１９９５(平成７)年１月１７日（火）の早朝、大きなドンという下から突き上げる揺れの後、横揺れがしばらく続きました。
よく、「テーブルの下にもぐりこんで」と言われますが、そんなん、動けるもんじゃありません。
立ち上がることもできない揺れで、おまけに上からいろんな箱とか飛んできます。
しかも、まだ夜明け前なので暗くて、ゴツンゴツンとあたりますが、お布団の中にいたので怪我はしませんでした。
我が家は子供たちが順番にインフルエンザに罹って、最後に前日から高熱を出した末っ子が、いつもは静かなのに、どういう訳か、ギャーギャー騒いでうるさくて、ほとんど眠れず、みんな起きていました。
そして大地震の揺れの時、静かだった末っ子であります＾＾；
買い物は、前日が成人式の振り替え休日で、たまたま冷蔵庫がいっぱいになるほど買ってきていました。
大きな揺れが収まって、大丈夫かどうか点呼してから、下に降りていきました。
いつもスリッパを履く習慣が幸いしました。
ブレーカーが落ちていたので戻すと、すぐ電気点きましたが、真っ暗でよく見えなかったんです。
台所は、食器類が少し割れていたので、掃除のためにしばらく子供達をお出入り禁止にして掃除しました。
まだこの時、電気はついていたので、おにぎりを作って、その後のご飯をすぐに炊きました。
お湯をストーブの上のやかんでいつも沸かすので、ストーブもつけて、お紅茶と麦茶を入れてから家族を呼びました。
その間、TVなどを戻したり、片づけをしていた旦那さんは、普段は電車通勤なのですが、車で出かけました。
朝刊も来ていましたし、宅配の牛乳もヤクルトも配達されていました。
集金の時に聞いたら、配達中に地震が来たので、収まってから配達を続けたそうですが、車のショーウィンドーなどは、目の前で割れるは、道は波打つようにボコボコで、車だと危なくて、通れないとか、それぞれ色々話してくれました。
地震当日は、何度も何度も余震が来ましたが、私がそれまでに経験したことのない大きな揺れでした。
やがて、水道の水は赤水が出るようになり、自宅周辺が停電してしまいました。
どちらも１～２日で元に戻ったのはありがたかったですが、ガス漏れの心配があるのでガスも使っていなかったので、寒かったです。
当時父が、在宅酸素で、時々酸素吸入していたので、ボンベに切り替えて何とか持たせました。
お出かけ用の酸素ボンベを配達してくれる会社の方も、いつもの曜日に届けてくださいました。
末っ子を連れて近所のかかりつけの医院にいくと、通いだった先生は、いつも通り診察されていて、お薬をいただいて帰りました。
被害のひどかった方からやって来た初診の患者さんも保険証なしで、お金も取らず診察されていて、頭が下がりました。
学校も当然休校になりました。
３日くらい過ぎると学校のグランドなどに、自衛隊などが、食料やお水などを持ってきてくれたそうです。
我が家は、たくさん買っていた食料をちまちまと食べていて外には出なかったのですが…
当日明るくなってきて雨戸を開けると、お隣の屋根瓦が半分くらい下に落ちていて、壁にもひび割れもできていましたが、我が家は無事でした。
ただ、ピアノなど大きな家具が１０センチ以上移動していたので、戻すのが大変でした。
TVが映るようになった時、ようやく被害の深刻さがわかってきました。
１週間ほどしてだんなさんが１度戻ってきました。すぐにお風呂に入れてあったかい食事を食べてもらいました。
行く途中、三宮を過ぎたあたりで車が大きな亀裂に阻まれてしまい、東灘の実家でバイクを借りて職場に向かったそうです。
当時の職場が芦屋だったので、自宅よりはるかに被害がひどくて大変だったそうです。
毎晩深夜に電話が通じやすいので話していましたが、実際に聞くと、ひしひしと苦労が伝わってきました。
我が家から車で南東に十数分行くと焼け野原のようなのに、反対側に２０分ほど走るといつも通り買い物が出来ました…
家の近所のコープに１週間後行くと、魚は開きなどの塩干物、肉類はソーセージやハムなどが並んでいました。
お店が、いつ停電になるかわからないかったからだと思います。
簡易ガスコンロとボンベもたくさん売られていました。
それと、ポータブルトイレ…断水するとトイレも使えませんものね。
お風呂の残り湯をバケツでトイレまで運ばないといけなかったです。
こんなふうに、断片的なことしかもう覚えていませんが、用心深くなりました。
当時、運動靴などペタンコの靴を履いて、リュックサックをしょって、ズボンをはく人ばかりになりました。
ファッションの街のはずだったんですけれどね、神戸は。
その後も、１ヶ月あまり、繰り返し大きな余震が来ました。
大きいの、半年くらいは思い出したように来ました。
２０年経って、随分元に戻りました。
もう住人の４割以上が震災を知らない方になったとニュースで言っていたので、一度書いてみました。
午前５時４６分５２秒…東遊園地など各地で、慰霊の灯りがともされることでしょう。合掌。
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よく、「テーブルの下にもぐりこんで」と言われますが、そんなん、動けるもんじゃありません。
立ち上がることもできない揺れで、おまけに上からいろんな箱とか飛んできます。
しかも、まだ夜明け前なので暗くて、ゴツンゴツンとあたりますが、お布団の中にいたので怪我はしませんでした。
我が家は子供たちが順番にインフルエンザに罹って、最後に前日から高熱を出した末っ子が、いつもは静かなのに、どういう訳か、ギャーギャー騒いでうるさくて、ほとんど眠れず、みんな起きていました。
そして大地震の揺れの時、静かだった末っ子であります＾＾；
買い物は、前日が成人式の振り替え休日で、たまたま冷蔵庫がいっぱいになるほど買ってきていました。
大きな揺れが収まって、大丈夫かどうか点呼してから、下に降りていきました。
いつもスリッパを履く習慣が幸いしました。
ブレーカーが落ちていたので戻すと、すぐ電気点きましたが、真っ暗でよく見えなかったんです。
台所は、食器類が少し割れていたので、掃除のためにしばらく子供達をお出入り禁止にして掃除しました。
まだこの時、電気はついていたので、おにぎりを作って、その後のご飯をすぐに炊きました。
お湯をストーブの上のやかんでいつも沸かすので、ストーブもつけて、お紅茶と麦茶を入れてから家族を呼びました。
その間、TVなどを戻したり、片づけをしていた旦那さんは、普段は電車通勤なのですが、車で出かけました。
朝刊も来ていましたし、宅配の牛乳もヤクルトも配達されていました。
集金の時に聞いたら、配達中に地震が来たので、収まってから配達を続けたそうですが、車のショーウィンドーなどは、目の前で割れるは、道は波打つようにボコボコで、車だと危なくて、通れないとか、それぞれ色々話してくれました。
地震当日は、何度も何度も余震が来ましたが、私がそれまでに経験したことのない大きな揺れでした。
やがて、水道の水は赤水が出るようになり、自宅周辺が停電してしまいました。
どちらも１～２日で元に戻ったのはありがたかったですが、ガス漏れの心配があるのでガスも使っていなかったので、寒かったです。
当時父が、在宅酸素で、時々酸素吸入していたので、ボンベに切り替えて何とか持たせました。
お出かけ用の酸素ボンベを配達してくれる会社の方も、いつもの曜日に届けてくださいました。
末っ子を連れて近所のかかりつけの医院にいくと、通いだった先生は、いつも通り診察されていて、お薬をいただいて帰りました。
被害のひどかった方からやって来た初診の患者さんも保険証なしで、お金も取らず診察されていて、頭が下がりました。
学校も当然休校になりました。
３日くらい過ぎると学校のグランドなどに、自衛隊などが、食料やお水などを持ってきてくれたそうです。
我が家は、たくさん買っていた食料をちまちまと食べていて外には出なかったのですが…
当日明るくなってきて雨戸を開けると、お隣の屋根瓦が半分くらい下に落ちていて、壁にもひび割れもできていましたが、我が家は無事でした。
ただ、ピアノなど大きな家具が１０センチ以上移動していたので、戻すのが大変でした。
TVが映るようになった時、ようやく被害の深刻さがわかってきました。
１週間ほどしてだんなさんが１度戻ってきました。すぐにお風呂に入れてあったかい食事を食べてもらいました。
行く途中、三宮を過ぎたあたりで車が大きな亀裂に阻まれてしまい、東灘の実家でバイクを借りて職場に向かったそうです。
当時の職場が芦屋だったので、自宅よりはるかに被害がひどくて大変だったそうです。
毎晩深夜に電話が通じやすいので話していましたが、実際に聞くと、ひしひしと苦労が伝わってきました。
我が家から車で南東に十数分行くと焼け野原のようなのに、反対側に２０分ほど走るといつも通り買い物が出来ました…
家の近所のコープに１週間後行くと、魚は開きなどの塩干物、肉類はソーセージやハムなどが並んでいました。
お店が、いつ停電になるかわからないかったからだと思います。
簡易ガスコンロとボンベもたくさん売られていました。
それと、ポータブルトイレ…断水するとトイレも使えませんものね。
お風呂の残り湯をバケツでトイレまで運ばないといけなかったです。
こんなふうに、断片的なことしかもう覚えていませんが、用心深くなりました。
当時、運動靴などペタンコの靴を履いて、リュックサックをしょって、ズボンをはく人ばかりになりました。
ファッションの街のはずだったんですけれどね、神戸は。
その後も、１ヶ月あまり、繰り返し大きな余震が来ました。
大きいの、半年くらいは思い出したように来ました。
２０年経って、随分元に戻りました。
もう住人の４割以上が震災を知らない方になったとニュースで言っていたので、一度書いてみました。
午前５時４６分５２秒…東遊園地など各地で、慰霊の灯りがともされることでしょう。合掌。
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