3結4頭浅草① ネバーランド | No Strip, No Idol
    2013.3.23(土)@浅草ロック座5回目 3,000客

    「いや~、ネバーランドって本当にあったんですね・・・。」

    終演直後、夜11時。
    盆カブリ正面最中央でしばし動けなくなった二人のうち一人がこう言った。
    この二人は全国ソロモン会の司令部である浅草のあるお寺で出会い、昨年夏、南太平洋ソロモン諸島に属するガダルカナル島のテントにいた。
    儚くもガ島に散った人たちとの絆の為、海辺にてジャングルにて、どうにかこうにか会社を1週間休みつつ遺骨収集をしていたのだ。
    それが今、同じ浅草でも国際通りを挟んだ華の六区、浅草ロック座内に居る

    スタッフに促されながら半ば放心、いや幽体離脱した亡霊のように席を立つ。
    冒頭の言葉を述べたのはガ島のバディ、戦友A。そう、今井雅之さんの芝居及び1頭浅草『輝‐ヒカリ‐で、特攻隊とジュンちゃんに涙したヴァンダレイだった。
    夜桜咲く街路を歩き、語り合う。

    「今夜は寝られないっすね。」
    「いやー、あんなもの見せられて寝られるわけないですよ。」
    「ネバーランドって、マイケルジャクソンの中の話だけか思ってました。日本の浅草にあったんですね・・・」
    「自分も驚きです。黄泉の国が本当にあったとは・・・。」
    「しかし、矢沢さんの表情たまらないっす。
    「あれは、やばいっす。」

    最後はともに真剣な表情になっていた。
    4景、移動盆で本ステに戻る際、遅れながらも花束を渡した客がしたポーズと同じく、矢沢さんが2本指で笑顔で敬礼した。
    その姿を無論覚えている。
    つくばエクスプレス線入口、矢沢さんよろしく2本指敬礼。
    気持ち悪いくらい喜びながら別れを告げた。

    この日、浅草RのJR最寄り駅が、鶯谷ではなく上野であるということに初めて気付いた自分。
    その上野駅に向かう途中、さっそくヴァンダレイからの電報が来た。
    おやっ、今回はレポになっている。


    『旧日本兵が二人が
    突撃したらそこは戦場ではなく夢の国ネバーランドでした(><)
    僕らを待ちわびていたかのように用意されていた特等席、僕はただそこに腰掛け、口を開けて見てるだけでよかったのです。

    2景で伝説のバンド、クイーンと美香さん、ようこさんの共演に驚愕し
    4景でそのようこさんが白光線と共に天に昇るのを目撃しました。
    そして最終7景、僕はただジュンさんを祖の国から救出する方法を考えてました。』


    いつの間に、僕たちは旧日本兵になっていたのだろう(笑)
    いや前世が日本兵だったということか・・・。
    しかも、何だか自分が気付かなかった、演目全体のストーリーを読み取っているようだった。


    ↓ マイケルもMCハマーも大興奮だ。
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    ↓ ドリーミー溢れる香盤。ディズニーなど比にならない。
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