2年に1度のアボリジナル・ダンスフェスティバルへ。 | 地球最古の森に抱かれた街・ケアンズから、自分らしくありたい貴方へ。

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ケアンズ地元情報誌リビングインケアンズの生みの親。16年間の編集者時代に出会った、オーストラリアやケアンズの素敵なモノ、ライフスタイルをシェアし、ハッピーの輪を広げるべく活動するマーフィー恵子のブログです。

「そもそも何でオーストラリアに来たの?」と尋ねられた日から、1990年にやってきた頃のことが少しづつ蘇ってきて、原点に立ち戻りたくなり、思い立って出かけたローラ。

私がオーストラリアに来た1番の理由は、アボリジニの壁画を見ることだったから。


偶然にも、2年に1度のアボリジナル・ダンス・フェスティバルが2週間後、というタイミングでした。






クイーンズランド州北部の部族が集い、祝う特別な日。

舞台は、昔ながらの、大地。









照明や演出はなく、淡々と、異なる地からやってきたダンサー達が、故郷の踊りを披露します。




あくまで自然。

観客を喜ばそうとか、盛り上げようとか、たぶんそういう計算はなく、純粋に自分たちの部族のエッセンスを見せてくれました。


途中、観客の人も輪に入って大盛り上がり。

(それも、ごく自然に。。)






出身の地によって、コスチュームや、ボディペイントが違のは、取れる土や、植物が違うからでしょう。








肌が、大地に馴染んで美しい。







砂埃が、まるで舞台のスモークのように、彼等の褐色の肌だけを輝かせます。




どの踊りも、決めは足をしっかり大地に着けて、両手を大きく開いたポーズ。

まるで地球からのパワーを全身で受け止めているようにも見えます。












誇りに満ちたダンスを見せてくれた、ロックハートリバーが今年の優勝者。

ケープヨーク半島のすぐ南側に位置する場所から、はるばるやって来た皆さんでした。







今年は、4000人以上の観客の方が様々な国から訪れたとのこと。



長い間、続いてきた、部族、家族の集まりが、今、人種や国を超えた人々がつながる場に。


ほとんどの方は、この会場の周りにキャンプしていたようなので、とてもアーシーな3日間だったに違いありません。




(トイレのペイントが可愛い。。)



地の底から響くような、1つの音が何重にも重なっているような、不思議なディジュリドゥの音色を、目を閉じて聴いているだけで、異空間を漂う感覚になります。


ローラの空気は、清らかに澄んでいて、太古の昔から祭典の場が行われてきた、選ばれし土地であることを肌で感じました。






これ以下も、これ以上も望まない、すでに在る今という時を大切に慈しむ、そんなフェスティバルが、これからも続いてゆきますように。