みなそこ | 春昼閑話

みなそこ

沈む 高畠 華宵

なみだがお なきがお
わたしの自尊心がくずれたら
もういいから
もういいから 
ほんとうにもういいから

さらりと其処へ参りましょう
足先を入れたら最後
考えるまもなく
ズルリひきずりおろす
甘い罠 ずるい誘惑
苦き冷たさのみなそこ

唇にのせたうた
なんのうた
沫 沫 沫 沫 …
あの場所で
息ができなくなったとき
さらりと此処までいらしてください
憂うまもなく墜ちます
下へ参ります
くだります
ソラ、
沫 沫 沫 沫 …
きえてなくなるまで
ともにうたいましょう

こういうの
可笑しくっていいでしょう?