サイズダウン | あれこれかってにゆうたろ

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何の変哲も無い日常で思うこと、感じた事、旅の事など独り言を好き勝手に書き綴る。

「アメリカは安い」というのが既成事実のようにいわれている時代があった。
しかし実際に生活してて物価や生活費が安いとは思ったことが無く
さらに年々全ての物が値上がりしている。
ドル-円のレートで考えると今は凄い円高ドル安なので、日本円で生活している人たちにとってはアメリカに来た際にいろいろと安く感じるかもしれないが、実際アメリカ国内物価を諸外国と比較したら安くない。逆に日本に戻った際は色んな物が安くなっていると感じる。

ただアメリカでも、まだ安いと思う物もあった。
それは、いわゆる消費するもの、衣類、生活用品、燃料などだ。
しかし、そのあたりも去年から様相がかなり変わってきた。

ここ数年の景気の悪化で、値上げすると消費に響くと言うことで
多くの企業が行っているのが、サイズダウン。

食器洗剤の入れ物が20%サイズダウンして10%値下げ。
これって実際は10%の値上げになる。

トイレットペーパーも10%サイズダウンで値段は据え置き。
ということは10%値上げ。

ハーフガロンのジュースのサイズも15%ダウンで値段は据え置き。
15%の値上げ。

こういったサイズダウンが行われている。
実際は値上げなのだが、目に見える値段を上げると消費者から反発をくらうので
こう言ったことが行われているのだが、実際は10-20%の値上げだ。

それには燃料の高騰も一因であるが、これも半端ではない。
ガソリンも10年前は1ガロン1.29ドルだったが
今は1ガロンあたり2.80(1リットルあたり0.8ドル)と倍以上になっている。

毎年じわじわと色んな物の値上げが行われていたのだが、流石にこのご時世なので値上げできなくなり
去年からのサイズダウンに結びついた。
ただどの企業もサイズが変わったとは自ら積極的に言わない。
問い合わせがあったときだけに応えるというものだ。
そんなときの説明は、エネルギー値段の上昇によりパッケージなどを小さくし
エコロジーに貢献するという何ともアメリカらしい前向きな説明がなされている。

物は言い方だが、アメリカは豪快に物を消費する自由主義市場というイメージが徐々に変わっているのだろうか?ヨーロッパのようにじわじわ値上がって消費税も上がって行くのだろうか?
アメリカが豪快さを失ってヨーロッパのように少量を高い値段で買うような市場になると非常に残念な気がしないではない。

値札の値上げの代わりにサイズダウン。
実際は値上げなのだが、物の形のサイズが変わるとアメリカ人の生活様式もサイズが変わってくるだろうか?
しかし、アメリカ人の体型はまだサイズダウンは出来ていないようであるが。