御宿

前職のスタッフ祐樹君の紹介で親しくなった
御宿の中村さん。

それがきっかけに
何度かオジャリアに足を運んでいただくうちに仲良くなり、

何度かお会いしているうちに
彼が経営する民宿がある

「御宿」とスペインの関わりについて

の話で盛り上がるようになりました。


1611年に徳川秀忠の部下がシェリーで乾杯し、
1613年に徳川家康にシェリーが献上された話は、

先に開催し中村さんにも来て頂いた
「能とシェリーを楽しむ会」
でも皆を驚かせましたが、

この1611年にスペイン人が
日本にシェリーをもたらすにいたった
最初のきっかけは

御宿

1609年の御宿にスペイン船
「サン・フランシスコ号」
が難破し、御宿の海女さんたちが
命がけで救出したのがきっかけでした。


御宿
御宿

近くで遠い御宿は大昔に遊びに行ったきり…
このような形で再訪するとは当時は思わなかったでしょうね。

御宿

しかも偶然とはいえ、
400年以上前からスペインと日本の接触があったことに
驚かずにはいられません。

そんなこんなで、御宿の中村さんの御好意で
御宿のドン・ロドリゴを訪ねる旅が実現。

妻を誘って歴史跡行脚となりました!

御宿

この16世紀末期から17世紀という時代は、
ヨーロッパにおいても日本においても
非常に激動した時代であり、

宗教や文化、思想や交易など、
様々な人種と様々な権力の思惑が入り混じった
とても興味深い時代でした。

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最近、仙台に転勤になったお客方が、
仙台ではスペイン料理店が全然ない、
欧風料理店はあるけど、
なんでもアリ…な感じで
東京みたいにこだわった店が少ない…

東北圏の人は仙台にこそ集まっても
圏外に出たり、国外に出たりという話が
全然出てこないけど何でだろう?…

という話になりました。

九州は古くから歴史的に、
東京や横浜、神戸、函館は開国以後に

海外との交易が盛んになったことで
意識や文化が外に向いて行ったのかもしれないですが、
日本全国がそうではなかったのかもしれませんね。

歴史に「もし」は無いのですが、
伊達正宗の想いと支倉常長の使命が無事果たせていたら、
仙台には九州と同じぐらいの
交易インパクトがあったかもしれないのですがね…

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僕が気になるのは、

もしかしたら、この船にもシェリーがあったのでは?
千葉の海の底にシェリーの入っていたような
瓶のかけらぐらいはあるのでは?

そんなことを考えながら、海を眺めていました。。。