扁平上皮癌を患った猫の医療費には、一体どれくらいかかるのか?
 
第3回目は、最期の安楽死までに要したターミナルケア関連の医療費を公開します。

 

*本日の記事には凄惨な写真もありますので、ご注意ください。

 

 

10月の頭に癌の再発の告知を受けてたその日から。

 

私は、終わりを探していました。

 

この闘病生活を、いつ終わりにさせるのかを。

 

 

猫は呼吸のある限り、ひたすら生に向かいます。

 

人間と違って諦めたりしないし、諦めようがありません。

 

私だって、準と1日でも長く一緒にいたい気持ちがありました。

 

 
その一方で、準のこんな姿を目の当たりにするわけですよ。
 
毎朝。毎昼。毎晩。
 
毎日。毎日。毎日。
 

ひどいもんでしょう? 下顎が崩れて、形をなしてないんですよ。
 
右側(左下顎)に白く見えているのは、歯ではありません。
 
剥き出しになった顎の骨です。
 


大量の出血で、貧血状態が続いていました。

ピンク色だった肉球の色は、こんなに白くなってしまいました。
 


具合の良い日もありました。
 
死ぬちょうど一週間前は、ペットサロンにも行けて、お見舞いのお客様にもご挨拶することができたんです。
 
白鳥の歌を聞かせてくれました。
 
 

準は胃瘻チューブで栄養はとれたから、延命させようと思えばあと半年くらいは可能とも思えました。

 

だから、安楽死の目安となるタイミングをあらかじめ決めていたんです。

 

痛み止めが効かなくなったとき、その時までにしようと。

 

 

どれだけ鎮痛剤を投与しても効かなくなった翌日、準を安楽死させました。

 

準のことを愛して、愛して、愛した結末が、この手で殺すことでした。

 

皮肉ですね。

 

 

安楽死させたその日の午後、準を荼毘に付しました。

 

興味があって、途中、炉の中を覗かせてもらいました。

 

ちょうど肋骨が焔のなかで崩れていくところが見えて、ああやっとこれで終わるんだ、と…

 

 

ターミナルケアに要した費用、87,666円

 

かかりつけの獣医さんに通って容体の経過を診ていただいて、複数の鎮痛剤やサプリメントを処方していただいた毎週の費用が主となりました。

 

安楽死の処置は保険対象外、葬祭保険金は下りました。

 

 

発覚から死まで、一連の癌との闘病に要した医療費は総額631,148円でした。

 

あくまでも我が家のケースですが、ひとつの目安にしていただければ幸いです。

 

下顎の扁平上皮癌を手術して4ヶ月闘病してこれくらい、と。

 

 

100%補償だけど一日5千円が上限という保険契約だったので、今回のような大病を患うとあまり下りてきませんでした。

 

それでも、保険には入っておいてよかったですよ。

 

最終的に、医療費の約半分が保険の補償対象となりました。

 



昨秋の10月・11月は毎朝、痛み止めを投与した準が眠りにつくまでその横でブログを書き続ける日課でした。
 

今は、この子たちが相手です。