コン・ユ君の「サスペクト哀しき容疑者」

☆「サスペクト哀しき容疑者/原題：容疑者」용의자
２０１２年(公開は２０１３年)　１３７分　R１２

｢レッドファミリー｣に続き、韓国映画をシネ･リーブルで見てきました。
水曜日のサービスデーではなかったので、シネリーブルのメンバーズカードを１０００円で作って１０００円分の引換券をもらいました。
火曜と金曜は１０００円。他の日も１３００円で見られます。
１年間有効なので、何度も行くならお得です。

シネ・リーブル神戸 | テアトルシネマグループ

「サスペクト哀しき容疑者」は、９月末から順次日本公開していたようなので、シネ･リーブルも、来週の金曜、１０月１７日までです。
なので、男性がほとんどでしたが、割と空いていました。

アクション映画ですが、１３７分と長いので、面白くなかったらどうしよう？！と、やや不安だったのですが、とっても面白かったです。
韓国映画のアクション、あまり見たことないのですが…今まで見た中で一番よかったかも。

アクションやストーリーの流れが、ソ･ジソブさんの｢ある会社員｣に何となく似ていたので家に帰ってから調べてみると、脚本がイム・サンユンさんで同じ脚本家でした。

韓国映画　「ある会社員」

★登場人物
☆主演のコン･ユ君は、よく鍛えられた筋肉、何度も見せてくれました（笑）←３ヶ月間の過酷な減量とトレーニングの賜物だそうです。
寡黙な役だったので素敵な声は少ししか聞けず残念ですが、アクションの連続で、そちらのほうは物凄く頑張っていたと思います。ほとんどスタントなしだったそうです。

コン・ユ/孔劉君　プロフィール　

☆北の特殊工作員だったコン・ユ君と少なからず縁のある韓国のミン大佐を演じているのがパク・ヒスンさん。
｢私の恋愛のすべて｣と違って、柄が悪いし、とても男っぽい役です。
スカイダイビングなど、アクションシーンも多かったです。
冷徹そうですが、情のあるところを終盤見せます。

パク・ヒスンさんプロフィール

☆コン・ユ君の奥さん役には、｢太陽を抱く月」のミナ王女のナム･ボラちゃんです。
比重は多くないですが、その美しさ際立っていて、必死で妻子の仇を探す気持ちになるのも納得できます。

ナム・ボラさん　プロフィール　

☆ヒロインはユ・ダインさん。
私はたぶんお初だったと思います。
大手の記者から不正を暴こうとして首になり、名もない小さなところの記者をしつつ、元の場所に戻るため真実を求めてコン･ユ君に接触していきます。
コン・ユ君のカーアクションに同乗していたそうです。
撮影監督が速すぎて撮れないと文句言うほど、スピーディで、滅茶苦茶怖かったそうです。

☆｢奇皇后」でチ・チャンウク君付の宦官を演じているチョ・ジェユンさんは、パク・ヒスンさんの部下です。
軽妙な演技は、暗く重くなりがちなストーリーの中で、明るくさせるだけでなく、淀みなく進行させていく推進力を魅せました。
やっぱり好っきゃわ、チョ・ジェユンさん！早く作りかけのプロフィール仕上げようっと。←２０１４・１２・１４ＵＰしました。

チョ・ジェユンさんプロフィール

☆コン・ユ君と同郷で、支援者でもあるパク会長は、｢龍の涙」で太宗の王妃ミン氏の父ミン・ジェを演じていたソン・ジェホさん。
最初のほうに出てくるだけですが見応えあるんですよね。

☆暗殺者大勢出てくるのですが、一番のイケメンは｢太陽を抱く月」のウンを演じたソン･ジェリム君です。
ソン・ジェリム君もほとんど台詞のない役ですが、スタイリッシュで絵になる俳優さんだと思います。

ソン・ジェリム/宋再臨君　プロフィール

☆ソン・ジェホさんの甥は、「１年に１２人の男｣でヒロインのユン･ジンソさんのお父さんを演じていたパク・チイルさんです。
いつも、いい人？悪い人？半々くらいなので終盤までどちらなのか気になる役でした。

☆悪役は｢王（ワン）家の家族たち」のチョ・ソンハさん。

チョ・ソンハ/趙城何さんプロフィール

チョ・ソンハ/趙城何さんプロフィール２

最初から最後まで憎たらしいです＾＾；
でも悪役の割に、リサーチ力が足りなかった気がします。
コン･ユ君からも、パク･ヒスンさんからも随分殴られるシーンあり、こちらも代役なしで頑張ったそうですが、編集で随分カットされたそうです。

☆ユ・ダインさんのヘタレ気味の後輩チュ記者を演じているのがキム・ミンジェさん。
最後のほうまで、ぶつぶつ言ってたんですが、急に男気を見せました。

★謎解きも楽しみの一つなのでネタバレ極力なしで…
アクションに継ぐアクションです。
コン・ユ君、最初にもカキコしましたが、寡黙な役なんですが、目線がとても多弁なんですよね。
また脱北の特殊工作員という役柄を表現するためにロッククライミングや拷問シーンなど色々頑張っています。
コン･ユ君は車の運転がとても好きだそうですが、カーアクションもほぼ全部自分で演じたそうです。
ハンガンに飛び込むシーンも、ワイヤーアクションで１２回も撮り、水中シーンも別に何度も撮ったそうです。
飛び込むシーンは、やはり恐怖を覚えたそうですが、水泳が得意なので、水中シーンは左程でもなかったそうです。

ラストまで無駄のない、そしてきれいに伏線回収までした作品だったと思います。
ラブシーンはありませんが、それぞれの愛を感じるシーンはたくさんあります。
低予算で撮られた作品だそうですが、CGバリバリの超娯楽大作に負けない迫力のあるシーンの連続でした。

この作品は全く予備知識なしで見に行ったのですが、そのほうが楽しめると思います。
たまたま｢レッドファミリー｣も脱北者関連の作品でしたが、こちらは腐敗した韓国社会とセットになっていて主人公たちが無事に切り抜けられるか、そちら方面でもハラハラ、ドキドキさせられます。

コン・ユ君もパク･ヒスンさんも人見知りするそうですが、９ヶ月に及ぶ撮影中仲良くなったそうです。
コン・ユ君、クランクアップ後のお酒は節制してきただけに格別だったそうです。

見た直後なので、雑い説明ですみません。
でも、よくできた作品だと思います。
強いて難を言うなら、コン・ユ君が背が高すぎて人ごみに紛れ込みにくいのが残念だったかな（笑）

劇場これから始まるところも多そうです。