シェリー酒事情：2010年C.R.D.O.Jerezの報告書から

原産地呼称統制委員会C.R.D.O.JEREZの
Webから現時点で公開された2010年度のシェリー酒事情を
少し抜粋して報告します。

2010年現在ではボデガの数は73．

この5年の樽熟状況を見ますと、
05-06年:510,085樽
06-07年:498,312樽
07-08年:503,487樽
08-09年:499,779樽
09-10年:468,876樽
と、生産量をは徐々に減っていますね…
(樽はBota：30@換算)

地域別の輸出割合は
Jerezで71.2%
続いて好調な
Sanlucarが21.5%
ボデガが激減している
Santa Mariaでは3,4%
かと思うとルスタウ社の頑張りのおかげもあってか
SanlucarとJerezのAlmacenistaが、それぞれ
2.0%,1.8%と頑張っています。

市場的には英国の激減でパーセンテージが変わってきており、
2010年度では結果的に
一位がスペインで
全体の27.4%
二位が英国で27.2%
三位がオランダで19.4%
四位がドイツで11.5%
といった感じ。

その後に米国、ベルギー、フランス、
スイス、カナダ、デンマーク、アイルランド他…

意外なのは
フランスが2009年の約5倍に伸びた事…

タイプ別販売量は
Fino:22.9%
Medium:19,7%
Cream:19.7%

↑そこのベネンシアドールの貴方！
何でこうなっているか解りますか？

そしてソレラ･システムを語るのなら
以下の数字を見ながら
全体がどういう構造になっているか
考えて下さいね。

Manzanilla:17.2%
Pale Cream:6.9%
Amontillado:6.1%
Oloroso:3.3%
他4.2%


輸出国一位の英国で人気があるのは相変わらずクリ―ムCreamですね。
ま、だぁダントツBristol Creamでしょうが…
二位のオランダと三位のドイツではミディアムMedium。
さて、どんな銘柄でしょうねぇ…