まつやまひろしの“抜けないトンネル”第59回 | ゲーム制作会社 サイバーコネクトツー 松山洋の「絶望禁止」ブログ

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福岡に本社を置くゲーム制作会社 サイバーコネクトツー 代表取締役 松山洋の公式ブログです。
定期的に最新の“思っていること”や弊社で刊行した書籍に掲載したコラムのアーカイブを掲載していきます。

電撃「マ)王2010年10月号コラムより


▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
http://ameblo.jp/cc2-piroshi/themeentrylist-10075270773.html


■第59回“しかし その一歩は
我々人類にとっての大きな進撃になる”



今年もCEDECが開催されます。
今回もパシフィコ横浜が会場です。(※2010年当時)


CEDECの運営に関わるようになって2年目ですが。
年々、進化・進歩して非常に良い内容・運営になっていると思います。
(CEDECとは、まあ、言うと、ゲーム業界内の勉強&発表会ですね。
念のため。今年は8月31日~9月2日の3日間開催。)
(※2010年当時)

今年も弊社は、登壇させていただきます。
私自身の講演もありますが。

今年のCEDECは特に“サイバーコネクトツー”の講演が多いです。
まず、私自身が登壇する「Solatorobo それからCODAへ」の講演
(ディレクターの磯部や夏村も一緒です)。

ウチのR&D担当・宇佐見の「プログラム講演」
そして下田や山口や竹下が行う「エフェクトや映像演出の
パネルディスカッション&ラウンドテーブル」

(これはセガ&カプコン&小島プロダクション&
スクウェア・エニックス&OLMのみなさんとのコラボレーション)。

そして毛利の「GFF講演」
で、もひとつが、バンダイナムコゲームスとの「NUライブラリの絆」講演

えー……数えてみると、計8つのセッションで
サイバーコネクトツーが登場します。

そうですね。
過去最大ですね。

CEDEC自体の全講演数が3日間でおよそ150セッションですから。
開発会社が登壇する数としては、恐らく(本当に)最大ですね。

実際にかなり意識的に頑張っています。
セッションのテーマもスライド作成も社内リハーサルも。
計画を立てて、何度もチェックして、練習して。

やっぱり、こういった形で色々行動して講演やったりすると
「サイバーさんは積極的ですね~。」とか
「よく、そんなにやれますね~。」とか 言われます。

さて、なぜ、ウチはこんなにも積極的なのでしょう?

答えは明快。
「あなたがやらないから」ですよ。

自分たちが“情報”を出さないと相手も出さないですよね?
“だから”です。


“敵に塩をおくる”とか“自分の敵くらい、自分で育てる”とは、
ウチの下田の言葉ですが。

こうやって、お互いに刺激しあって、
活気のあるゲーム業界にしていきたい!
そんな思いの塊なのです。

幸いにもこの業界、やられっぱなしだと
“くそう、ウチだってこんなにもすごい技術があって、
こんな工夫&取組みをやってんだぞ!”
と思ってくれる方々が多い。

まあ、クリエイターの本質なのでしょう。

だから、です。
“そう”思ってほしいワケですね。

ああ、今年もCEDECが楽しみだ。

(余談ですが。CEDECの運営は、
CESAと一部の業界関係者が集まって会議形式で行われています。
毎月30名規模です。

当然ながら無報酬です。
全員がゲーム業界の未来を“より良く”するために集まっています。

うん、“面白くならないワケがない”ですね。
私も毎月、飛行機で博多から飛んで参加しています。)

【ひろしの今月の逸品】

“最近、面白い漫画あります?”なんてことを
よく聞かれます(笑)。

まあ、一部の方々は私が“漫画バカ”であることを
ご存じなのでしょう。
で、最近は必ず“この作品”を挙げます。

『進撃の巨人』。
作者は諌山創。掲載は別冊少年マガジン。
現在は2巻まで単行本が出てます。
(※2010年当時)

すごい売れてるみたいですよ。
単行本も。
重版のスピードが早い。

まあ、そりゃ、そうだ。
間違いなく“面白い”。
この期に及んで、“こんな面白さがあったか~”と。

“迫力・臨場感がすごい”とか“世界観設定がリアル”とか
“キャラクターが魅力的”とか“展開がジェットコースター”とか
“まるでゲームのようだ”とか、まあ、色々な感想・評価が
ありますが。

“衝撃の面白さ”ですね。
私にとっては。

ただ、まだまだこの作品、知られてないことが多いのです。
なので“へ~、そんな作品あったんですね。
今度読んでみます。”なんて言われた数日後に
“やべえ!すごいじゃないすか、コレ”と返ってくる。

まだまだ“別冊少年マガジン”そのものが
広く認知されてないのかもしれませんが。

『どうぶつの国』だけじゃないですよ?
ぜひ、単行本を買って読んでください。

そして別冊少年マガジンも買って毎月読みましょう。
それが“応援する”ということです。

電撃「マ)王2010年10月号コラムより


▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
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