「インス（仁粋）大妃」キャストのプロフィール

「インス大妃」が、BSで始まるので作ってみました。

「インス大妃」は、JTBCというケーブルTV局が開局記念に作った初時代劇だそうです。
韓国では長らく３大TV局にドラマなどは集約されてきましたが、数年前に解禁になり、多くのケーブルTV局でもドラマが作られるようになりました。
ケーブルTV局の作品は個性的な切り口の作品だったり、あまり見たことのない俳優さんが起用されていて、そのうまさに驚かされることがあります。

タイトルロールのインス大妃（テビ）、まず、いっときます。
韓国の１万ウォン札にもなっている李氏朝鮮４代王世宗は子沢山だったそうですが、５代王には長男の文宗がなりますが病弱で早くに亡くなります。その長男が６代王端宗ですが幼君で、叔父の首陽大君に譲位させられ、やがて廃位させられます。７代王は首陽大君が世祖として就きます。

首陽大君は世宗の正室の次男です。
その首陽大君の長男のもとに嫁ぐのが、ハン氏、後のインス大妃（昭惠王后（ソヘワンフ）とも書かれていますがインス大妃が一般的）です。
世祖になった時、夫の桃源君（トウォンクン）は世子になり、ハン氏は世子妃になりますが夫は２男１女を残して１９歳の若さで亡くなってしまいます。
ハン氏と子供達は宮中を出て実家で王族としてひっそりと暮らすことになります。

ハン氏の実家は、当時の中国、明の王室に叔母２人が嫁ぎ朝鮮と明をつなぐ強いパイプの役割を果たしていました。
また世宗の庶子の桂陽君とハン氏の実姉が結婚していたので、ハン氏は強い後ろ盾を持っていたことになります。
ハン氏は当時の女性としては珍しく読み書きができたそうで利発な女性だったそうです。

やがて世祖が亡くなり、桃源君の弟が８代睿宗になりますが、またも早世してしまいます。
本来なら睿宗の長男が継ぐべきなのですが、ハン氏や策士ハン･ミョンフェの暗躍？でハン氏の次男が継ぎ、９代成宗となります。成宗はとても母思いだったそうです。ただ２人目の正室のユン氏と母の折り合いがよくなかったようです。ユン氏は、廃位させられ、１男を残して賜薬で亡くなります。
その１男が暴君として有名な１０代燕山君です。１１代は異腹の中宗です。
（どっちゃでもええことですが、成宗には１６男１３女も子供がいました。）
詳しくカキコすると見る楽しみがなくなるので、流れだけざっとでした。

権力欲の強い女性と伝わっていますが、ドラマではどんな風に描かれていくのでしょうか？
ちなみにインス大妃（1437-1504）は６７歳で亡くなります。被っているにしても王様短命ですね。
成宗の晩年に経国大典が完成します。色々な決まりごとの基本になっていきます。
なので、呼び方なども含め細かい決まりごとがあったというよりは、その時その時決めていった時期ということになります。

２０１４・９・２５追記　
１４話で、癸酉靖難（ケユジョンナン）が始まりました。
ここまでの描き方、それぞれの思いが丁寧に描かれていて面白いです。
ウンジョンちゃんとペク･ソンヒョン君は、先輩たちに押されることなく本当に上手です。

２０１４・１０・９追記
２３話で世子（桃源君）が病気で亡くなり、６代王端宗（降格され魯山君/ノサングン）も処刑されました。
ソンイは終了間際子役チン・ジヒちゃんから大人のチョン・ヘビンさんに、インス大妃もハム･ウンジョンちゃんからチェ･シラさんになりました。愛する夫を失うまでの葛藤や嫁姑の確執など、また実父ハン氏の死もありました。ここらあたりも盛り上がりました。この作品のハン・ミョンフェ、いい人ですね。

２０１４・１１・５追記
４０話の終わりで成宗がチェ・ウォノン君からペク･ソンヒョン君に交代しました。
成宗１９歳に。相変わらず女の戦いは続いていくようです。

☆「インス大妃/原題：仁粋大妃/インステビ」인수대비
２０１１　JTBC　全６０話

★脚本：チョン・ハヨン脚本家…「王と妃」「シンドン」「明成皇后」「花たちの戦い～宮廷残酷史～」「欲望の炎」

★演出：ノ・ジョンチャンPD…「個人の趣向」「鉄の王キム・スロ」「花たちの戦い～宮廷残酷史～」
★イ・テゴンPD…「あなた、笑って」「ラストスキャンダル」
この作品も２クルーで撮影したようです。

順不同

★仁粋大妃/インステビ役