バロン~猫の男爵/柊あおい | 元漫画少女の雑記帳

バロン~猫の男爵/柊あおい

バロン


柊あおいさんというと「りぼん」で連載されていた星の瞳のシルエット

という作品を昔借りて読んでたなあと思い出す。

あの頃から20年程経ってまた彼女の作品と再会した。

絵柄も大きな変化があるわけでもなく、柊さんの世界はそのまま

だなと感じちょっぴり懐かしい気持ちがした。

(勿論上手くなっているんだけど、絵柄の個性は守っている印象)

この「バロン~猫の男爵」は「猫の恩返し」というジプリのアニメを

漫画化したものかなと思っていたけど逆らしい。

ジプリ側が柊さんに原作をお願いし描かれたものがこれ。

そしてこの作品を元にアニメ映画化したものが「猫の恩返し」

なんだそうだ。

たった1冊の漫画で描かれている世界はとても広くて夢いっぱい。

これぞりぼんの作家さんが作った世界だなあと思う。

映画の感想サイト を覗いてみると、子供っぽいとか少女趣味

なんて感想もあったけど、これが「りぼん」の世界なんだし

その「りぼん」の代表的作家が作った物語なので当然なのです。

だから映画も(まだ見てないけど)この原作に忠実に作られた

という事でしょう。

猫助けをした主人公にお礼だとうじゃうじゃとやってくる猫たちと

猫の王様。

王様はお礼に猫の王子と結婚させてやるという。

主人公は聞こえてくる不思議な声の言うとおり、白くて大きな猫を

探し、その猫の案内で男爵という猫の人形と出会う。

彼は人形でありながら動き、正義のヒーローのように彼女を

守る騎士のような不思議な猫人形。

主人公と大きな白猫は猫の世界に連れて行かれてしまうが

そこにいたのがリボンをつけた白い猫。

この猫は主人公が子供の頃に飼っていた猫・ユキで、いつの

まにかいなくなってしまってたのです。

愛猫との再会、そして猫の王様とバロン(男爵)との戦い、

そして愛猫との別れ・・と笑いあり涙ありスリルありという可愛い

作品なのです。

最後の方でユキはいいます。

「ここは人の世界にいられなくなった猫の来るところ」
そう。失踪したユキは事故死していたのでした。

猫飼いとして・・これは救いの話です。

うちも去年の春に猫を突然亡くしてしまいました。

だけどもしかしたら彼もこんな猫の世界に行ったのかもしれない。

死んだからといっておしまいというわけじゃない。

会いたいよ・・と泣いた事もあったけど、こんな楽しい世界に

いるのかもしれない。いたらちょっと嬉しい。

早いうちオカマになった上にシスコンだった彼が、猫の国では

猫王子のように恋をしてたら・・嬉しいな。

そして今いる猫は・・楽しい世界はあと10年先20年先(おい・・)で

いいから暫くはこっちの世界で付き合ってもらおう。

猫の国に行ったらまたシスコン男からベタベタ~だろうなあ。

そしてこの作品で柊あおいさんが以前よりもずっと大きくて広い

世界で活躍している事に嬉しくなったのです。

映画はまだ見てないけど、今度借りてみよう。


ジブリの猫たち   猫の恩返し/ギブリーズ episode2   ジブリコレクション耳をすませば・バロン(アクリルケース付き)「耳をすませば」(C)1995柊あ...

左から

「ジプリの猫たち」という本。売り切れなので探してみよっと。

「猫の恩返し」のDVD。

「バロン」のお人形。
漫画のイメージではロシアンブルーロシアンブルー ←これ
という感じだったバロンだけど、アニメ版では茶色で


アビシニアン アビシニアンっぽい感じなんですね。
(「みかん絵日記」のみかんのモデルにもなった猫っす)