ビリっとやらず、そのままにしといてくれたら着れたのに!!

確かに胴裏は年数分を物語っています。
50年近く経ってるんですからね。当然です。


ソプラノ歌手・川上真澄です。
昨日からの続き、紅型の着物のメンテナンスの話です。


で、
その時の見積もりでは
洗い張りと袖丈詰めと胴裏を変えて
8万くらいでした。

そのくらい行くよなぁ…


これ一点だったらすぐにお願いしたと思いますが、他にもやらなきゃいけない着物があったので、さすがに取り掛かれず。


そうこうするうちに呉服屋さんは無くなり、どうしたもんかと頭を抱えていたんです。


あるところにご縁があり、そこで相談会があるからということで持ち込んでみました。


そしたらね、
色んなものを付けられて

見積もり額は
2.7倍!
20万越えです。

袖を詰めて、胴裏変えるのが何で?



その場でちょっと待って、と言いましたが
ああいう時って断れないものです。


なんでそんなに跳ね上がったのかというと

丈が短いから帯で締めて見えないところに別布を足して長くする加工

裄丈も短いから、着物の内側に入っている分を出すために洗い張りした後、ヤケを取る加工

八掛新調

カビ取り

シミ抜き


これら思ってもみない加工のために、大幅に予算オーバーしたんです。


私が考えていたのは、
洗い張り、袖丈詰め、胴裏新調


これだけだと10万以内に収まる予定でした。




続く。