人工授精 (AIH)はとっても気軽 | 不妊治療の末に妊娠、40才で初産できた秘密

不妊治療の末に妊娠、40才で初産できた秘密

乏精子症と5cm大子宮筋腫で、管理人の果梨(かーりー)が不妊治療の末に妊娠、40才で初産できた、具体的な方法や体験談を、回想形式で日記にして綴っています。

2 人工授精 (AIH)はとっても気軽



 反復流産の後、不育症の検査をしてからあっという間に半年が過ぎてしまったので、次の治療を人工授精(AIH)と決めて、不妊治療を再開する事にしました。
 生理周期12日に、不妊治療専門のクリニックに予約を入れて行きました。
 クリニックに行くのは不育症の検査結果を聞きに行って以来です。
 とても久しぶりです。

 今日の診察では、卵胞が左右どちらに出来ていて、どれ位の大きさになっているかを診ていただいて、人工授精(AIH)をするかどうかという事と、する場合にはいつするかが決まります。
 私は右の卵管が入口付近で閉塞している事が去年の卵管造影検査で分かっているので、今周期の排卵が右側からの場合には人工授精(AIH)は出来ません。

 久しぶりにいつもの時間位にクリニックに行きました。
 超音波で診ていただいた結果、今月は幸いにも卵管が通っている左側の卵巣からの排卵という事が分かりました。
 そして、卵胞はもう20mmに育っていて、丁度良い大きさに成熟している事が分かりました。
 先生は、
 「明日か、明後日にでも人工授精が出来ます」
とおっしゃっています。

 明後日なら土曜日です。
 それなら夫と一緒に来られると思ったので、
 「それでは人工授精(ICSI)は明後日にお願いします」
と即決しました。

 これで、明後日、土曜日に初めての人工授精(AIH)をする事に決まりました。
 明後日人工授精(AIH)なら、今日の夜、22時と23時に鼻スプレーをすると、丁度明後日のお昼に排卵されそうです。
 先生は、鼻スプレーのスケジュールについてご説明して下さった後、
 「今日はそのスプレーを購入して帰ってください。 いいですか?」
とおっしゃいました。
 排卵を抑える鼻スプレーを排卵のタイミングをバッチリ合わせるために使うんですか?
 新しいです。
 私は、
 「注射ではなくて、鼻スプレーですか?」
と質問していました。
 先生のお話では、注射ではなく、鼻スプレーで排卵を調整するようになったそうです。
 ちょぉっと半年ほど不妊治療をお休みしている間にも、不妊治療の現場は変わっているんですね。
 本当に驚いてしまいます。
 浦島太郎状態です。
 男性ではないので、浦島花子ですか。

 鼻スプレーと言えばと思ってお聞きしてみました。
 「鼻スプレーというのは、去年顕微授精(ICSI)の時に使った、あの鼻スプレーと同じ物ですか?」
 とても高価だったので、もし同じ物でいいなら、冷蔵庫に保存してある鼻スプレーを使いたいと思ったのです。
 先生は、
 「まだ残してあるんですか?」
と驚かれていました。

 まさか捨てたりしません。
 沢山の方の体験談を読んだ感じでは、鼻スプレーは残っていれば冷蔵庫に保存するが一般的でした。
 それで私も、いつ必要になってもいいようにと、冷蔵庫の最上段の左奥の角に、しっかりと保存してありました。 (今でももちろん冷蔵庫に入っています。)

 先生は、
 「鼻スプレーがあるならそれを今晩両方の鼻に2回ずつ、1時間後に再度点鼻して下さい」
とおっしゃいました。

 人工授精(AIH)は初めてになるので、人工授精についての簡単な説明をしていただいて、最後に、いつものように、「人工授精(AIH)について」という説明書(A4の用紙2枚)もいただきました。

 明後日の人工授精(AIH)のスケジュールが分かりました。
 夫が9:20に院内で採精するか、家で採って10:20に来院します。
 精子を提出して、処理をするのに1時間かかります。
 処理が終わったら、私の内診をして、その後そのまま精子を注入です。
 3分で終わります。
 痛みの心配はありません。
 その後すぐにお部屋に移動して精子の状態等のお話があります。

 顕微授精(ICSI)を経験しているからかもしれませんが、人工授精(AIH)は実に簡単であっけなさそうです。
 椅子で3分です。
 気持ち的には一時間程横にならせていただいてから帰りたいところです。
 でも確か、こうのとり学級の時、
 「30分横になった場合と、椅子で3分、すぐ動いた場合の妊娠率に違いはない」
というご説明がありました。
 必要な時に必要な事だけふと思い出すのが不思議ですね。

 「人工授精(AIH)について」というA42枚の説明書には、どういう人に人工授精(AIH)が必要かという事から、どういうタイミングでするのがいいか、精子の処理の方法、精子を注入する方法、注入後について、妊娠率、費用についてが細かく書かれていました。

 人工授精(AIH)の妊娠率は平均10%なので、
 「人工授精(AIH)を10回する間にもう一度妊娠するかもしれない」
程度に考えていればいいようですが、実際には
 「人工授精(AIH)を5、6回しても妊娠しないようなら、治療をステップアップ
するなどの検討が必要」
と書いてありました。

 私たちの場合には、一番最初が顕微授精(ICSI)だったので、人工授精(AIH)を5、6回やってみてから次に進むかどうかをあれこれ悩んだり、未知の治療への不安が全くない点がとても気楽でした。
 これからの人工授精(AIH)は楽な気持ちで受けていこうと穏やかな気持ちで思っていました。

 人工授精の費用は、精液の処理方法が、攪拌密度勾配法(PureCeption使用)+洗浄濃縮で、人工授精(AIH)自体の治療費は、税別14,500円と書かれています。
 これに、私の再診料と夫の精液検査料と滅菌容器代、それからhCGの注射を打ったり、黄体ホルモン剤の処方があった場合には、その費用が加算される事が明記されていました。
 その加算される分がどの程度なのかまでは、そんなに考えてみませんでした。

 その他にも「精液検査・人工授精・体外受精をお受けになる方へ」という、精子を採る場合の注意事項や、精子を運ぶ場合の注意点、予約の方法や提出場所についての説明の紙(A4用紙2枚)も別途いただいていました。
 でも、精子はもう何度も提出しているので、ざぁっと見るだけにして、夫には説明書を渡したり見せたりしないで、明後日人工授精(AIH)に決まったという事だけを伝えておきました。

 人工授精(AIH)が顕微授精と比べてあまりにも簡単なので、その時私達は、大事な事をすっかり忘れてしまっている事に全く気が付いていませんでした。



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