓国一色だと眺めながら、
この「仁寺洞」の前を通ると、「タモリさん。タモリさん」と呼ぶ声。
その方が、今回案内してくれた、稲葉佳子さん。
※気づかずに通過しそうになっているのが笑えた!
稲葉佳子さんは法政大学大学院講師で
20年にわたって大久保をテーマに都市研究をされている方。
稲葉佳子さんの著書:

オオクボ都市の力―多文化空間のダイナミズム

¥1,890 Amazon.co.jp

久保田アナは大久保をちゃんと歩くのは初めて。
稲葉先生から大久保の印象を聞かれると、
いままでは焼肉屋とか韓国料理の店が多いのかなと思っていたけど
ここまで多いとは思わなかった・・と。

先生いわく、
この街ほど江戸時代の街の歴史をとどめている街は珍しいのだそうです。

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★不思議な区割り!?

ここで現在の大久保の地図を見せる先生。
街の区割りは、南北に細長い長方形になっている。

(NHKがYahooの地図で紹介)
先生はこのあたりの古地図も見せてくれましたが、
本当に同じなんですね!

タモリはこれをウナギの寝床のようだと表現。
ここは江戸時代に下級武士が住んでいたところで、
建物は細い区割りのなかにチョコチョコあっただけで、
あとは畑だったそうです。
給料が安いから、あとは自分で耕せと…。
今の換算で、年収100万円くらいだったそうで。

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★江戸の区割りを体感

一行はドンキホーテ脇の路地を北上。
ここは江戸時代の地図にもある由緒正しい横丁と紹介する先生。
先生が測ったところ、1辺が350mくらいあり、これが1軒の敷地だそうです。
凄い大豪邸かと思いきや、玄関入ると間口が狭いってことね。

歩いてゆくと・・ラブホテル前。
早稲田大学に通っていたタモリにとって、大久保といえばラブホテル。
「(稲)通いましたか?」
「(タ)通い詰めました」(笑)

ここで、一般人のおじさんがタモリに声をかけた。
「あれ?タモリさんじゃないの」
「どうも」と言って、スルーしようとしてるように見えたタモリだが・・。
「神田川で赤塚(不二夫)さんと一緒に飲んだよ」と言われ、
「(タ)おお!そうですか」と食いついた。
「下駄はいてさ」
「(タ)ああ~」
「赤塚先生と俺と、中落合に住んでたから」
「(タ)あっ、ホントですか。あらま~」
「先生、亡くなっちゃったからショックでな」
「(タ)うーん。そうなんですよ」
「あの人はホントにバンカラでね、正直ないい男だね。
 マジメな話するときはすごい哲学あるんだよな」
「(タ)うん…。
 (先を急ぐので話を切ろうとする)
 ちょっとちょっと、今、収録中…(歩き出す)」
「アンタもね、何も書いてない弔辞を読んだでしょ…」
会釈しながら離れてゆくタモリに話しているおじさんを後にする一行。
「(タ)一瞬、山下洋輔さんかと思った」 (確かに!)

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★発見!細長い神社 (皆中稲荷神社)

この細い区割りに、一体どんな武士が何のために住んでいたのか。
その秘密を探りに、一行は細長く緑が茂る神社にやってきた。
ここは、入り口から本殿まで境内は本当に細長い。

先生は境内にかけてある絵馬に注目する。
 (¥1000で売っている)
宝くじに当たりますようにって、願い事を書いてあるものが多い。

その絵柄から、先生は
「百発百中 皆中(あた)る = 皆中稲荷神社 って言うんですよ」と説明。
皆中稲荷神社のサイト 東京都新宿区百人町1-11-16
なぜこういう名前になったかというと、
ここに「鉄砲組百人隊」が住んでいたからだそうです。
だからここの町名は、「百人町」という。
※たしかに。住所は、新宿区百人町1-11-16

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★鉄砲組百人隊 参上!

戸田さんの語り…
江戸城の西に伸びる甲州街道の守りに配されたのが、「鉄砲組百人隊」。
その場所が新宿大久保の地で、
河内や三河などの地方出身者が集められたそうです。
天保改正 御江戸大絵圖 人文社で見ると、(下が西)
内藤駿河の屋敷から左下にある尾張殿のそばに「百人クミ」ってありますね。

防衛が要だったので、いざと言うときに敵の侵入から防ぎやすくする工夫として
間口を狭くした細長い区割りになったという。

先生の「鉄砲隊!出陣!」という号令で、鎧兜をつけた鉄砲隊が倉庫から出てきた!
これは、タモリも知らなかったサプライズだったようです。
この方々は「鉄砲組百人隊保存会」のみなさん。
「江戸幕府 鉄砲組百人隊」のサイト|(ブラタモリ収録記事)

タモリは江戸時代の鉄砲があると言うことで特別に見せてもらうことに。
鉄砲を手渡されて、タモリは・・。
「これ確か、テレビで手にとって問題になった人がいるんじゃないか」(笑)
あれは近代銃で、これは古式銃ということで、
文化的な要素がありますんで…。と保存会の人に説明されて安心したタモリ。
※テロップ:撮影には発射できない複製の銃をつかっています。

この火縄銃はそれほど重くないらしい。だいたい3~4kg。
命中精度はとても悪かったらしく、
飛距離は300~400mあるらしいのですが、
命中率が確かになってくるのが、30~50mなのだそうです。

「いいにおいしますよ」と、保存会の人に勧められて、
実際に火縄に火をつけてみることに。本当にいい香りがしたみたいです。
火薬を詰めて、火蓋を閉じて、火縄をセットして、銃を構えるタモリ。
火蓋を切って(あけて)、引き金を引く。
「放て!ドン!です」
そのとき、保存会のほら貝係りの人が、ほら貝を吹く!!
のっけから、なにかと吹きたがりだったので、タモリが「またかっ」と反応!
「(タ)わかりました。わかりました」
笑えた!ほら貝係りさん、ナイスキャラです。

この銃は、撮影に使うものとは違って、ちゃんとした本物(複製)だそうです。

そして、鉄砲隊の末裔の方がこのあたりに住んでいると
保存会の人に教えてもらったタモリ。
江戸当時と同じ場所に今でも住んでる朝倉家へ。(「長光寺」の隣)
長光寺のサイト 東京都新宿区百人町 1-5-2

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★追跡!鉄砲組百人隊

朝倉家に向かう一行は、山手線のガードをくぐって、ラブホテル街を通る。
解説をお願いされたタモリは、
「(タ)解説しますよ。”ホテルかじか” ねっ!」と、看板をさす。(笑)
※住所が百人町1丁目7-6だから、このガードは大久保通りの1本南のガードだ。
「(タ)鉄砲隊の跡が、今はラブホテル街。
 凄いですよね。なんか関連ありそうで無いような…。」(笑)
「(久)あるんですかねー」って、オイオイ!わかるだろうに~。

古地図の朝倉家の場所にあったのは、立派なマンション。
さっそく中に入ると、「朝倉英一」さんの表札。
※ちなみに玄関脇にクリスマスリースが飾られている。
ご本人が迎えてくれて、居間に通された3人。
鉄砲隊末裔の朝倉さんの奥様・さき子さんが持ってきてくれたのが、
かつての朝倉家がよく分かると言うアルバム。
そこにはマンションに建て替える前の家の庭の写真がたくさん。
その庭の写真には、どこもかしこもツツジだらけ。

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★江戸時代はツツジ王国!

このツツジは「大久保のツツジ」というのだそうで。
平和が続いた江戸時代、ここにいた鉄砲隊は、
戦(いくさ)もなく、禄高もあがらないので、
内職としてツツジの栽培をしていたのだそうです。
それで大久保はツツジ王国になったのだそうで。

ここでタモリが大久保出身の丹波哲郎さんの名前を出した。
朝倉さんにとっても彼は戸山小学校の先輩だそうです。
※このときのBGMが「Gメン'75」!


タモリは丹波さんに可愛がってもらっていたそうで、
「(タ)丹波さんって、どこの出なんですか」
「(丹)大久保だ」
「(タ)それで言ってました。で、初めて知ってたんですよ」
「(丹)ツツジがそれはなぁ。いっぱい植わってるんだ」
と、タモリが丹波さんのマネ。

奥様から、その戸山小学校の創立75周年のときの冊子を見せてくれて、
「校章がツツジなんですよ」と。

新宿の戸山小学校、天神小学校、大久保小学校、大久保中学校の校章は
ツツジがデザインされている。これも江戸時代の名残ってことですね。
「大浦さん、泉さん 鉄砲組百人隊について講話」|
 大久保地区協議会(第2回)会議概要
にも、
 ”新宿区の花は「つつじ」と定められており・・つつじの花を校章としています”と。

ここで小学生にツツジについてインタビューしてみると、知っているみたい。
「大久保ツツジは、武士が鉄砲を撃ったときに残った火薬で
今で言えば『リサイクル』なんですけど。
それを使ってつつじを栽培していた。」
「『江戸名所図会』・・あった!これです」
と、「江戸名所図会 大久保の映山紅」を見せてくれました。
※参考:大久保 | 記憶の果てに、あるいは地名論
いまやなにも痕跡もなさそうな大久保ですが、
なんと、新大久保駅近くの喫茶室「ルノアール・新大久保駅前店」のある
マンションのベランダはツツジだらけ!!

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★潜入!多国籍エリア

戸田さんの語り・・・。
新大久保駅の目の前には別世界が広がっている。
コリアンタウンと呼ばれて久しい大久保ですが、韓国だけではありません。
ということで、街行く外国人に国を訪ねてみると・・。
インド、トルコ、インドネシア、タイ、ミャンマー、中国、スウェーデン、フィジー・・。
とりわけ外国人の比率が多く、なんと人口の47%!
そこで稲葉先生は最も多国籍という通りに案内してくれました。
※そういえば、さっきの小学生も多国籍だった気がしました。

先生は多国籍を凝縮したような雑居ビル「イニシャルハウス アネックス」に案内。
 (新宿区百人町2-10-8 )
TVに映った看板から、
*1階はタイ料理のお店「ルン・ルアン」。
*2階は韓国式美容室の「ウリ美容室」と、
 ミャンマー語でも書かれていた、
 ハラールフード(イスラム教徒向け)のお店「Rose Family Store」。
*3階は、タイ古式マッサージ「ドリアン」と、
 エステティック「サロン・ド・カワノ」。

一行は階段を上がり、2階の「ウリ美容室」にちょっとお邪魔。
女性が韓国式のパーマをかけていて、
その独特なロールが、ちょっと花魁の髪型に似ている感じ。
(根本から真ん中くらいはストレートで、髪先を巻いている)
タモリが興味津々で、痛くないですか?とか、
仕上がりはどうなるのかとか聞いてました。
「根本はボリュームが出て、さらさらになるんですよ」
と聞いたタモリは益々食いついた!(笑)
今回仕上がりの髪を見せてくれたお客さんの髪型は、
前髪パッツンのストレートロング。(Perfumeのかしゆかヘアみたいな)
パーマのセットから想像したのより意外とスッキリなのでありました。

「ウリ美容室」を出て、3階に向かおうとすると、
コーランの声が聞こえてきた。
「(タ)コーランの イスラムの(音階が)好きなんですよ」
コーランを日本で聞けるとは思わなかったとタモリが嬉しそう。

そこにやってきたのが、インド出身のナセル・ビン・アブドゥラさん。
この声は祈りの前に呼びかける「アーダム(アラビア語)」だと教えてくれた。
このアダームは、祈りの10~15分前に
”同じ言葉で世界中どこでも”やっているそうです。
これはイスラム教でしかないことらしい。

ということで、一行はナセルさんの案内で、3階のモスクへ。
タモリもモスクでの祈りをじかに見るのは初めてみたい。
女性は中に入れないので、タモリと男性スタッフだけ中に。
雨降りだったので来ている人は少なかったが、
出身はミャンマーとインド、スリランカの人たちが来ていました。

ちょこっとナセルさんからイスラム教についてのお話が。
神様(アラー)は何に対しても感謝をとの教えだそうで、
いつも心を幸せにすること。
お祈りするということは、心をイライラしないでいつも幸せにということ。
今日は雨で、日本人は「ああ、雨かよ・・」と嘆くけど、
イスラムでは、きれいな水が降ってくることに感謝するのだという。

そして祈りの時間がきて、タモリはナセルさんたちの祈りを
後ろのほうで静かに見ていました・・。

聞き終わったタモリの感想は・・。
「いいですね。アラビアの音階がすごく昔から好きで。
 お祈りの最後の部分で音階が出てくるんですよ。
 それが気持ちいいです」

戸田さんの語り・・。
大久保にこれだけ多くの他国製の人が暮らすようになった理由は
その独特の区割りにあったようです。
この細い区割りには、大手デパートなどの大資本が入ってきづらいが、
小さな店が入る隙間はたくさんあった。
だからこそここ数十年でさまざまな国の人が住める町に発展してきた。

一行は、稲葉先生もよく行くという、
ハラールフードのお店「THE JANNAT HALAL FOOD」にやってきた。
タモリは、個々で売られている食品がそうそう気になるみたい。
牛肉のブロックも、お祈りをして清めたものを売っているそうな。
バングラデシュ出身の店長・シャプジュ・ムハシンさんによると、
この牛肉は群馬県の工場で加工されているのだとか。

ここでシャプジュさんおすすめの商品が、
小麦から作られたデザート用の麺。
彼がこれを使った、バングラデシュではおなじみの
「シェマイ」というスイーツを作ってくれるという。
(小麦から作った麺をバターで揚げたデザート)
牛乳にこの麺を入れて、2~3分待つだけ。
シャプジュさんは子供の頃、断食が終わったあとのお祭りで
いつも食べていたという。

ちなみに、レジカウンターには、各国の紙幣が・・。
「これはネパール、バングラデシュ、これはガーナ」
「(タ)ナイジェリアって書いてあるよ」
「あ!ごめんなさい」 (笑)

と、じゃれている間に、デザート出来上がり。
タモリが試食してみると・・。
「(タ)牛乳とバターの香りが・・。かなり高カロリーなおやつだね」
「(シャプジュ)お母さんの作ったものとはぜんぜん違いますね」(笑)
「(タ)え?子供の頃の思い出って言ったじゃない」
「(シャプジュ)アハハハ!お母さんの丁寧な味とはちょっと違いますから」
やるなぁ!!シャプジュさん。かなりおちゃめでした。

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★ブラタモ写真館

「栄寿司」の写真。
 笹塚中野通りさんの画像
(新宿区百人町2-6-3)

表に石膏像が飾られていて、何を主張したいのか分からないとタモリ。

そして、店主の岩沢素夫さんが犬を抱いて店先に立っている写真も。
お昼の休憩時間に撮らせてもらったらしいのですが・・。
「(タ)休憩時間に犬を抱いてるお寿司屋さんって・・人に見られたらどうかと・・」
このワンちゃんは、「ウリ坊」っていう名前だそうで。

「(タ)しかし、これが大久保だと。
これが町の風景に溶け込んでるわけです。」

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★楽器店の多い街

一行が大久保の住宅街に入ってゆくと、閑静な町並み。
するとサックスの音が聞こえてきた。
音のするほうに行くと、そこには楽器屋さん。

管楽器を専門に、修理と中古楽器の販売を行っている「高橋管楽器」だった。
高橋管楽器のサイト
(東京都新宿区大久保2-17-12)

一行を迎えてくれたのは、店の2代目・高橋一朗さんと、息子の大輔さん。
お店は昭和24年くらいからここでやっているそうです。

戸田さんの語り・・。
このあたりに楽器屋さんが多いわけは・・。
戦後、新宿歌舞伎町を中心にジャズの生演奏をしてくれる店がたくさん現れた。
そこで必要になったのが楽器屋さん。
その第1号のこのお店「高橋管楽器」を開業したのが初代の高橋治雄さん。

初代の奥様・美保子さんがここから登場されまして、
昔の話を聞かせていただけることになりました。

美保子さんはタモリが「戦後一週間の生まれ」(昭和20年8月22日)で、
60歳を超えていることに驚いてました。若く見えるねーって。
「(美保子)頭がハゲないからさ」
「(タ)ずいぶんと不毛地帯になってきて・・・」
わははは!! 裏番組(フジTV)の宣伝してるのかいなーっ!!

先生が戦後にフルバンドがどれくらいあったのか聞くと、
2代目いわく、新宿だけで20くらいあったという。
「(タ)歌の伴奏っていったら、だいたいフルバンド」と解説。

タモリはトランペットを吹くので、2代目が古いトランペットを出してきた。
「(美保子)あんた、トランペッターなの?」
「(タ)そうなの」
「(美保子)へえ~」
おもしろいおばあちゃん!!

80年前のトランペット。
古くなると、ピストンの部分がガタガタになってしまうそうです。
部品交換しようにも、古くてそんな交換部品も無い。
だから、磨耗して減った部分をメッキすることで元の状態にちかづけるそうです。
でもなかなか上手くいかないみたい。

トランペットを渡されたタモリは、10年くらい吹いてないと言いながらも
1発で音が出た! サスガです。でも高い音がもう出せないみたい。
「(美保子)若いうちじゃないと吹けないね。歯がしっかりしてないとね!
 タモリさんは何が趣味なの?」 (笑)
「(タ)かなり多いんですよ。坂道とか」
「(美保子)あ?森田さんじゃなくてタモリさんだっけ?」
「(タ)どっちでもいいです」
「(2代目)坂道の研究家だって」
「(美保子)ああ本当。へー。そりゃいいですね」
「(タ)ありがとうございます。」 (笑)
このおばあちゃん、面白い!!

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★「何でもアリ」な街 (おわりに・・・)

最後に稲葉先生が連れてきてくれたのは、
職安通りドンキのすぐ隣の韓流ショップ「モイザ」の地下にある
韓国軍隊風居酒屋「DMZ」
(新宿区大久保1-12-4 ASS第2ビルB1F 03-6457-3265)
入る前にタモリが「駐車場じゃないですか?」といっていたとおり、
床が、駐車場に描かれていた黄色い線がそのまま残されてる!
「(店長)前、駐車場だったんです。」
「(タ)やっぱり。なかなかないですよ。駐車場のあとを店にするなんて」
「(稲)さすが大久保ですよね。駐車場でも何でも使ってしまうぞと」
「(久)しかもその、塗りなおしたり…」
「(タ)しないですね」
「(久)床に張ったりっていうことは…」
「(稲)してないですね」
「(タ)いつなんどき駐車場に戻るかわからない」
(笑い声)
「(久)そういう風に考えて」
「(タ)そういうことです」

ビールで乾杯!
「お疲れ様でした~」
お!第9回「芝浦」以来のアルコールですね~。

「(稲)一日よく歩きましたね」
「(久)ねー。ホントに」
「(タ)今日は面白かった」
「(稲)ああ、それはよかったです。
 今日、ずっと、江戸の敷地割りが残っている街を歩いていただいて、
 現代までそれがつながってるっていうのを、一緒に歩いていただいたんですけど。
 私、ここで江戸時代から残ってるのって、それだけではないと思うんですね。
 それは何かなと思うと。
 鉄砲百人隊とか、徳川家康の入城と一緒に連れてこられた人たちですよね。
 だから、彼らも実は移民だったんじゃないかと思うんです。
 昔からここに住んでたお百姓さんたちから思うと。
 だからずっとそういう新しい人たちを受け入れながら
 それを自分たちの街のエネルギーにして、現代に至ってきたっていうのが、
 移民の街の遺伝子っていうのかなぁ。
 それも一つの都市の記憶だし、
 それが現在まで受け継がれているんじゃないかって思うと、
 なんか大久保って奥が深いなって。」
「(タ)歩いてはいるんですけども、あそこまで国際化しているとは思わなかったよね」
「(久)知らなかったです」
「(タ)外国にいけないオレにとっては最適な街だよね」 (笑)
「(久)フフフ。高いところがなかなか苦手で、時間もお忙しくて」
「(タ)そうそう。うーん。
 それで行けないから、あの辺まわってると、ホントに何歩で次の国に行ける」
「(稲)まさにこの街を歩いていると、”それでいいのだ”って気になりませんか?」
「(タ)”それでいいのだ”の先生も…」
「(久)赤塚不二夫さん」
「(タ)住んだことがあるってとこだからね」
(笑い声)

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次回のブラタモリは「秋葉原」(アンコール放送)です。
 (放送は 2010年2月18日 22:00~)

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★出演

メイン: タモリさん 久保田裕佳アナ
案内: 稲葉佳子さん (法政大学大学院講師)
      朝倉英一さん (鉄砲組百人隊の末裔)
      ナセル・ビン・アブドゥラさん (インド人・モスクを案内)
      シャプジュ・ムハシンさん (バングラデシュ出身・「THE JANNAT HALAL FOOD」)
      高橋一朗さん、高橋大輔さん、高橋美保子さん(高橋管楽器)
語り: 戸田恵子
 
★スタッフ

テーマ曲:井上陽水「MAP」(リリース未定)

タイトルCG…鈴木哲
再現CG……高羽和行(1,5,6,11) 蒲地高志(2,7) 高羽央幸(3)
        … 福田将士(4,8,12) 野本英慎(9,10) 齊藤まゆみ(13)

取材協力…新大久保商店街振興組合
        …鉄砲組百人町保存会
        …夫婦木神社
        …早稲田大学理工センター
        …森田忠幸
        …金沢祐吉 (「まち居住研究会」)

資料提供…新宿歴史博物館

地図提供…人文社
        …古地図史料出版
        …国立国会図書館
        …首都大学東京

写真提供…国際航業

撮影………高山直也(1) 井ノ口輝憲(2)小早川康(4) 吉野耕作(5,6)
        …新井隆(7,12) 浅野康治郎※(8) 高橋剛(9) 小出寿顕(10)
        …石和田哲郎(11,13) 井上哲二※
技術………中村徹(3)
音声………雄谷元一(1,2,5,9,12) 小才和彦(3,4,7,8) 小野寺寿之(6)
        …川名貴之(10) 小平晃央(11,13)
        …山田憲義※ 大谷英夫※
照明………丸山幸雄(1,2,3,7,12) 具志堅明(4) 岸本廣(5,6) 上條信(8)
        …上林栄樹(9) 住谷洋介(10,11,13)
音響効果…五十嵐浩暢(1,9,12,13) 海老原正倫(2,5,6,7,8,10)
        …井貝信太郎(3) 神山勉(4) 黒田正信※
編集………行徳美津子※(1,6) 渦波亜朱佳(2,7) 三宮和明(4,8,12)
        …中島康(5,9,13) 内田雅美(10) 竹内由貴(11)
リサーチャー・牛久保明子※(1,2,3,6,7,9,10,13) 阿部直子(4,5,8,11,12)
取材…………林幹雄※(1,2,4,5,7,8,9,13) 河添有祐(1,2,4,7,9)
          …山口忠継(3,10,13) 竹下健一郎(5) 清水駿平(6,8,12)
          …土屋亮太(11)
ディレクター…小林諭※(1,3) 林幹雄※(3,6,10,11,12) 相部任宏※(2,7)
          …石上了子(6) 竹下健一郎(4,8) 高橋麻緒(5,9,13)
          …木村歩(10) 上山瞬平(11) 川添有祐(12)
制作統括……尾関憲一※
制作・著作……NHK

(※パイロット版のスタッフ)
美術    …森本功※
CG制作…・花房伸行※


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★記事リンク

「番組たまご」放送時 「明治神宮⇒原宿⇒表参道⇒青山通り」
第1回 「早稲田」
第2回 「上野」
第3回 「二子玉川」
第4回 「銀座」
第5回 「三田・麻布」
第6回 「秋葉原」
第7回 「日本橋」
第8回 「本郷台地」
第9回 「品川」
第10回 「横浜」
第11回 「浅草」
第12回 「神田」
第13回 「新宿・大久保」

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タモリの著書を紹介。
これを読んで散策するのも良いのではないでしょうか。
 
タモリのTOKYO坂道美学入門/タモリ

 
また、こんな本もあります。
 
切絵図・現代図で歩く江戸東京散歩
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古地図・現代図で歩く 昭和東京散歩
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古地図・現代図で歩く明治大正東京散歩
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古地図・現代図で歩く 昭和30年代東京散歩
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