和食は無形文化遺産、、でしたっけ
東京都港区天現寺の『青草窠(せいそうか)』で、
月に一度の、そして本年最後の贅沢ランチ
(平日のビジネスランチはもう1件行きますけどね)
まずは、「先付」
氷見の寒ブリに鬼おろし、新潟県産のセリ
ここのスペシャリテの1つでしょう。椀物で、「蟹椀」
すり身でつくる”かに真薯(しんじょ)”ではないんです。
98%がカニの身
どうすれば、ほとんど蟹の身だけで固まるんだろう。。
プロの業があるんだそうです。聞けてよかった
焼いたユズを使った、「柚子釜にアマダイ」
柚子の下から火を入れると外側は焦げますけど、
甘味が増した柚子の香りが、甘鯛にうつるんですね。
おいしかったな~
八寸
ガラスの器の右隣が、オコゼを、砕いたお麩の衣で揚げた、
「オコゼの東坡揚げ(とうば揚げ)」
真ん中の下仁田ネギも甘くて、美味
ジュレがかかった焼きナスもよかったですね~
そして、メインとして「海老芋の炊いたもの」
海老芋勝負の逸品。潔いこと
プロでも煮物にいろいろと野菜を足してしまう人が多いですし、
なかには、海老芋にサワラを合わせて、失敗したお店もあるとか。
お芋と聞いて馬鹿にはできませんね~
海老芋自体が主張が強くて、メインになり得る。
そこへどんなお魚を入れても、魚はメインにならないといいます。
メインに伊勢海老やら黒毛和牛、フォアグラを使いたくなるところを
高級食材に頼らずとも勝負できる、料理人の腕のなせる業
直前のメインが、やさしい味だったのでちょうど良かった。
「桜海老のかき揚げ、天茶風」
駿河湾の桜海老は春先だけじゃなく、じつはこの時期も獲れるそう。
そして、おいしいのはこの時期だって
茶漬けではなく、ほとんど湯漬けです。
人によって好みは分かれるかもしれませんが、
初めに濃いめの味にしてしまうと変えられませんもんね。
湯漬けにすることで、塩やワサビで調節できます
甘過ぎない「粟(あわ)ぜんざい」と、
お抹茶です。
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料理長の山井さんは招福楼出身。
器もすばらしい。
よけいな部分をそぎ落とした、”マイナスの”料理。
星付きの店すべてが素晴らしいわけではありませんが、
ここは掛け値なしのミシュラン2つ星
ご馳走様でした。
青草窠 (懐石・会席料理 / 広尾駅、白金高輪駅)
昼総合点★★★★☆ 4.1