東京駅は広い。
東京ステーションギャラリーは、丸の内北口の1階から入って、3階から。
「佐伯祐三展」に行ってきた。
(サエキケンゾウではない...何度も同じボケを使うとしつこい)
30歳で夭折した画家「佐伯祐三」。
有名なのは「郵便配達夫」「煉瓦焼」かな。
どちらも亡くなる直前くらいに描かれたもの、らしい。
とてもきれいで印象に残ったのは、
お若い頃に描いた美しい海の大きな絵、と、少し小さめだけど夕日を描いた色。
お子さんを描いた印象派風の優しい色の絵が気になったのだけど
お子さんも、本人が亡くなった直後に結核で亡くなっているのを知って
何か、不思議な気持ちになった。
100年近く前のことだから当然ではあるけれど
描かれたモデル、それも幼い少女が、成長することなかったのだ、というのは、
時間の流れが止まっているというか、突然崖から落ちてしまったような感覚で、
絵の持つ柔らかさとは遠いところにいる気がした。
パリ時代は
建物を描いたものが多くて、それが独自の画風となったらしいのだけど、
街角や建物、広告など、目に留まるものばかり。
静物画もあるけれど「鯖」や「カニ」はどこから見ても鯖であり、カニだった。
「ポスターとロウソク立て」という比較的小さな絵は、おしゃれで
シックなカフェに飾ってあったら似合ってとてもステキだろうな。
風景画の中に、佐伯氏が恩師に送ったものがあり、
それは、しばらく学校に飾られていたそうだけど、こういう絵が学校にあるなんて、いいですねえ。
私の小学校には、確か、青木繁「海の幸」(当然レプリカ!)が飾って?あって
なんでこれがあるのか、とても不思議と思うばかりで豊かな想像力は膨らまなかった。
あれはなんであそこにあったんだろ?
ステーションギャラリーで、絵を鑑賞するというのはとても趣があるが、
何より、ギャラリーである東京駅自体が重要文化財であるということが、すごいなあと感動。
絵画を見るというのはいい時間だった。
ただ、ちょと(いや!かなり)疲れた。
今、通勤には八重洲口から出ているバスを利用している。
東京ステーションギャラリーは、丸の内北口。
北自由通路を通って、八重洲口から移動して、15分かかった。
東京駅は、広い!
そしてその歴史も、壮大。