まちおこしについて。 | 鷹矢の城『見習い城主 安達左衛門尉鷹矢』

鷹矢の城『見習い城主 安達左衛門尉鷹矢』

日本の「お城」「石垣」「古い建物」「伝統文化」なんかが好きです。日記は主に武将の生き様やお城レポート・日本文化を発信していきます。城が築かれ・石垣が支え・人が夢を描く。そんな浪漫を追いかけ続けたい。人生一度きり。難有りて推し進めるべし。

縁あって、考えるご機会を頂いたので
自分の考えを整理することとしました。

僕は、「まちおこし」の事を
「まち自体のPRをする為の手段」として捉えていて
目指したい夢に向かう一つの手法だと思っています。
それがボランティアであるのか、事業であるのかは問いませんが
行政の補助金に依存したり・地域のマンパワーに依存したりするのではなく
「自立して継続する」事を主眼におくべきだ、と考えています。


まちおこしの位置づけとしては

【大義】・未来のビジョン
【目的】・ビジョンを叶える為の目標
【手法】・目標を達成する為の行動  ←ここです。

~【大義】について~
僕が福住のまちおこしをするに至った経緯は

大学時代に訪れた日本の各地域に世間に媚びずに残る技術や文化を感じ
こういった、地域(日本)独特の文化や産業に光を当てる事が出来なければ
淘汰され、日本のアイデンティティが失われて行く危機感を覚えたこと。

【日本にある古き良きものを保存(活用)していく事で日本のアイデンティティを世界に発信する】
これが大前提にあって、僕の思う大義。

日本にある古き良きもの。
伝統行事や産業・古民家・町なみ。寺社仏閣、お祭り、農業、日本酒などなど・・
が、たくさん詰まったこの場所、篠山市福住にご縁あって移住する事となりました。

この受け継がれ残されて来た「素晴らしい当たり前」を誇りをもって地域のひとたち自身が発信していくこと。受け継がれて行くこと。
そしてそれが世界に誇れる日本のアイデンティティになること。
これが僕の思い描く未来。

~【目的】について~

このまち並みや文化を保存し、活用して行く為にはまず何より足りないものが、「ひと」。長く太く、福住に住むひとを増やす事が必要で、それは地元住民・Uターン・Iターン。どの属性のひとも必要だと感じる。

ひとを増やす為のまちおこし。
以下の目的を達成する為に行うものだと自分は位置づけていて。

・対内(UターンIターン含む)
→地域のひと自身が地域に参画し、主体性を持つため。
→地域のひとが長く、ここに住み続けたいと思う環境づくり。

・体外
→福住というまちに対する興味喚起(福住を知る入り口に。)→移住定住促進
→観光客・買い物客を集める事で地域の産業を活性化する→雇用の創出


~【手法】について~

あくまで、まちおこしを行う目的は上記の項目の物だと自分は考えていて、その為に必要な行動をどんどん増やして、動かして行く事になる。
・観光客誘致の為の話題作り(ニュース発信・イベント等)
・地域の事業者誘致の為の体制づくり(地域調整)
・既存の事業者の発展(対外の資本を取り込む為の事業)
 →観光・特産品販売・卸先の強化 などなど

細かく分けるとたくさん出てくるし、もちろん自分だけの頭ひとつでは到底追いつかないくらい無限の手法があると思っているので、それをこれからも模索して行くつもり。

ただ、自分が思い描く大義の為に出来る事はなんだろうか。
もちろん地域のひとを置き去りにする様な事はあってはならない。

目的を達成する為に、自分が出来る事はなんだろうか。
要所要所でおく目標は、大義の為の目標になっているだろうか。

手段としての「まちおこし」を行っていく。
その先にある目的と、その先にある大義にいつもぶれずに取り組みたい。

今ある当たり前が素晴らしいこと。それを護って行きたい事。
そのために何ができるかを考え、実行する事が
「まちおこし」だと、今はそう考えている。

2013,2,10 安達鷹矢