皆様こんにちは。
本日は、アメリカ大統領選でも話題になった”オルタナ系ニュースサイト”が、現在、主流メディアから"Fake News(デマサイト)"だとして攻撃されているということで、その話題を中心にお届けいたします。
大統領選では、サンダース現象やトランプ現象と報じられたように、従来では考えられなかった”泡沫候補”が大活躍し、実際にトランプ氏が次期大統領として選出されるという事態にまで発展しました。
マスコミは終始、ヒラリー・クリントン元候補を支持しており、有力紙60社中57社がヒラリー応援団として大本営と化す異常な状態にありました。
ヒラリー氏は言うまでもなく、ウォール街を中心とした主流派の代理人となりますが、オルタナメディアのネガティブ・キャンペーンによって、その鉄壁の牙城が崩れた形となったのです。
この予想外の結末は、サンダースやトランプを支持したほとんどの有権者が、マスコミの報道を信じず、オルタナメディアの情報のほうを信頼していた証左となりえるだろうと思います。
しかし、その状況が気に入らなかったのか、現在は主流派が、オルタナ派に攻撃をしかけているという状況になります。
▼ SHTF Plan and Other Alt Media Are Now Being Targeted As "Sophisticated Russian Propaganda Tools"
SHTF plan 2016.11.25
【要約】
ワシントン・ポストと、匿名の専門家集団により作られた”PropOrNot(プロパガンダか否か)”というサイトが、ロシアがトランプ当選のためにオルタナメディアに資金提供し、プロパガンダを流布させたと主張している。
そしてそのロシアのエージェントとされるオルタナメディアを、以下のようにリストアップしている。
明らかに右系のBreitbart(編集長がトランプ政権の閣僚として内定済み)やInfowars、Veterans Todayだけでなく、私もお気に入りのZerohedgeやSHTF、The Daily Sheepleなどのリベラル系オルタナメディアまでが、そして内部告発サイトとして信頼されるWikileaksまでがデマサイトとしてリストアップされています(笑)
【追記】ココヘッドさんやGhostRiponさんの同話題を扱った記事で、Natural NewsやGlobal Researchまでデマサイト認定されていることに気づきました。これは本格的に酷い(笑)
もちろん、オルタナメディアの中にはInfoWarsやBefore Its Newsのように”飛ばし”の多いサイトもありますが、メディアリテラシーをもって情報精査に当たれば、なんてことはありません。
時期をおなじくして、PropOrNotのブラックリスト報告を後押しするように、巨大IT企業も同様のプロパガンダ。
▼グーグルやフェイスブックが偽ニュース対策
日経ビジネスオンライン 2016年11月19日
http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/061700004/111700162/?n_cid=nbpnbo_twbn&ST=smart
その主流派によるオルタナ派に対する攻撃の状況を、スノーデン事件をスクープしたグリーンウォルド氏も伝えています。
▼ Glenn Greenwald Condemns Washington Post's "Cowardly Group Of Anonymous Smear Artists"
Zero Hedge 2016-11-27
http://www.zerohedge.com/news/2016-11-27/glenn-greenwald-condemns-washington-posts-cowardly-group-anonymous-smear-artists
・オルタナメディアを「ロシアのプロパガンダに協力するスパイ」として、FBIに調査するよう要請する動きもある。
・リスト作成者のPropOrNotは”WhoIs(ドメイン登録者を表示するシステム)”でも、正体が明らかになっていない。
WPost's anon source: this isn't McCarthyism! We just want FBI to investigate US news orgs for pro-Russia espionage https://t.co/8cQD8NZ2NZ pic.twitter.com/q9aXl26YqK
— Glenn Greenwald (@ggreenwald) 2016年11月25日
>> グリンウォルド氏によると、WaPo関係者が「これはMcCarthyism(アカ狩り)ではない。ただFBIに調査要請してるだけだ」と弁明しているとも伝えています。
That WPost story on Russian fake news is total journalistic garbage, but it serves various agendas so it's being uncritically passed around.
— Glenn Greenwald (@ggreenwald) 2016年11月25日
>> グリンウォルド氏: WaPoが報じた”Fake News(オルタナメディア)”がロシアのエージェントだという節は、報道の視点から見て完全にゴミ箱行きの案件だ。しかしながらこの報道も何の批判もなく世界中を駆け巡るだろう。
PropOrNotによるブラックリストの報道を受けて、デマ野郎だと名指しされた元米国財務次官補のポール・クレイグ・ロバーツ博士も反論しています。
▼ "Governments Are Running Out Of Excuses" Paul Craig Roberts Exposes "The Western War On Truth"
Zero Hedge 2016-11-27
http://www.zerohedge.com/news/2016-11-27/governments-are-running-out-excuses-paul-craig-roberts-exposes-western-war-truth
元大統領候補のロン・ポール氏、オタワ大のミシェル・チョスドフスキー教授、元米国財務次官補のポール・クレイグ・ロバーツ博士らもまた、ワシントン・ポストなどの主流メディアからロシアのエージェントであると批判されている。
クレイグ博士は主流メディアを"Presstitute"(マスコミ+売春婦の造語)として批判してきた経緯があるが、彼はウオール・ストリート・ジャーナルの元共同編集者でもあり、ジャーナリズムに精通している人物でもある。
そのクレイグ博士が「政府は言い訳さえも四苦八苦している」とこき下ろしている。
さらに、同じく当該ブラックリストに名前を挙げられたカナダ・オタワ大のチョスドフスキー教授も、「嘘つきなのはおまえらやんけ!」とマスコミによる過去の捏造ニュースをもとに激しく反論しています。
▼ Who is Behind “Fake News”? Mainstream Media Use Fake Videos and Images
By Prof Michel Chossudovsky
Global Research November 24, 2016
http://www.globalresearch.ca/who-is-behind-fake-news-mainstream-media-use-fake-videos-and-images/5557580
チョスドフスキー教授はマスコミの捏造の例として、以下の事例を提示している。
【一部抜粋】
▼ Libya / Incredible media lies - BBC shows "Green Square" in INDIA, 24 August 2011
BBCニュースが2011年のリビア陥落の映像を捏造
https://www.youtube.com/watch?v=R_-lzI8I0_0
2011年、アメリカを中心とするNATO軍の攻撃でカダフィが殺害されたが、BBCニュースは「トリポリの”緑の広場”でカダフィの死をお祝いする市民の映像」として、まったく関係のない「インド国旗を掲げお祝いするインド国民」の映像を挿入した。
CNNとBBCは9/11のWTC崩落事故を生放送で中継していたが、"WTC第7ビル"が突然崩落する数十分前にもかかわらず「"WTC第7ビル"が崩落した」と伝えた。
昨日には、Japan For Bernieこと @LilyPlitico さんからこんな報告もありました。
Funny how the woman who "bumped into" Hillary in the woods is a Democrat operative pic.twitter.com/CVS9wSvhxi
— Jack Posobiec (@JackPosobiec) 2016年11月11日
>> 「夫婦で散歩中のヒラリーに偶然出くわした赤ちゃん連れの若い母親が顔をくっつけて笑顔で自撮り」というほんわかニュース。
米国では傷心のヒラリーへの同情を集めるような報道が続いていますが、この「母親」は仕込みであった事が過去の写真で判明。
このようにメチャクチャなメインストリーム・メディアを、向こうの一般国民が許すはずはありませんよね。
ポール・クレイグ・ロバーツ博士は、9月には下記のような報告をしています。
▼急落する欧米マスコミの信頼性
Paul Craig Roberts / マスコミに載らない海外記事
2016年9月16日
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2016/09/post-7593.html
最新のギャラップ世論調査では、わずか32%のアメリカ人しか、「マスコミが真実を伝えている」と信じていない。
http://www.gallup.com/poll/195542/americans-trust-mass-media-sinks-new-low.aspx
名実共に、ほとんどの欧米人が、マスコミを信じていないんですよね。
欧米人のメディア・リテラシーは総じて非常に高い、と言えるでしょう。
一方、我が東朝鮮では.....
▼ 内閣支持率、3年ぶり60%超え 共同通信世論調査
2016.11.28 産経
http://www.sankei.com/politics/news/161128/plt1611280005-n1.html
まさにトンカツ屋を支持するブt....おっと。
我々日本国民の民度が今、試されているといえるのではないでしょうか。
本日はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。
cargo
【蛇足情報】
▼大量殺害に集団レイプ…ミャンマー、ロヒンギャ難民が証言 国連関係者「民族浄化」
AFP=時事 11/25(金)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161125-00000024-jij_afp-int
こういうことやる国の独裁者がノーベル平和賞授賞者のスーチーさんで、その国の借金8千億円を帳消しにし、さらに5千億円も投じたのが安倍政権となります。
オバマ政権がサウジアラビアに営業セールスした兵器は総額1150億ドル(約13兆円)以上で、米・サウジの71年間外交で最高額と米シンクタンクが報告。ロイター報道。 https://t.co/pr7EWemCjT オバマは死の商人ナンバーワン。
— deepthroat (@gloomynews) 2016年11月26日