直島007イベントでのライブ，何とか無事こなせたんですが，実は1ヶ月余という短い練習期間中には機材アクシデントがいくつか発生しておりました。
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意外と軽くて良く鳴るまず，ギター。
バンドのギタリストの使ってるNavigatorのレスポールが「特定のポジションで変にビビる」，そのうち「高音部だけかと思ったら，各弦のあちこちで発生する。どうもブリッジの駒の部分で異音がする，別パーツと交換しようか」とのこと。
パーツを取り寄せてる時間の余裕はないので，いろいろ意見交換して応急策を考えてみる。手持ちのもう一本のギブソン・レスポールのブリッジと交換してみては? …試してみると，これがスタッドの径が合わなくて入らない! 意外とよくあることです。メーカーが違うと，スタッド間の距離が異なってるとか。
どうも，ブリッジの駒を貫通してるネジの切っ先がブリッジ内の溝壁に密着しておらず，そこが振動してるとのことで，苦肉の策で木工用ボンドを充填して固定したらビビリが治まったそうです。
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ATK405続いて，ベース。
購入以来全く弦を張り替えてなかったので，本番に備えてアーニーボール(EARNIE BALL)の5弦セットに交換し、本番前日の最終練習に臨みましたが、お・お・お・お・お・お…明らかに音が変わっている。中域ばかりが強調され、低音に締まりがない。この音じゃあ演奏に集中できない! おまけにローポジションではビビリも。太さは45-65-80-100-130と同じなのにね。
…ということで皆が演奏を続ける中，黙々と元の弦に戻しました。元張ってあった弦はピッキング部分の表面のササクレ立ち様から見て，エリクサー(ELIXER)だったようです。どうりで長持ちしてるワケだ。一番太い弦の両端にはテーパー(傾斜)がついてます。
以前，お茶の水の黒沢楽器のアコGコーナーに行った時に，ちょうどエリクサーのモニタリングをやってて，営業員の方からアンケートを受けたことがあります。その時は「音は悪くないが，このツルツル滑る感触が馴染まない。プリングオフやらする時はやっぱり多少ひっかかりが欲しい…」みたいな話をしたものの，回答謝礼として，よく脂分のとれそうなポリッシング・クロスをいただきました。
新調した弦は特価¥2,500。ELIXIRは4弦セットに5番線をプラスすると約4,000円。が，こうも音が違うとなると，値段の差は言っとられん。
EARNIE BALLの弦のラベル裏には使用ミュージシャンの名前がズラリと並んでて…もちろん，そっちの方が似合う音楽もあるんだろうとは思うけど。
最初に中古店でATKを試奏した時にELIXIRが張られてなかったら，きっと買ってなかったかも。
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RD-500さて最後に，極めつけはキーボード。
普段エレピ用にローランドRD-500を使ってますが，当初はこれをライブ会場まで持参する予定でした。実はこの楽器，平成7年頃に購入した後，一時全く使用しない時期がありフライトケースの中で7-8年眠ってたんですが。
1ヶ月余の練習を経た本番の前日，使用中になんと鍵盤が落ち込んで復帰しなくなったのです。1個，そのうちにまた1個と。
そういえば，一昨年にも同様の事象が発生し、カバーを開いてみるとプラスチック製鍵盤が内側で割れて付属のオモリが脱落してたそうで，その時には何とかワイアで括って急場を凌いだものの本番での使用は見送り。
その後別のメンバーが使用している間は何事もなく過ぎたものの，今回同じメンバーに戻ると再発したのでした。タッチがよほど激しかったんやねえ。。
楽器は時々使ってやらないといけません。特に機械モノは長期間密閉しておくと，樹脂部分が変成することもあるようです。そういえば家にも何年も開封してない楽器があるなあ…。
とにかく本番は明日ということで、急いで代わりのキーボードを手配し夜遅く借り出して車に積み込み，何とか事無きを得たものの…。
当日，さあセッティングという時にまたしても災難が! 電源コードを忘れた!
たまたま，ビデオカメラの着脱式電源コードとジャック部が同じ形状だったため，これも何とか急場を切り抜けることができました。
ほんまに慌ててると碌なことはありません。実は代用キーボードの手配のことで頭が一杯で，タンバリンも忘れました。直島宮浦港近くのスナックに借りにいくと「ちょっと前まであったんやけど，お客さんが持って帰ってしもた」。
話戻ってRD-500の鍵盤，88個もあるのに，全部取り替えるとなると修理費はははははは…。