年末に、日本郵便 「 郵便年賀.jp しんねんことば 」 の題字を
いくつか書かせていただきました。
その中に 「 会いたい 」 という言葉がありました。
いったい、どなたに 「 会いたい 」 、を想定して書くべきなのか、悩みました。
昨年は、東日本大震災もあり、大切な人を失った方々が沢山いらっしゃいます。
その方々にとって、もう一度元気だったころの息子さんに 「 会いたい 」 、
お孫さんに 「 会いたい 」 、ご主人に 「 会いたい 」 、奥様に 「 会いたい 」 ・・・・・
これらの 「 会いたい 」 は、書くときとても疲れました。
そこで、気持ちを切り替えて、恋人に 「 会いたい 」 、
まだ見ぬおなかの中の赤ちゃんに 「 会いたい 」 、
初恋の人に 「 会いたい 」 、
友達に 「 会いたい 」 、・・・ を書きました。
また、 「 会いたい 」 !!!!!と絶叫している 「 会いたい 」 なのか、
心の中でそっと、つぶやいている 「 会いたい 」 なのか ・・・・・・
書いてるうちに、本当にたくさんの 「 会いたい 」 があることに気が付きました。
1枚ごとに違う 「 会いたい 」 は、活字ではなかなか表現できません。
これこそが、手書き文字の醍醐味ですね!
「 書 」 は面白いと、つくづく思います。
「 会いたい 」 書: 上野 清美