サークーラーが咲ーくーこーろー4【さぼてん】 | case-by-tvのブログ

case-by-tvのブログ

Have a good time!

これいつ終わるんでしょう?

気づけば花見の季節になりました。
桜が散る前に、この話は書き終わるのでしょうか。

終わらなかったら終わらなかったで、しょうがないさと思いながら、今日も書きます思い出話。

みなさんこんばんわ。

僕の動画がUPされました。

さぼてんです。

YouTubeにて、CASE by TVの動画が見れるので、お暇な時に是非。

https://m.youtube.com/channel/UCn-p1TTRxps0QSxwALnGZJA

ってワケで続き。


コスモワールドに着いて、思ったコト。

「人少なっ」

「平日の昼間だしね」

「土日の集客だけでやっていけんの?遊園地って」

「そんなのいいから、なんか乗ろうよ!」

「元気デスね…」

「楽しまないともったいないじゃん!」

「はいはい。じゃあなに乗る?」

「ジェットコースター!」

「元気デスね…」

「まずは、景気づけよ!」

「おっさんかよ…」

「いいから、行こ!」

そう言って、シオは僕の手を引いて走りだした。

悪い気はしなかった。

「なんつーか…普通にジェットコースターだったな」

「だってジェットコースターだもん」

「すげぇ楽しんでたよな」

「楽しかったもん」

「なら良かったけど。次どれ?」

「メリーゴーランド!」

「子供かよ…」

「だってこんな時しか乗れないじゃん!」

「元気デスね…」

そんな調子で、シオに連れ回されるまま遊園地を満喫した。

「楽しかったー」

「楽しそうだったー」

遊園地を遊び倒して、「最後のシメはこれでしょ!」と言うシオに引っ張られて辿り着いた観覧車。

「楽しくなかった?」

「楽しかったよ」

「ホント?」

「楽しくなかったら、帰ってるよ」

「そか」

シオは心なしか嬉しそうだった。

「私もこんなに楽しかったの久しぶり。キミのおかげかな」

「今のちょっと、ときめいた」

「ようやく私の魅力に気づいたか」

「気づいたねー」 

「素直じゃん」

「俺は基本的に素直なの」

「そっか。なんか嬉しいね」

「え?」

「出会いが出会いだったしさ、あの時はこんなコトになるなんて思ってなかったから」

「超絶ふてくされてたもんな」

「だって呼ばれて行ったのに、誰だコイツみたいな顔するんだもん」

「アイツが悪い」

「先輩の悪口言ってるー」

「内緒な」

「ふふふ」

「あの人には頭上がんないんだよ」

「怖いの?」

「すげぇお世話になってっからさ」

「男同士の友情だ」

「そんな感じ」

「羨ましいな」

「そんないいもんじゃねーけどな」

シオは、なにも応えず外を眺めていた。

「あのさ」

「え?」

「魅力に気づいちゃったついでに」

「うん」

「口説いていい?」

「…は?」

「俺と付き合って」

「ストレート…」

「告白なんかしたコトねーもん」

「ってか、いきなり過ぎてわけわかんないし!」

「ラブストーリーは突然に」

「突然過ぎる…」

「んで、答えは?」

「…」

シオも少しは、好意を持ってくれているって思ってた。

だから、シオから放たれた言葉を受け入れる準備が出来てなかった。

「…ごめんなさい」

「…え?」

これまでの人生で、いまだかつてないくらいに間の抜けた声が出た。

「ごめんなさい」

シオは繰り返した。

「ごめん。なんでかわかんないけど、フラレないつもりでいた」

動揺を隠すのに軽口を叩いてみたけど

「ごめんなさい」

シオはそう繰り返すだけ

「え…と、理由とか聞いていい?」

「…」

「今の超絶ダサいな。はは…」

「…」

恥ずかしさを隠す為に、喋り続けて余計に恥ずかしくなっていく。

「…」

「…」

車内に沈黙が流れる。

「はは…、なんか言ってよ」

「…」

「…」

「…」

「…理由」

「え?」

「…理由、聞きたい?」

「えっと…」

「…」

「聞きたい…」

「…そうだよね」

「うん…」

「…あのね」


終わりませんでした。

続く