先日チャンネルNECOで放送された「SABU~さぶ~」(2002年)を見ました。同年の「カタクリ家の幸福」の三池監督の作品です。内容は180度違いますが、ジュリーが出てるのだけが共通点。


主役はさぶ役の妻夫木聡くんではなく、栄二役の藤原竜也くんだと思いますが、二人ともよくやってますね。ジュリーの役は岡安喜兵衛という人足寄せ場のお役人です。思いのほか出番があっていい役ですよ。


英二は無実なのに、金襴の布を盗んだかどで小石川の人足寄せ場に送られます。今人気の玉木宏くんも出演してました。冒頭、島へ送られる船に同乗しており、「おらぁ金太だ」というトホホなせりふがございました。


さて、ジュリーのお役人姿のほうも貫禄が付いてきたせいか、なかなか決まっております。

さぶからの差し入れの団子を食べるシーン。

「ひとつもらうぞ」


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なんでやねん。


さぶが訪れると面会を取り持ってくれるのでした。少し頭の足りない気配のあるさぶと一緒に干潟をほじくり、かわった生き物をさがしています。(後日発見された模様です)


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英二に説教する岡安氏。くちなしの花の匂いに気付き、おっとりと風雅なたたずまいです。


小石川の人足寄せ場に嵐がやってきました。上げ潮になると危険なため、人足たちを一時的に船でここから避難させることとなります。一週間後またここに戻ることを約束します。

英二はここで受けた恩義を返そうと言い出し、人足たちはまた寄せ場に戻ります。


そこでエンケン演じる義一とタイマンで喧嘩騒動を起こし、岡安に打ちすえられます。


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お怒りのご様子。


しかし英二には人足仲間の信頼があり、嘆願書に署名の寄せ書きをしたためたものを渡すジュリー。

お前の心がけ次第では釈放の手立ての一助となるであろうてなことをおっしゃいます。

英二「うれしいです」


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岡安「ああ、花のにおいがする、菊?野菊だ・・・」


ストーリーはまだ続くのですが、ジュリーの出番はここでおしまい。


包容力とか、あたたかな人柄とか、平等な人格とか、そんなものを漂わせるいい役どころでした。