かつて、政治は山を切り売りする覚悟でやらねばならず、マトモにすれば家には「井戸」と「塀」しか残らないと言われました。
そんな風に、自分の私財を投げ打って公に尽くす政治家のことを、「井戸塀政治家」と言いました。
西郷南洲翁に比べると、地元では人気の低い大久保甲東翁ですが、その座右の銘は

「為政清明」
(政を為す者は、清く明らかでなければならぬ)

47才の時に、紀尾井坂で暗殺された時、子孫に残す財産など殆ど無かったそうです。
西南戦争では敵味方に別れて衝突した西郷翁と大久保翁ですが、「自己の(子孫の)資産を肥やさず、公のために生きる」という井戸塀精神は、薩摩の先人たちの遺徳であると思います。

さて、今回当選組の参議院議員の資産公開が行われました。

      土地 建物 預貯金 合計 
宇都隆史  0  0    0   0 

「私こそ、井戸塀政治家です」なんてことではありません。私の場合、薩摩の遺徳とは関係ないのです。
別に資産をなげうっている訳ではなく、36才の若造に資産などあるはずないじゃないですか・・・ね得意げ

自衛官時代の退職金は、松下政経塾時代の研修で全て使い切ってしまいましたし、選挙では、両親にも多額の出資をしていただきました。そんな私に預貯金など残っているはずもありません。

ところが、今の選挙制度はお金がかかりすぎますガーンポスターや配布物等の印刷代や、それを配送するための郵便代。事務所経費や事務員の人件費・・・。
参議院同期の18会の議員とも話をすると、皆一様にお金のやりくりには頭を悩ましています・・・。

今の子供達に、「将来何になりたい?」と質問すると「お金持ちになりたい」という子が少なくないと聞きました。
それに比べて、将来なりたくない職業のBEST3に「政治家」が入るんだとか・・・。


世の中の価値判断基準が全て数値に置き換わっている気がしてなりません。
この資産公開にしても、資産の多い少ないで、政治家のクリーンな度合いを図っているようで、なんともしっくりいかない今日この頃です。


参議院議員 うとたかし 公式ホームページ
  コレ Check it out!
「生まれ変わるなら、また日本日の丸がいい!」