台風16号、去って行ってもお天気ぐずついていますね。
今年は自然災害が本当に多くて…被害に遭われた皆様には改めてお見舞い申し上げます。

さて、今日はお彼岸の中日。
お彼岸についてはこちらの過去記事をクリックして、最初のおまけ部分どうぞお読みくださいませ。

目次33 (は~わ) 韓国俳優編 2013-9-6


秋分の日なのでお休みの方も多いかもしれませんね。
お仏壇におはぎなどのお供えをしたり、お墓参りを予定されてる方も多いかもしれません。
気づけばヒガンバナも田んぼの畔に咲いていますし、山にはススキも風に揺れていますが、ここ数日本当に涼しいです。
いや、急に涼しくなったので風邪をひきそう^^;
皆様も体調にはお気おつけくださいませ。


ところで、関西ではUSJのハロウィンのTVのCMが最近はガンガン流れています。
ハロウィン当日の10月31日もずいぶん先な気がしますが、カボチャのお菓子もたくさんスーパーにも並びだしましたし、あっという間に来るかもしれませんね。
私が昨日見てきた映画「
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」にもハロウィンが出てきます。
ハロウィンがらみの記事、過去に書いたのがあるので、興味のある方はまずお読みください。

万聖節 ばんせいせつ ハロウィンの次の日


ケルト神話で有名なのは「アーサー王」ですが、そのストーリー、私は子どもの頃に読んだ文庫本くらいしか知りません^^;
ケルト人は文字を持たず、吟遊詩人がお話を語っていたようですし、独特の宗教観や文化を持っていて、さらに単一ではなくそれぞれ分かれていて、のちに文字で記されていきますが、当然、文字を持っている側の都合の悪い部分は消されていく場合もあり、捻じ曲げられていったこともあったのではないかなと思いますが、島国のイギリスやアイルランドの一部には残されていったようです。

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」には”セルキー”という妖精が出てきます。
「アーサー王」などより、マイナーで、もうちょっとキリスト教の香りのしない妖精さんのようです。
ヨーロッパの北の方で語られてきた妖精で、海の中ではアザラシの皮(お話ではコート)を着ているのでアザラシに見えるのですが、陸に上がるとコートを脱いで美しい人間の姿になるそうです。

この作品の制作国が、アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・フランス・デンマーク…となっていて不思議だったのですが、それぞれの国で語られてきたセルキーの総合版のイメージをモチーフに作られた作品なのかもしれません。

前置きが長くなってしまいましたが
アイルランド神話の妖精セルキーの出てくる長編アニメ「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた/英題:song of the sea」を元町映画館で見てきました。
元町映画館の初日は9月17日で、2週間くらいの上映期間(9月30日)だったと思います。

「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」、予告編を見て映像がきれいで、音楽も惹かれるものがあったので見たいなと思っていました。
元町映画館の2階にはミニ原画展をしているので、映画の前後、どちらでもご覧になるといいと思います。
もちろん、無料なので、通りすがりに原画展だけでもご覧になることもできます。



☆「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた/英題:song of the sea」 

2014 アイルランド・ルクセンブルク・ベルギー・フランス・デンマーク 93分
トム・ムーア監督


あらすじ

出だしから色遣いの美しさに引き込まれました。

灯台守の家族なのでしょうか…
北の海の小さな島に住む父親コナーと幼い少年ダン、そして臨月間近の母親ブロナーの3人は、愛犬のクーと一緒に幸せに暮らしていました。
夜も更けるとダンはお母さんのお話や歌を聞きながら眠りにつくのが日課で、もうじき生まれてくる赤ん坊のことも楽しみにしていました。
ある晩ダンはお母さんから大きな巻貝をもらいます。
耳に当てると海の歌が聞こえる不思議な巻貝はオカリナのような楽器にもなる優れものです。
巻貝を抱きしめながら、うとうとし始めるとお母さんは急いでどこかに行ってしまいます。
翌朝、お母さんの姿はなく、小さな妹
シアーシャが残されていました。

それから6年
シアーシャの誕生日。
大好きなお母さんがいなくなってダンは妹のシアーシャに意地悪をするお兄ちゃんになっていました。
シアーシャは、まだ話すことができません。
遠くに住むおばあちゃんが誕生日のお祝いにやってくるのですが、シアーシャは不思議なコートを見つけ海に黙って入ってしまいます。

無事に戻ることはできたのですが、心配したおばあさんは自分の住む都会に子どもたちを連れて行ってしまいます。
クーはリードを外してひたすら追いかけます。
おばあさんの家ではシアーシャは元気をなくし、ダンも家に戻りたいと願い、そっと抜け出します。
シアーシャが吹く巻貝には、ホタルのような不思議な光が集まり、帰路を示してくれるようです。

遠い帰り道、都会に隠れ住む妖精たちがシアーシャを見て、妖精セルキーだと気付きます。
フクロウ魔女マカや、お話の妖精シャナキーなどと出会いながら、幼い兄妹は自分たちの家を目指します。
しゃべれない謎などが明らかになっていきますし、ダンがお母さんから聞いたお話に出てきた巨人や妖精たちもたくさん出てきます。
ラストのオーロラのシーンまで、とても美しいです。


お話は日本の羽衣伝説に少し似ているなと思いました。
人間に羽衣を隠されると天に戻れなくなり、天女は人間の男と結婚し子供をもうけますが、羽衣を見つけると天に戻っていきます。
詳しい父さんとお母さんの馴れ初めは描かれていないのですが…
神話では、水中でアザラシの姿の妖精セルキーもコートを隠されると人間の男性と結婚します。
ハローウィンの前夜の頃のお話も絡められていて、音楽も心に響きます。

エンドロールも、美しいですし、音楽も改めて聞くことができ、素敵でした。
監督は日本をお好きなのではないかなと思います…所々に宮崎駿監督作品で見たような場面も出てきて、懐かしいような気持ちになりました。
日本のアニメとも異なる不思議感も、気持ちが休まる感じがして心地よかったです。
アイルランド神話はよく知らないので、こういう妖精さんたちもいるのね、と、賢くなりました(笑)

とてもいい作品なので、NHKみたいなCMの途中で入らないTV局でやってほしいなと、思いました。
DVDやBDなどでも見てほしい作品です。
小さなお子さんも、大人も楽しめると思います。
ちなみに、大阪で吹替え版と両方見た真ん中の子が、日本版の声優さんも雰囲気がよく似ていてよかったと言っておりました。


★神戸の元町映画館は9月30日(金)まで上映。
本日9月22日(祝日)と25日(日)は、子どもDAYで吹替え版にて上映!
両日は「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」、
小学生以下無料。
ただし、お子様は保護者同伴にてご鑑賞くださいとのことです。
ご家族3名様以上でどなたでもお一人1000円にてご覧いただけるとのことです。

スクロールさせていくと下の方に家族割の詳しい説明出てきます

神戸・元町商店街のミニシアター『元町映画館』| トピックス |


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★8月20日公開だったので、全国上映館はだいぶ終わってしまって少ないですが

ソング・オブ・ザ・シー 海のうた 上映館・上映スケジュール<全国>|映画 ...



★HP

映画[『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』|8月20日(土)より、YEBISU ...



日本語字幕予告2分

アカデミー賞長編アニメ候補作『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』予告編 ...


3分半

Song of the Sea - Visual Analysis - YouTube


フランス語版予告(雰囲気やはり違いますね)
Song of the Sea (Le Chant de la Mer) - French trailer - YouTube


今まで見てきた映画

映画の目次



2016年末までの予定

これから日本で公開される韓国映画






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