りぼん同期の一条ゆかり、もりたじゅん、弓月光が語る新書
(コミックナタリー)


昭和42年、少女マンガ誌「りぼん」の新人漫画賞で同時入選した3人のインタビュー。

当時「りぼん」を読んでいた小学生のわたしは新しい才能の漫画家にわくわくしたもんです。この3人に山岸凉子が加わり、「りぼん」と「りぼんコミック」は最強になっていくんですね。中学生になって年齢が上がっていっても「りぼん」を卒業しないで、愛読してました。


作家は雑誌の中で自宅を披露したり顔写真を載せたり、ソノシートのおまけもついてましたね。


こんな漫画が描いてみたいと思うようになり、「りぼん」に投稿までしたことがあるんですわ。しかし、自分で書いてみるとうまく描けない、おのれの能力の限界を即理解いたしました。わたしがなりたい漫画家はこんなもんじゃない、萩尾先生や一条先生みたいにならなきゃ漫画家じゃないとか、分不相応のことを考えておったのでね。中学生のころだから、なにしろバカだったのである。


この本は三人三様のスタンスで漫画家を続けてきたのでございますね。当時の思い出話がとても楽しそうです。何しろ45年前の話なのでネー、アラフィフ以上でないと共有できないなつかしさでしょうか。

でもむかし「りぼん」を読んでいた人なら楽しめる本だと思います。

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