たまには贅沢を | 春昼閑話

たまには贅沢を

イベリコ

このところ仕事量が増え、
平日の夜は手抜き料理ばかりをしているのだが
この前の休日は手抜きに加え、贅沢な朝食と夕食をとった。

『ダイニングプラス』という輸入食材を通信販売している会社からお取り寄せ。
まずは今回の目玉である「お試しボックス」をオーダー。
普段の販売価格の半額で美味しい輸入食材が楽しめる。

「お試しボックス」、これひとつで贅沢な朝を迎えた。
フランス製のバゲットとクロワッサンはオーブンで焼くので
家にいながら手軽に焼きたての本場のパンが食べられる。
おいしそうな焼き色のついたバゲットには
あっさりとした口当たりのカルピスバターをつけて食べ、
つけあわせにドイツのウインナーをボイルし、
付属のスイートマスタードをつける。
甘いマスタードは口に新鮮な味覚だった。

夜はおなじセットの中にあった
「ブロッコリー入り野菜のブーケ 」をあたため
同じくダイニングプラスから取り寄せた、
スペイン産のイベリコ豚の骨付きロースポーションに
軽く塩をふったソテーと一緒に食べた。
野菜のブーケの味付けはソテーしたフライパンに残った
塩味のついたイベリコ豚の油を、じゅっとかけただけ。

このイベリコ豚の注文は2回目となる。
去年、友人宅での忘年会のために
ここで取り寄せて食べた味が忘れられなかったのだ。
普段私が口にする豚肉とは同じだとは思えない
深くあとをひく濃厚な旨味がなんともいえず
又次回も注文したいと思った。
食後もセットの中のNYチーズケーキを食べた。
コクのあるこってりとしたケーキの甘みは控えめで
ついついおかわりしたくなる(がんばってセーブしたけど)

他にもあれこれと、食材やケーキなどををオーダーしたので
普段殺伐としている冷凍庫が、今は横文字だらけの
国際色豊かな貯蔵庫になっている。

この夕食の供としたワインは、ハンガリーのBor Forras 2002年もの。
まるで熟しきった葡萄ジュースのような芳醇な香りがする。
普段外で頼む渋みの効いたキリっとしたワインとは正反対の甘さが、
まったりと寛ぐ家飲みにぴったりだった。

朝夕と濃厚な食事をしたあと、おなかの肉を気にしながらも
たまにはこんな手抜きの贅沢もいいもんだと思った週末だった。