退院後はほぼ毎日リハビリに行っていましたが、最近肩から前腕部の筋肉が凝って、夜にはつるようになったため、ペインクリニックを受診しました。夜中に筋肉がつると痛くて寝てられないのがツライ。腕のつけねもピリピリする。
ネットで近所のペインクリニックを調べると、隣の駅前にあるじゃないですか~。
「ここはなんで来たの?ネット?誰かの紹介?」
「あの、ネットで調べて」
「あぁ、そういう人多いんだよね」
「ここにペインクリニックなんてあるの知らなかったです」
「うん、秘密にしてるわけじゃないんだけどね」
病院の看板には『麻酔科』とあるだけなので、痛みの治療に対応してるとは知らなかったわ~、こんな近くなのに。
首のレントゲン写真を見て、
「あなたの症状だと首の頸椎に原因があることが多いんですよ、だからレントゲンとったんですけどね。このところが一か所狭くなってるんですね」
「はぁ、じつは、腕を骨折して、リハビリしてるんですが、7日の日に腕を力を入れて一生懸命挙げたら、力がうまく抜けなくなったことがあるんです。それから最近は左腕の筋肉がつることが多くて特に夜になると痛みで何度か目が覚めてしまいます」
「それはリハビリが適切じゃなかったんだね」
「は?」
「痛みが残るリハビリはしちゃいけないんですよ、しなきゃよかったね」
「もうしちゃいました・・・・」
最初は原因を教えてもらおうと思っていただけで、首に注射はちょっと~、躊躇してましたのよ。
でもこの先生が神経ブロック注射 を勧めるので、「やります」と決断してしまいました。
「経験則で実績があるんですよ」
といって、注射の方法、その後の経過、副作用等のくわしい説明をうけ、書面を貰ってサイン。
この痛みが取れるなら、やってみようじゃないですか。
ベッドに横になり、枕をはずして顔をあげて、頸椎を指で探って針を刺し、麻酔薬を注入します。星状神経節ブロックというものだそうです。
「右手でここ押さえておいて」
「押さえると痛いです~」
「でもしっかり押さえてね」
「はい」
説明を受けた通り、交感神経を遮断した効果がすぐに出てきました。左の腕全体がぽかぽか暖かくなり、左の鼻が詰まり気味になり、左目が充血しております。血行が良くなり、じわじわと痛みが薄くなってきました。
「おおっ、スゴイ。ほんとに説明通りです!」
もう感激!ロキソニン飲んでも取れない痛みが和らぐんでございますのよ。
そのままベッドで30分くらい休んでから、先生が30年前に中国で貰ってきた年代物の鍼で、肩こりの結節を治療してもらい、ツボに小さな針のついたばんそうこうを貼ってもらいました。
今月中は週3回ぐらい通院してくださいとのこと。従来のリハビリはお休みですね。
この治療の効果に感動しつつ、じゃあいままでのリハビリは何のためだったんだと自問自答。
「この病院でもリハビリができるので、なんだったらしてみますか」
「じゃおねがいします」
鼻づまりや目の充血は2時間ほどでおさまってきました。麻酔の効果がなくなっても、交感神経を抑える効果は続いているらしく、まだ腕はほかほか温かいままです。
このつづきはまたあとで。