知事選と柳沢発言問題 | 上海、アジア、世界、そして日本へ

知事選と柳沢発言問題

昨日愛知県知事選と北九州市長選があり、与野党はそれぞれ1勝つづという結果に終わった。先月宮崎県知事選で東国原(そのまんま東)氏が当選し話題を呼んでいるだけに、今回の首長選も大きな注目を浴びた。


しかしその報道をみると多くの疑問を感じざるをえない。特に"女性は子供を生む機械"発言で辞任要求を受けている柳沢厚生労働大臣の問題との関係である。民主党をはじめとした野党が大臣の辞任を要求して補正予算案審議への出席をボイコット。たった一つの大臣の失言を理由に国政で最も重要な予算審議を拒否するという、まるで子供のような野党国会議員達にも呆れるのだが、それを当然のように報道しているマスコミも地に落ちているとしか言いようがない。しかも今度の二つの首長選挙の争点があたかも大臣の発言に対する審判のような報道をしているのだから開いた口が塞がらない。


国政選挙もそうだが、地方選挙は地元の身近な問題をどう処理するのかその政策が争われるべきである。しかしまるで野党と同じ論調で知事選と大臣発言問題を報道している。本日2月5日付けの日本経済新聞によると、愛知県の投票者の39%が大臣発言問題を考慮し、55%は考慮しなかったと言っている。どの程度"考慮した"のかは分らないが明らかに選挙とは無関係であるべきだ。愛知県知事選は、2期8年を勤め愛知万博と愛知国際空港を成功に導いた現職と、新たな県の成長路線を描く候補者との戦いであるはずだ。


全く日本の報道はいつまでたってもジャーナリズムではなく、ワイドショーである。そしてそれを見続けている我々国民もどうかしているのだろう。