まつやまひろしの“抜けないトンネル”第37回 | ゲーム制作会社 サイバーコネクトツー 松山洋の「絶望禁止」ブログ

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福岡に本社を置くゲーム制作会社 サイバーコネクトツー 代表取締役 松山洋の公式ブログです。
定期的に最新の“思っていること”や弊社で刊行した書籍に掲載したコラムのアーカイブを掲載していきます。

電撃「マ)王2008年12月号コラムより


▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
http://ameblo.jp/cc2-piroshi/themeentrylist-10075270773.html


■第37回“迷うのは貴方が優秀だからです…
しかしそれだけの事…”



“ゲームソフトを作るというのは、素晴らしいお仕事”


年間、およそ3000人(のべ)くらいの学生さんを対象に
弊社は会社説明会を行っています。
九州・大阪・東京の3都市とそれ以外の学校様を対象として、
(現在は)だいたい計10回くらい説明会を行っています。
(※2008年当時)

毎年内容もリニューアルを続け、全国のクリエイター志望の方々に
“どうすればクリエイターになれるのか?”というお話をしています。

なので正直、単純な会社説明会では無く
どちらかというと“HOW TO”というか“講義”“講演” というものに
近いと思います。(当然ですが全説明会には必ず、松山が登壇します。)

で、冒頭のセリフですが。
最近、この説明会の最後に松山が決まってお伝えしていることがあります。
それがまさに“ゲームソフトを作るというのは、素晴らしいお仕事”
ということなのです。

みなさんも想像してみて下さい。
現在、我々は生きています(当然ですが)。

100年後はどうですか?
まあ、ひょっとしたら頑張って生きているかもしれませんが、
200年後はどうですか?
きっと(いや、常識的に間違いなく)死んでしまっていることでしょう。

さて、その200年後の世界が今と変わらず存在するとすれば、
きっとそれはゲームソフトも同じこと。
200年後の子供達はどんなゲームで遊んでいるのでしょうね。

“プレイステーション30”なんて超・高性能なマシンで
遊んでいるのかもしれませんね。

現在のPS3のゲームソフトも200年後だったら
(余裕で)携帯電話なんかでプレイできそうじゃないですか?
そしてその子供達は現在のPS3のゲームソフトなどを遊んで
“うわ~この頃のゲームってこんなにショボかったんだ~”なんて
笑っているのかもしれませんね。

けどね。

きっとそうやって200年後の子供達が遊んだ懐かしいゲームでもクリアすると
エンドロールが流れるわけです。
そしてそこには我々の名前がしっかりと表記されているのです。

当然、200年後に我々は存在していませんよ。
それでも“作品に名前は残る”のです。

“一生”ではなく“未来永劫”です。
こう言うと、極論で大げさに聞こえるかもしれませんが。

それだけ我々クリエイターは“特別”で“素敵”で“素晴らしい仕事”を
しているのです。

生まれてきた証を作品に残す。
全ての“作品”に対して言えることですが。
作り手には、“200年後の子供達にも楽しんでもらう責任”が
あるのです。


ね?素敵なお仕事でしょ?

【ひろしの今月の逸品】

祝!『HUNTER×HUNTER』連載再開!
(※2008年当時)
26巻も買いました。待ちに待ってました。
全国の『H×H』ファンの皆様もきっと
同じ気持ちだったことでしょう。

やっぱし、面白いですね。
ホントできればずっと途切れずに連載して
欲しいところですが、まあ、それを“贅沢だ”と
思ってしまうこの気持ちはなんなのでしょうね(笑)。

連載再開後もいきなりテンション高く
密度が濃い内容で非常に満足です。
また、10週のお楽しみになるとは思いますが、
今はそれをただ楽しみたいですね。

特に 私は今の“キメラアント編”が大好きです。
“試験編”も“旅団編”も“グリードアイランド編”も
面白かったのですが、結果的に最長シリーズに
なっている、この“キメラアント編”にずっと夢中です。
やっぱしジャンプ作品は“今”が一番面白いなあ、と思うわけです。

なので、とにかく絶対に最後まで読ませて欲しい。
どれだけ時間がかかっても構わない。
キチンとこのシリーズを最後まで楽しませて欲しい、
とイチ読者として心の底から願っているのです。

同じ気持ちで『H×H』を楽しみにしている
全国の読者・ファンの皆様を(勝手ながら)代表して、
(その上、この場を借りて)叫ばせてください。

“頑張ってください!冨樫先生!
いつまでも応援しています。”

うん、届くといいなあ、このメッセージ。

電撃「マ)王2008年12月号コラムより


▼これまでの「抜けないトンネル」コラムアーカイブ
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